Notionシステム研究所 > Notion Web公開の使い方|Notion Sitesで見せる情報と隠す情報を分ける
2026年6月6日
•約11分で読めます
Notion Web公開の使い方を、Notion Sitesの公開設定、公開前に分ける情報、子ページとDBの見え方、検索インデックス、複製、メタデータ、公開後の棚卸しまで解説します。
NotionのページをWebサイトのように公開できますか。
できる。Notion Sitesを使えば公開ページを作れる。ただし、社内メモをそのままWebへ出すのは危険じゃ。公開前に、見せる情報と隠す情報を分ける必要がある。
Notionには、ページをWebに公開する機能があります。
採用ページ、イベント案内、FAQ、資料配布、テンプレート配布のような軽い公開ページなら、Notion Sitesで素早く用意できます。
Notion公式ヘルプでは、Notion Siteとしてページを公開すると、インターネット上の誰でも閲覧でき、Notion側のページを更新すると公開サイトにも反映されると説明されています。
Notion公式ヘルプ:Publish a Notion Site
Notion公式のSitesページでも、Notion内でWebサイトを作り、公開できるプロダクトとして紹介されています。
ただし、Notion Web公開は、共有リンクを送るだけの機能ではありません。
Webに出すということは、社内共有やゲスト共有よりも広い範囲に見えるということです。
Notion Web公開は「ページをサイト化する操作」ではなく、外部に見せる情報、隠す情報、検索、複製、停止方法を決める公開運用の設計 として扱います。
この記事では、Notion Web公開の使い方を、Notion Sitesの設定、公開前に分ける情報、子ページとDBの見え方、検索インデックス、複製、メタデータ、公開後の棚卸しまで整理します。
Notion Web公開では、Notionページを外部向けページとして公開できます。
| できること | 用途 |
|---|---|
| NotionページをWebサイトとして公開 | 採用、FAQ、イベント案内 |
| 公開URLを共有 | メール、SNS、広告、QRコード |
| ページ内容をNotionから更新 | 管理画面なしで本文更新 |
| 子ページを含めたサイト構成 | FAQ、複数ページの案内 |
| 検索インデックス設定 | 検索結果に出すかを判断 |
| 複製設定 | テンプレート配布 |
| サイト管理 | 公開ページの一覧管理 |
Web公開に向いているのは、最初から外部向けに作った情報です。
| 向いているページ | 理由 |
|---|---|
| 採用案内 | 更新が多く、軽いページで始めやすい |
| イベント案内 | 期間限定で公開しやすい |
| 公開FAQ | 社外向けに読ませる情報を分けやすい |
| 資料ダウンロード案内 | CTAやフォームへつなげやすい |
| Notionテンプレート配布 | 複製を許可する目的と合う |
一方で、Notion Web公開に向かないものもあります。
| 向かないページ | 理由 |
|---|---|
| 顧客別進捗 | 顧客情報、社内事情、契約条件を含みやすい |
| 社内議事録 | 未確定情報や個人名が混ざる |
| 人事評価 | 個人情報と評価情報を含む |
| 契約書、見積書 | 金額や取引条件を含む |
| 社内ナレッジDB全体 | 子ページやDB内ページまで確認が必要 |
NotionでWeb公開できるからといって、社内ページをそのまま出すべきではありません。
Web公開の前に、情報を3つに分けます。
| 区分 | 例 |
|---|---|
| Webに出す情報 | 募集要項、イベント概要、公開FAQ |
| 社内に残す情報 | 判断メモ、原価、担当者の事情、下書き |
| 別システムに置く情報 | フォーム回答、顧客情報、請求、契約 |
Notionでよくある失敗は、社内用ページをそのまま公開ページに変えることです。
たとえば採用ページなら、公開する情報と社内に残す情報を分けます。
| Webに出す情報 | 理由 |
|---|---|
| 募集職種 | 応募者が判断するため |
| 応募条件 | ミスマッチを減らすため |
| 選考フロー | 次の動きが分かるため |
| よくある質問 | 問い合わせ前に読めるため |
| 社内に残す情報 | 理由 |
