Notionシステム研究所 > Notionタグの作り方|セレクト・マルチセレクトを崩さず運用する
2026年6月6日
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Notionタグの作り方を、セレクト、マルチセレクト、ステータス、タグDBの使い分けと、表記揺れを防ぐ運用ルールまで整理して解説します。
Notionのタグは、とりあえずマルチセレクトで増やしていけばいいですか。
増やすだけなら簡単じゃ。しかしタグは増えた瞬間から管理対象になる。分類軸を決めずに作ると、検索にも集計にも使えないタグが残る。
Notionでタグを作りたい場合、多くはデータベースのセレクト、マルチセレクト、ステータスを使います。
Notion公式ヘルプでは、セレクトはタグのリストから1つを選ぶ分類、マルチセレクトは1つ以上のタグを選ぶ分類として説明されています。
ただし、タグを自由に増やせることと、業務で使える分類になることは別です。
Notionタグは、情報に色を付ける飾りではなく、検索、絞り込み、レビュー、担当分けに使う分類軸 として設計します。
この記事では、Notionタグの作り方を、セレクト、マルチセレクト、ステータス、タグDBの使い分けと、表記揺れを防ぐ運用ルールまで整理します。
Notionのデータベースでタグのように使う代表的なプロパティは、次の4つです。
| 使い方 | 推奨プロパティ | 例 |
|---|---|---|
| 1つだけ選ぶ分類 | セレクト | 種別、部署、優先度 |
| 複数付ける分類 | マルチセレクト | 関連テーマ、対象業務、スキル |
| 進行状態 | ステータス | 未着手、進行中、完了 |
| タグ自体を管理する | 別DB + リレーション | タグ名、説明、管理者 |
最初に決めるのは、タグ名ではありません。
何を分類したいのかです。
セレクトは、1つだけ選ぶ分類です。
マルチセレクトは、複数付けてもよい分類です。
| 判断 | セレクト | マルチセレクト |
|---|---|---|
| 1行に1つだけ必要 | 向いている | 向いていない |
| 複数テーマにまたがる | 向いていない | 向いている |
| 集計を簡単にしたい | 向いている | やや注意 |
| 入力を迷わせたくない | 向いている | 選択肢を絞る必要がある |
たとえば、問い合わせDBなら次のように分けます。
| 項目 | プロパティ | 例 |
|---|---|---|
| 問い合わせ種別 | セレクト | 新規相談、既存顧客、採用、取材 |
| 関連テーマ | マルチセレクト | Notion、kintone、freee、AI |
| 対応状態 | ステータス | 未対応、対応中、返信待ち、完了 |
1つだけ選ぶべきものをマルチセレクトにすると、集計しにくくなります。
逆に、複数付く可能性があるものをセレクトにすると、無理な分類になります。
タグを作る手順は簡単です。
公式ヘルプでも、セレクトとマルチセレクトでは値を入力してタグを追加し、タグ名や色を編集できることが説明されています。
ただし、操作より先にルールを決めます。
| ルール | 例 |
|---|---|
| タグを追加できる人 | 管理者、DBオーナーだけ |
| 命名ルール | 日本語に統一、略語を使わない |
| 似たタグの扱い | 月次で統合候補を確認 |
| 色の使い方 | 重要度や状態だけに使う |
| 削除判断 | 3か月使われないタグは統合候補 |
タグは作る瞬間より、増えた後の管理が問題になります。
状態管理は、タグではなくステータスで管理します。
| 入れたいもの | 使うプロパティ |
|---|---|
| 未着手、進行中、確認待ち、完了 | ステータス |
| 営業、開発、採用、管理 | セレクト |
| Notion、AI、請求、契約 | マルチセレクト |
| 高、中、低 | セレクト |
「確認待ち」「重要」「営業」「Notion」が同じタグ欄に入ると、ビューが崩れます。
状態、分類、重要度、テーマは別のプロパティに分けます。
セレクトやマルチセレクトで足りない場合は、タグ用のデータベースを作ります。
| 条件 | タグDBを検討する理由 |
|---|---|
| タグに説明文が必要 | タグ名だけでは意味が伝わらない |
| タグごとに管理者がいる | 部署や責任者を持たせたい |
| タグを複数DBで使う | 記事、FAQ、案件で同じ分類を使う |
| タグごとの一覧ページが必要 | タグページから関連情報を見たい |
| タグの統廃合履歴を残したい | 運用変更を追跡したい |
タグDBでは、次のようなプロパティを持たせます。
| プロパティ | 例 |
|---|---|
| タグ名 | Notion、請求、採用 |
| 種別 | 業務、ツール、部署、テーマ |
| 説明 | 何に付けるタグか |
| 管理者 | タグを整理する人 |
| 利用状態 | 利用中、統合予定、停止 |
タグをマスタとして扱うなら、リレーションでつなぐ方が管理しやすくなります。
タグ運用で一番よく起きるのは、表記揺れです。
| 揺れ | 統一例 |
|---|---|
| 営業、セールス、Sales | 営業 |
| AI、生成AI、人工知能 | AI |
| 請求書、請求、invoice | 請求 |
| 採用、人事、HR | 採用 |
表記揺れを防ぐには、タグを自由入力にしないことが重要です。
運用では、次のように管理します。
| 管理項目 | 内容 |
|---|---|
| 追加申請 | 新しいタグが必要な理由を書く |
| 統合候補 | 似たタグを月次で確認する |
| 禁止語 | 略語、英語表記、個人名など |
| 説明文 | 何に付けるタグかを明記する |
タグ名だけで意味が伝わらない場合は、タグDBに説明を持たせます。
チーム運用では、タグを増やせる人を決めます。
| 運用 | 向いている場面 |
|---|---|
| 誰でも追加できる | 個人メモ、小規模な下書きDB |
| 管理者だけ追加 | 業務DB、社内ナレッジ、顧客管理 |
| 申請して追加 | 複数部署で使う分類 |
| 月次で統合 | 情報量が多いナレッジDB |
Notion公式ヘルプでは、データベースのプロパティはフィルター、並べ替え、検索に使えると説明されています。
つまり、タグは付けるだけでは意味がありません。
ビューや検索で使われて初めて、業務上の価値が出ます。
既にタグが増えすぎている場合は、いきなり削除しません。
次の順番で整理します。
社内WikiやナレッジDBでは、タグよりページ名、カテゴリ、オーナー、有効期限の方が効くこともあります。
タグは、情報を探すための補助線です。
増やすことより、分類軸を決め、使われないタグを整理し続けることが重要です。
千葉県出身。10歳の頃からプログラミングを始め、ゲーム、Webサイト、ロボット、スマホアプリなどを制作。大阪大学基礎工学部情報科学科で情報工学と統計学を学び、大学時代はAIを研究。大学在学中にWeb広告代理店でのインターンや人材系Webサービスの立ち上げを経験し、卒業後はフリーランスエンジニアとしてGISシステム、データ基盤構築、Webシステムの開発に従事。10年以上のWebアプリ開発・データ分析経験を基に、2023年9月に株式会社ビットライトを設立し、現場業務の仕組み化からデータ基盤構築、データ活用支援までを一気通貫で支援。