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Notion議事録の作り方|会議後にタスクが消えない業務システム設計

2026年6月5日

12分で読めます

Notionで議事録を作る方法を、単なるメモテンプレートではなく、決定事項、タスク、担当者、期限、権限、Slack通知までつながる業務システムとして整理します。

Notion
議事録
Notion AI
タスク管理
業務DB
会議運営
助手
助手

Notionで議事録を作りたいです。テンプレートを用意すれば十分ですか。

博士
博士

テンプレートは入口にすぎない。議事録で本当に困るのは、会議中のメモではなく、会議後に決定事項とタスクがどこかへ消えることじゃ。

Notionで議事録を作るなら、1ページのきれいなテンプレートを作るだけでは足りません。

会議名、日時、参加者、議題、メモ、決定事項、ToDoを書けるページはすぐに作れます。Notion AIのミーティングノートを使えば、文字起こしや要約、対応事項の整理もかなり楽になります。

ただし、実務で重要なのはその先です。

  • 決定事項が後から検索できるか
  • タスクに担当者と期限が付いているか
  • 未完了タスクを毎週確認できるか
  • 外部参加者に見せてよい範囲を分けられるか
  • 案件、顧客、プロジェクト、ナレッジとつながっているか

Notion議事録は、会議内容を残すページではなく、会議後の仕事を動かすための業務データベースとして設計する のが実務向けです。

この記事では、Notionで議事録を作る方法を、単なるテンプレートではなく、決定事項、タスク、権限、通知まで含めた小さな業務システムとして整理します。

Notion議事録を、会議予定、議事録DB、決定事項DB、タスクDB、通知、検索へつなげる構成図

先に結論:議事録ページとタスク管理を分ける

Notionで議事録を運用するなら、最初に次の3つを分けます。

分けるもの 役割 置き場所
議事録 会議の文脈、議題、要約、発言メモを残す 議事録データベース
決定事項 後から参照すべき合意、方針、承認を残す 決定事項データベース、または議事録DB内の専用プロパティ
タスク 誰がいつまでに何をするかを追う タスクデータベース

1つの議事録ページの中にすべてを書いてしまうと、最初は楽です。

しかし、会議が増えるほど「先週の会議で誰が何を持ち帰ったのか」「未完了タスクはどれか」「あの判断はいつ決まったのか」を追いにくくなります。

実務では、議事録はアーカイブ、タスクは実行管理、決定事項は後から参照する根拠として扱う方が安定します。

助手
助手

議事録の本文にToDoを書くだけではだめですか。

博士
博士

一時的にはよい。ただ、ToDoが本文の中に埋まると、担当者別、期限別、未完了だけの確認ができない。タスクは議事録から切り出して、毎日見る場所に置くべきじゃ。

Notion AIミーティングノートでできること

Notionには、AIミーティングノート機能があります。

Notion公式ページとヘルプでは、ワークスペース内で会議を記録し、文字起こし、要約、対応事項の整理に使える機能として案内されています。ヘルプ上では、利用にあたってシステム音声や画面録画へのアクセス権限が必要と説明されています。

Notion AIミーティングノート公式ページ

Notion AIミーティングノート ヘルプセンター

Notion AIを使うと、会議後に次の作業が短くなります。

できること 実務での使いどころ
会議内容の文字起こし 聞き漏れ確認、欠席者への共有
要約の生成 長い会議を短く振り返る
対応事項の抽出 タスク候補を洗い出す
ワークスペース内での検索 過去会議をナレッジとして探す

ただし、AIが出した対応事項をそのまま完了管理に使うのは危険です。

AI要約は「候補」を出すものです。実際に仕事として扱うには、担当者、期限、完了条件、関連案件を人間が確認して、タスクデータベースへ移す必要があります。

AI議事録の価値は、きれいな要約ではなく、要約から実行可能なタスクへ変換する運用にある と考えるのが安全です。

議事録データベースに必要なプロパティ

Notionで議事録を作るときは、まず議事録データベースを作ります。

最低限のプロパティは次の通りです。

プロパティ 用途
会議名 タイトル 会議ページの名前
開催日 日付 会議日で並べる
会議種別 セレクト 定例、商談、採用、1on1、開発MTGなど
主催者 ユーザー 責任者を明確にする
参加者 ユーザー、テキスト 社内外の参加者を残す
関連案件 リレーション 案件、顧客、プロジェクトとつなぐ
公開範囲 セレクト 社内、部門内、外部共有可など
確認状態 ステータス 下書き、確認待ち、確定
次回確認日 日付 未決事項を放置しない