|---|---|
| 候補者評価 | 個人情報と評価情報 |
| 採用予算 | 社内判断情報 |
| 面接官メモ | 未公開の内部メモ |
| 条件交渉 | 個別事情を含む |
イベントページでも同じです。
| Webに出す情報 | 理由 |
|---|---|
| 日時、場所 | 参加判断に必要 |
| 参加方法 | 当日の迷いを減らす |
| 対象者 | 期待値を合わせる |
| FAQ | 事前問い合わせを減らす |
| 社内に残す情報 | 理由 |
|---|---|
| 参加者リスト | 個人情報 |
| 協賛条件 | 契約情報 |
| 運営タスク | 内部作業 |
| 予算 | 社内管理情報 |
Web公開ページは、外に見せるための別ページとして作ります。
社内DBをそのまま外へ開けるより、公開用ページを作り、必要な情報だけ手動またはビューで載せる方が安全です。
Notion Sitesで公開する時は、ページ右上の共有メニューから公開設定を行います。
公式ヘルプでは、Notion Siteの公開、サイト名、ドメイン、リンクプレビュー、検索インデックス、複製などの設定が説明されています。
実務では、次の順で確認します。
| 手順 | 確認すること |
|---|---|
| 1 | 公開するページが外部向けに作られているか |
| 2 | 子ページに社内情報がないか |
| 3 | DBや添付ファイルが見えてよいか |
| 4 | サイト名、URL、スラッグを確認する |
| 5 | 検索インデックスを許可するか決める |
| 6 | 複製を許可するか決める |
| 7 | メタデータやリンクプレビューを確認する |
| 8 | 公開後に別ブラウザで見え方を確認する |
公開直後は、必ずログインしていない状態で確認します。
自分のNotionアカウントで見えている状態と、外部閲覧者が見える状態は違うことがあります。
| 確認方法 | 目的 |
|---|---|
| シークレットウィンドウ | 未ログイン閲覧者の見え方 |
| スマートフォン | モバイル表示 |
| 別アカウント | 権限差の確認 |
| SNSプレビュー | タイトル、説明、画像の確認 |
公開したら終わりではなく、外部からどう見えるかを確認します。
Notion Web公開で最も注意すべきなのは、子ページとデータベースです。
公式ヘルプでは、NotionページをWeb公開するとサブページも公開されると説明されています。
つまり、親ページだけを見て判断すると危険です。
| 確認対象 | 見ること |
|---|---|
| 子ページ | 公開されて困る下書きや社内メモがないか |
| リンク先ページ | 社内ページへのリンクが残っていないか |
| データベース | DB内ページまで見えてよいか |
| ビュー | 内部用ビューが混ざっていないか |
| 添付ファイル | PDF、画像、資料が外部公開向けか |
| コメント | 社内向けコメントが残っていないか |
特にデータベースを公開ページに置く場合は慎重に見ます。
| 公開してよいDB | 理由 |
|---|---|
| 公開FAQ | 外部閲覧前提で作る |
| イベント一覧 | 公開情報だけに絞れる |
| 公開テンプレート一覧 | 複製を目的にできる |
| 採用職種一覧 | 募集情報だけを載せられる |
| 注意が必要なDB | 理由 |
|---|---|
| 顧客DB | 顧客情報を含む |
| 案件DB | 金額や進捗を含む |
| タスクDB | 担当者や内部事情を含む |
| 議事録DB | 未確定情報を含む |
| 採用候補者DB | 個人情報を含む |
DBを見せたい時は、公開用DBを別に作るか、公開用ビューだけを載せます。
ただし、ビューで隠したつもりでも、DB内ページや関連情報がどう見えるかは実際に確認します。
Web公開では、検索インデックスと複製の設定も判断します。
検索インデックスを許可すると、検索エンジンに見つかる可能性があります。
複製を許可すると、閲覧者がページを自分のNotionへコピーできるようになります。
| 設定 | 許可してよいケース |
|---|---|
| 検索インデックス | 採用、FAQ、公開LPなど検索流入を狙うページ |
| 複製 | テンプレート配布、サンプルDB配布 |
| 設定 | 許可しない方がよいケース |
|---|---|
