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無料・登録不要の見積管理表Excelテンプレート|使い方とシステム化の判断基準

2026年4月20日

13分で読めます

小規模な見積管理向けのExcelテンプレートを配布。見積一覧、見積明細、顧客マスタ、商品/作業マスタ、受注/失注管理の使い方と、Excelで続けてよい条件・システム化すべき条件を解説します。

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助手
助手

見積管理は、まずExcelで作っても大丈夫でしょうか。それとも最初から見積管理システムを入れた方がいいですか。

博士
博士

見積件数や担当者が少ないうちは、Excelで流れを整理するのはよい始め方じゃ。ただし、見積No、承認、受注失注、請求への流れまで増えると、Excelだけでは足りなくなるぞ。

見積管理表は、見積No、顧客、案件名、見積明細、金額、提出状況、受注失注をまとめるための管理表です。

この記事では、すぐに使える見積管理表のExcelテンプレートと、その使い方を紹介します。あわせて、Excelのままでよい条件、システム化した方がよい条件、おすすめツール、ツールだけでは対応しきれないケースも整理します。

見積管理表Excelテンプレートを開く

まずは、こちらの見積管理表Excelテンプレートを開いて、中身を確認してみてください。

無料・登録不要の見積管理表Excelテンプレートを開く

このテンプレートは、中身を確認しやすいようにGoogleスプレッドシート形式でも配布しています。Google Driveを開けない場合や、すぐExcelで使いたい場合は、次のファイルをダウンロードしてください。

無料・登録不要の見積管理表Excelテンプレートをダウンロードする

自社用にスプレッドシートとしてコピーする場合は、次のリンクから使えます。

無料・登録不要の見積管理表Excelテンプレートをコピーする

このテンプレートには、次のシートを入れています。

シート 用途
ダッシュボード 見積件数、見積金額、受注見込み、承認待ち、期限切れを確認する
見積一覧 見積No、顧客、案件名、ステータス、金額、期限判定を管理する
見積明細 見積Noごとの商品、作業、数量、単価、税抜金額を管理する
顧客マスタ 顧客ID、顧客名、担当者、連絡先を管理する
商品_作業マスタ 商品や作業のID、名称、単位、標準単価を管理する
受注失注管理 見積の結果、決定日、失注理由、次アクションを記録する
月次集計 月別の見積件数、見積金額、受注金額、受注率を確認する
使い方 テンプレートの使い方とシステム化の判断基準を確認する

このExcelは、小規模な見積管理を整理するためのたたき台 です。

見積管理は、見積書を作るだけではありません。どの顧客に、どの条件で、いつ提出し、結果がどうなったのかを追える状態にすることが大事です。

まずは、見積Noをどう付けるか誰が承認するか受注や失注をいつ確定とするか を決めるところから始めましょう。

見積管理表Excelテンプレートの使い方

使い方は、次の順番です。

1. 顧客マスタと商品/作業マスタを整える

最初に、顧客マスタと商品/作業マスタを登録します。

顧客マスタでは、次の項目を管理します。

  • 顧客ID
  • 顧客名
  • 区分
  • 担当者
  • メール
  • 電話
  • 所在地

商品/作業マスタでは、次の項目を管理します。

  • 商品/作業ID
  • 名称
  • 区分
  • 単位
  • 標準単価
  • 原価目安

見積一覧や見積明細で顧客名、商品名、作業名を毎回手入力すると、表記ゆれが起きます。まずIDを決めて、見積一覧や見積明細では同じIDを使うようにしてください。

2. 見積一覧に見積Noを登録する

見積一覧では、見積1件につき1行で概要を管理します。

  • 見積No
  • 顧客ID
  • 案件名
  • 担当者
  • 見積日
  • 有効期限
  • ステータス
  • 確度
  • 関連メモ

見積金額、消費税、税込合計、受注見込み、期限判定は自動計算にしています。

ステータスは、まず次の5つで管理します。

ステータス 意味
作成中 まだ社内で見積内容を作っている
承認待ち 提出前に社内承認が必要
提出済 顧客へ見積を提出済み
受注 顧客から発注意思を受けた
失注 見積が通らなかった