この中で特に重要なのは、会議種別、関連案件、確認状態です。

会議種別がないと、すべての議事録が同じ一覧に混ざります。関連案件がないと、後から顧客やプロジェクト単位で追えません。確認状態がないと、AIが出した要約やメモが正式な記録なのか分かりません。

会議種別ごとにテンプレートを変える

議事録テンプレートは1種類だけにしない方がよいです。

定例会議、商談、採用面談、開発会議、1on1では、残すべき情報が違います。

会議種別 テンプレートで必ず残すこと
定例会議 前回タスク、進捗、今週の決定、未決事項
商談 顧客課題、提案内容、予算感、次アクション
採用面談 評価観点、懸念点、次選考、合否判断
開発会議 決定した仕様、未決仕様、担当タスク、リリース影響
1on1 本人の状態、相談事項、次回までの小さな約束

Notionでは、議事録データベースのテンプレート機能で会議種別ごとの雛形を作れます。

たとえば商談用テンプレートなら、本文に次の項目を置きます。

## 会議の目的

## 顧客の課題

## 提案した内容

## 決定事項

## 次アクション
- [ ] 担当者:
- [ ] 期限:
- [ ] 完了条件:

## 懸念・未決事項

ポイントは、次アクションに「担当者」「期限」「完了条件」を必ず入れることです。

完了条件がないタスクは、後で解釈がずれます。たとえば「資料を送る」ではなく、「A案とB案の比較表をPDFで顧客に送る」まで書くと、完了判断が明確になります。

タスクデータベースへ切り出す

Notion議事録で一番重要なのは、会議後にタスクを切り出すことです。

タスクデータベースには、最低限次のプロパティを作ります。

プロパティ 用途
タスク名 タイトル 実行する内容
担当者 ユーザー 誰がやるか
期限 日付 いつまでにやるか
ステータス ステータス 未着手、進行中、確認待ち、完了
関連議事録 リレーション どの会議で発生したか
関連案件 リレーション 顧客、案件、プロジェクトとつなぐ
完了条件 テキスト 何をもって完了とするか

議事録本文にチェックボックスを書く運用でも始められます。

ただ、週次で未完了タスクを確認したいなら、タスクデータベースに切り出した方がよいです。担当者別、期限別、案件別、会議別のビューを作れるためです。

議事録の中のチェックボックスはメモ、タスクDBに入ったものだけを正式な仕事として扱う というルールにすると、責任範囲が曖昧になりにくくなります。

最初に作るビュー

Notion議事録を業務で回すなら、ビューは多くなくてよいです。

まず作るべきビューは次の5つです。

ビュー 見る人 目的
今日の会議 全員 今日確認すべき議事録を開く
確認待ち議事録 主催者 AI要約やメモを正式版にする
未完了タスク 担当者、マネージャー 会議後の持ち帰りを追う
期限超過タスク マネージャー 放置された仕事を見つける
決定事項一覧 全員 過去の合意と判断根拠を探す

重要なのは、会議が終わった直後に見るビューと、毎週見るビューを分けることです。

会議直後は「確認待ち議事録」を見ます。週次では「未完了タスク」「期限超過タスク」「決定事項一覧」を見ます。

この2段階にしないと、議事録は作った瞬間だけ見られて、その後は誰も見ないページになります。

権限と外部共有は最初に決める

Notionの議事録は共有しやすい反面、権限設計を後回しにすると危険です。

特に、顧客との商談、採用面談、評価面談、経営会議の議事録は、同じワークスペース内でも見せてよい範囲が違います。

最初に次のルールを決めます。

論点 決めること
外部共有 顧客に共有してよい議事録と、社内用メモを分ける
編集権限 議事録の確定後に誰が編集できるかを決める
採用・人事情報 個人評価や報酬情報を通常議事録DBに混ぜない
経営情報 役員・管理者だけのスペースに分ける
AI要約 要約をそのまま正式記録にしない確認フローを置く

Notionは柔軟なので、最初は何でも同じDBに入れたくなります。

しかし、情報の機密度が違う会議を1つのDBに混ぜると、後から権限管理が難しくなります。

小さな会社でも、外部共有用、社内通常用、機密会議用の3つは分けておく方が安全です。

Slackやカレンダーとつなぐ

Notion議事録を業務システムとして使うなら、通知を考える必要があります。

Notion内でタスクを作っても、チームが毎日Notionを見ないなら、タスクは埋もれます。その場合はSlackやGoogle Calendarと組み合わせます。