| 検索インデックス | 限定イベント、顧客向け案内、期限付き資料 |
| 複製 | 社内資料、営業資料、編集途中のテンプレート |
「URLを知っている人だけに見せるつもり」のページでは、検索インデックスは慎重に扱います。
ただし、Webに公開している時点で、リンクが転送される可能性はあります。
限定共有が必要なら、Web公開ではなくゲスト共有や権限付きページを使います。
| 目的 | 使う方法 |
|---|---|
| 誰でも見てよい | Web公開 |
| 検索流入を取りたい | Web公開 + インデックス許可 |
| 特定の顧客だけ見せたい | ゲスト共有 |
| 社内だけで見たい | チームスペース、社内共有 |
| テンプレートを配りたい | Web公開 + 複製許可 |
Web公開と限定共有は、別物として考えます。
Notion Web公開では、本文以外の情報も確認します。
公式ヘルプでは、公開ページやWebリンク共有では、ページに貢献したNotionユーザーの名前、プロフィール写真、メールアドレスがメタデータに含まれる可能性があると説明されています。
公開前に、次の情報を確認します。
| 確認対象 | 見ること |
|---|---|
| ページタイトル | 検索結果やSNSで見えてよいか |
| 説明文 | 外部向けの説明になっているか |
| 画像 | 社内資料や個人情報が写っていないか |
| 作成者情報 | 名前、写真、メールが出ても問題ないか |
| URL | 社内用語や顧客名が含まれていないか |
| リンクプレビュー | SlackやSNSで見え方が崩れていないか |
とくに、社内向けのページをコピーして公開用ページを作る場合は注意します。
タイトル、URL、添付、コメント、リンク先に社内向け情報が残りやすいからです。
| 残りやすい情報 | 例 |
|---|---|
| 内部名 | 採用_下書き_社内レビュー用 |
| 顧客名 | URLやページ名に含まれる |
| 担当者メモ | コメントやチェックリスト |
| 社内リンク | 閲覧者には見えないリンク、または意図しないページ |
| 古い資料 | 添付ファイル、画像 |
Web公開ページは、公開前に外部向けの名前へ整えます。
Web公開は、公開して終わりではありません。
公開ページは、時間が経つほど古くなります。
| 棚卸し項目 | 見ること |
|---|---|
| 公開目的 | まだ公開する理由があるか |
| 内容 | 古い情報、終了イベント、募集終了がないか |
| 権限 | Web公開、ゲスト共有、一般アクセスが適切か |
| 子ページ | 追加されたページが外部向けか |
| DB | 新しい行やビューが公開されて問題ないか |
| 検索 | 検索に出し続けてよいか |
| 複製 | 複製許可を続けてよいか |
| 責任者 | 更新する人が残っているか |
採用ページ、イベントページ、キャンペーンページは、特に棚卸しが必要です。
| ページ | 棚卸しタイミング |
|---|---|
| 採用ページ | 募集終了、条件変更、四半期ごと |
| イベントページ | 開催終了後 |
| 資料案内 | 資料更新時、CTA変更時 |
| FAQ | サービス変更時 |
| テンプレート配布 | テンプレート更新時 |
公開を止める場合は、Notion SiteのUnpublishだけでなく、一般アクセスや外部リンクも確認します。
Notion Web公開は、軽く始められるのが強みです。
しかし、軽く始めたページほど、公開停止や更新責任が曖昧になりがちです。
外部に見せる情報を分ける。
子ページとDBを確認する。
検索と複製を決める。
メタデータを確認する。
公開後に棚卸しする。
この流れを決めておけば、Notion Sitesは小さな公開サイトとして安全に使えます。
千葉県出身。10歳の頃からプログラミングを始め、ゲーム、Webサイト、ロボット、スマホアプリなどを制作。大阪大学基礎工学部情報科学科で情報工学と統計学を学び、大学時代はAIを研究。大学在学中にWeb広告代理店でのインターンや人材系Webサービスの立ち上げを経験し、卒業後はフリーランスエンジニアとしてGISシステム、データ基盤構築、Webシステムの開発に従事。10年以上のWebアプリ開発・データ分析経験を基に、2023年9月に株式会社ビットライトを設立し、現場業務の仕組み化からデータ基盤構築、データ活用支援までを一気通貫で支援。