Notionシステム研究所 > Notionプロパティの設計|業務DBに必要な項目を決める方法
2026年6月6日
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Notionプロパティを、タイトル、ステータス、日付、担当者、分類、リレーション、ロールアップ、数式に分け、業務DBに必要な項目を設計する方法を解説します。
Notionのプロパティは、便利そうなものを全部入れておけばいいですか。
入れすぎると誰も入力しなくなる。プロパティは、入力ルールであり、会議やレビューで使う判断材料じゃ。必要なものだけ残すべきじゃ。
Notionのデータベースでは、ステータス、日付、ユーザー、セレクト、リレーション、ロールアップ、数式など、多くのプロパティを使えます。
Notion公式ヘルプでは、データベースプロパティは期限、担当者、URL、タイムスタンプなどの文脈をデータベースアイテムに追加し、その値でフィルタリング、並べ替え、検索ができると説明されています。
ただし、プロパティを増やせばDBが良くなるわけではありません。
Notionプロパティは、DBの入力ルールであり、誰が入力し、どのビューで見て、どの判断に使うかから逆算して設計する項目 です。
この記事では、Notionプロパティの設計を、ステータス、日付、担当者、セレクト、リレーション、ロールアップ、数式まで整理します。
業務DBでは、まず5つだけ決めます。
| プロパティ | 目的 |
|---|---|
| タイトル | 1行が何を表すか |
| ステータス | 今どんな状態か |
| 担当者 | 誰が動くか |
| 期限 | いつまでに対応するか |
| 種別 | 何の分類か |
これがないDBは、一覧になっても業務で使いにくいです。
逆に、この5つが揃うと、担当者別、期限超過、確認待ちなどのビューを作れます。
業務DBの中心は、状態、時間、責任者です。
| 項目 | 推奨プロパティ | 例 |
|---|---|---|
| 状態 | ステータス | 未着手、進行中、確認待ち、完了 |
| 期限 | 日付 | 返信期限、公開日、レビュー日 |
| 担当 | ユーザー | 作業者、確認者 |
| 優先度 | セレクト | 高、中、低 |
| 種別 | セレクト | 問い合わせ、見積、契約 |
ステータスは状態です。
日付は確認タイミングです。
担当者は責任です。
この3つを混ぜないことが重要です。
分類は、セレクトかマルチセレクトで作ります。
| 用途 | プロパティ |
|---|---|
| 1つだけ選ぶ分類 | セレクト |
| 複数付ける分類 | マルチセレクト |
| 状態の管理 | ステータス |
| マスタ化したい分類 | 別DBとリレーション |
公式ヘルプでは、セレクトはタグのリストから1つを選ぶ分類、マルチセレクトは複数のカテゴリーにまたがってタグ付けする場合に便利だと説明されています。
タグを何となく増やすと、表記揺れが起きます。
「営業」「セールス」「Sales」のように増えると、フィルターできません。
DB同士をつなぐ場合は、リレーションを使います。
集計する場合は、ロールアップを使います。
| 目的 | 使うもの |
|---|---|
| タスクをプロジェクトに紐づける | リレーション |
| 顧客と問い合わせを紐づける | リレーション |
| プロジェクトの未完了タスク数を出す | ロールアップ |
| 顧客ごとの問い合わせ数を見る | ロールアップ |
公式ヘルプでは、リレーションはデータベース同士を接続し、ロールアップは関連ページの値を表示、集計できる機能として説明されています。
リレーションを増やす前に、1行の意味を確認します。
「1行 = 1タスク」なのか、「1行 = 1顧客」なのかが曖昧だと、リレーションも崩れます。
数式は、判断や表示を自動化するために使います。
| 数式の用途 | 例 |
|---|---|
| 期限判定 | 期限超過、残日数 |
| 進捗率 | 完了タスク数 ÷ 全タスク数 |
| 表示ラベル | 優先対応、確認待ち |
| 文字列整形 | 顧客名と案件名を結合 |
| 空欄チェック | 担当者未設定、期限未入力 |
公式ヘルプでは、数式プロパティは他のプロパティ値に基づいて計算できると説明されています。
ただし、数式で業務ルールを隠しすぎると、誰も保守できません。
重要な判断は、説明を残します。
プロパティは、ビューごとに表示を変えます。
| ビュー | 表示する項目 |
|---|---|
| 入力用 | 必須項目を広く出す |
| 会議用 | ステータス、担当者、期限、論点 |
| 担当者別 | 自分のタスク、期限、優先度 |
| 管理者用 | 空欄、期限超過、更新日 |
| 顧客共有 | 社外に見せてよい項目だけ |
全ビューで全プロパティを出す必要はありません。
入力する場所と見る場所を分けます。
プロパティを設計するときは、必須、任意、計算に分けます。
| 区分 | 例 | 判断 |
|---|---|---|
| 必須 | タイトル、ステータス、担当者、期限 | 空欄だと業務が止まる |
| 任意 | 補足メモ、参考URL、添付 | 必要な時だけ入れる |
| 計算 | 期限超過、残日数、進捗率 | 人が入力しない |
| 関連 | 関連案件、関連顧客、関連議事録 | DBを分ける時に使う |
| 監査 | 作成日時、最終更新者 | 自動記録に任せる |
入力者に求める項目を増やしすぎると、DBは更新されなくなります。
会議やレビューで本当に見る項目だけを必須にします。
プロパティ設計の失敗は、入力されないDBとして現れます。
| 失敗 | 対策 |
|---|---|
| 項目が多すぎる | 必須、任意、計算に分ける |
| 入力者が迷う | 入力例をテンプレートに入れる |
| タグが増える | 選択肢の管理者を決める |
| 数式が読めない | 数式の目的を書き残す |
| リレーションが多い | 1行の意味を見直す |
プロパティは、DBの骨格です。
便利な項目を足すより、業務で使う判断に必要な項目だけを残す方が、長く使えるDBになります。
千葉県出身。10歳の頃からプログラミングを始め、ゲーム、Webサイト、ロボット、スマホアプリなどを制作。大阪大学基礎工学部情報科学科で情報工学と統計学を学び、大学時代はAIを研究。大学在学中にWeb広告代理店でのインターンや人材系Webサービスの立ち上げを経験し、卒業後はフリーランスエンジニアとしてGISシステム、データ基盤構築、Webシステムの開発に従事。10年以上のWebアプリ開発・データ分析経験を基に、2023年9月に株式会社ビットライトを設立し、現場業務の仕組み化からデータ基盤構築、データ活用支援までを一気通貫で支援。