連携 使い方
Google Calendar 会議予定から議事録ページを作る、次回確認日を予定化する
Slack 期限前タスク、確認待ち議事録、期限超過だけ通知する
Google Drive 会議資料や提案書のURLを議事録に紐づける
Jira、Backlog、Asana 開発や制作タスクは専用タスク管理へ送る

ただし、通知は増やしすぎない方がよいです。

すべての議事録更新をSlackに流すと、誰も見なくなります。通知するのは、未完了、期限前、確認待ち、期限超過のように、行動が必要なものだけで十分です。

Notionだけで続けない方がよいケース

Notionは議事録、ナレッジ、軽いタスク管理には向いています。

一方で、次の状態ならNotionだけで完結させない方がよいです。

状態 考えるべき選択肢
開発タスクの進捗、リリース、障害対応まで管理したい Jira、Backlog、GitHub Issues
顧客別に厳密な権限や承認フローが必要 kintone、Power Apps、独自DB
請求、契約、会計連携までつなげたい freee、マネーフォワード、Salesforceなどとの連携
監査ログ、承認履歴、変更制御が重要 専用ワークフロー、業務システム
社外ユーザーに入力フォームを渡したい フォーム、ポータル、CRM

Notionは、業務を整理しながら形にするには非常に使いやすいです。

ただし、権限、監査、会計連携、顧客ポータルまで必要になったら、Notionを入口にして、別の業務システムへ切り出す判断も必要です。

助手
助手

Notionで作り込むほど良いわけではないんですね。

博士
博士

そうじゃ。Notionは業務の構造を早く試すには強い。ただ、責任、権限、外部入力、会計連携まで重くなったら、Notionで粘るより専用システムへ分けた方がよい。

1週間で始める導入手順

最初から全社の議事録をNotionに移す必要はありません。

まずは1チーム、1種類の会議だけで試します。

日程 やること
1日目 議事録DB、タスクDB、決定事項DBを作る
2日目 会議種別を3つに絞ってテンプレートを作る
3日目 既存会議を1つだけNotion議事録で運用する
4日目 AI要約からタスクDBへ切り出す流れを試す
5日目 確認待ち、未完了、期限超過のビューを作る
6日目 Slack通知や週次レビューのルールを決める
7日目 続ける会議、やめる会議、別ツールに渡すタスクを分ける

この1週間で見るべきなのは、Notionが便利かどうかではありません。

会議後のタスクが見えるようになったか、決定事項が探せるようになったか、確認待ちの議事録が放置されなくなったかです。

まとめ

Notionで議事録を作ること自体は難しくありません。

難しいのは、会議後の仕事が消えないように、議事録、決定事項、タスク、権限、通知をつなげることです。

最初に作るべきなのは、凝ったテンプレートではなく、次の仕組みです。

  • 議事録データベース
  • 会議種別ごとのテンプレート
  • 決定事項の残し方
  • タスクデータベース
  • 未完了・期限超過のビュー
  • 外部共有と機密情報のルール
  • 必要なものだけSlackやカレンダーへ通知する運用

Notion議事録は、記録を残すためだけに使うと、すぐに読まれないページになります。

会議後に誰が何をするか、どの決定がいつ行われたか、どのタスクが止まっているかまで見える状態にして、初めて業務システムとして機能します。

Notionシステム設計支援

Notionを業務システムとして設計します

議事録、案件管理、社内ナレッジ、タスク運用を、Notionで始める範囲と別システムに分ける範囲まで整理します。

著者
守高 成悟
守高 成悟

代表取締役 CEO

千葉県出身。10歳の頃からプログラミングを始め、ゲーム、Webサイト、ロボット、スマホアプリなどを制作。大阪大学基礎工学部情報科学科で情報工学と統計学を学び、大学時代はAIを研究。大学在学中にWeb広告代理店でのインターンや人材系Webサービスの立ち上げを経験し、卒業後はフリーランスエンジニアとしてGISシステム、データ基盤構築、Webシステムの開発に従事。10年以上のWebアプリ開発・データ分析経験を基に、2023年9月に株式会社ビットライトを設立し、現場業務の仕組み化からデータ基盤構築、データ活用支援までを一気通貫で支援。

運営会社
株式会社ビットライト
株式会社ビットライト

顧客が本当に必要だった価値を、実装する。

現場業務の仕組み化からデータ基盤構築、データ活用支援までを一気通貫で支援しています。

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