見積管理表は、見積書を作る表ではなく、見積の状態を止めないための表 です。

3. 見積明細に商品や作業を入れる

見積明細では、見積Noごとに商品や作業を1行ずつ入力します。

  • 見積No
  • 明細No
  • 商品/作業ID
  • 数量
  • 単価
  • 税率
  • 備考

商品/作業IDを入れると、品目名、区分、単位、標準単価が商品/作業マスタから参照されます。

税抜金額は、次のように計算します。

数量 × 単価 = 税抜金額

見積一覧側では、同じ見積Noの明細金額を合計します。

助手
助手

見積一覧に金額を直接入れるのではなく、明細から合計するんですね。

博士
博士

そうじゃ。明細を分けておけば、後から「何を何個見積もったのか」が追える。単価や数量の変更理由も残しやすいぞ。

4. 承認待ちと期限切れを確認する

ダッシュボードでは、次の数字を確認できます。

  • 見積件数
  • 見積金額
  • 受注見込み
  • 承認待ち
  • 期限切れ
  • 受注率

特に見たいのは、承認待ち期限切れ です。

承認待ちの見積が増えると、顧客への提出が遅れます。有効期限を過ぎた見積が残っていると、価格や納期の前提が古いままになります。

ダッシュボードの「要確認の見積」を見て、先に処理すべき見積から確認しましょう。

5. 受注失注管理で理由を残す

見積は、提出して終わりではありません。

受注した場合は、いつ決まったのか、次に何をするのかを残します。失注した場合は、なぜ失注したのかを残します。

失注理由は、たとえば次のように分けます。

  • 価格が合わなかった
  • 既存ベンダー継続になった
  • 提案範囲が合わなかった
  • 先方の予算化が見送られた
  • 返信がなく期限切れになった

失注理由が残っていないと、受注率が悪い理由を振り返れません。見積金額だけでなく、提案内容、提出タイミング、承認の遅れも見直しましょう。

見積管理表テンプレートを開いてからダウンロードするメリット

見積管理表のテンプレートは、ダウンロードしてから開くより、先に中身を確認できた方が使いやすいです。

この配布形式では、テンプレートを開いた後にExcel形式でダウンロードできます。

メリット 内容
中身を確認してから使える ダウンロード前にシート構成や計算式を見られる
コピーして試せる 自社用のテンプレートとして複製して編集できる
Excel形式で使える 開いた後にExcel形式でダウンロードできる
使う前に判断できる 見積一覧、明細、マスタ、受注失注管理の構成を確認できる

権限、承認、版管理、請求への連携、帳票発行まで必要になると、Excelテンプレートだけでは運用が苦しくなります。

テンプレートは、見積管理の項目と流れを整理するための入口 です。

見積管理表をExcelのままでよい条件

見積管理表は、必ずしもすぐにシステム化する必要はありません。

次の条件に当てはまるなら、まずはExcelで十分なケースもあります。

条件 理由
見積件数が少ない 一覧で状況を追いやすい
担当者が少ない 更新ルールを統一しやすい
承認者が1〜2名 承認待ちを目視で追える
見積書の版管理が複雑ではない ファイル名やリンクで管理できる
受注後の請求や発注は別で管理している 見積表が肥大化しにくい
管理項目を固める段階 列やステータスを試しやすい

Excelの強みは、列やシートをすぐに変えられることです。

まだ見積Noの付け方が固まっていない、確度の置き方を試している、失注理由の分類を探している。こうした段階では、いきなりシステムに合わせるより、Excelで運用ルールを整える方が進めやすいです。

見積件数が少なく、承認ルートが単純なら、まずExcelで見積ルールを固める のが現実的です。

見積管理表をシステム化した方がよい条件

一方で、次の状態になっているなら、Excelのまま続けるのは危険です。

条件 起きやすい問題
複数人が同時に見積を作っている 見積Noの重複や更新漏れが起きる
承認ルートや値引き条件が複雑 誰がどの金額を承認したか分からなくなる
同じ見積の改訂版が多い 最新版、旧版、提出版が混ざる
見積書PDFや提案資料も管理している ファイルと台帳の紐づけが崩れやすい
受注後に発注、請求、入金へつながる 転記や二重入力が増える
会議前に毎回集計し直している 管理表ではなく報告資料作成用になる

特に、見積管理が受注、発注、請求、入金とつながり始めたら注意が必要です。

見積を提出し、受注したら発注書や請求書を作り、入金まで追う。この流れをExcelだけでつなぐと、どこかで転記や確認が発生します。

最初は何とか回っていても、件数が増えるほど、提出漏れ、承認漏れ、版違い、請求漏れが起きやすくなります。

見積表が受注・請求・入金の起点になっているなら、システム化を検討する段階 です。

発注管理とあわせて整理したい場合は、こちらのテンプレートも使えます。

発注管理表Excelテンプレート

脱Excel全体の進め方を先に押さえたい場合は、こちらも参考になります。

脱Excelの進め方ガイド

システム移行前の項目整理や権限設計を考える場合は、こちらの記事で整理しています。

kintoneに移行する前に整理すべきこと

見積管理表をシステム化する場合のおすすめツール3つ

ここでは、2026年4月時点で、見積管理表のExcel運用から次に進むときに候補にしやすいツールを3つ紹介します。

1. board

board

boardは、見積書や請求書などの書類をベースに、案件単位で販売管理を行うためのクラウドサービスです。

向いているのは、次のようなケースです。

  • 見積書、発注書、請求書を案件単位で管理したい
  • 見積から請求までの流れをまとめたい
  • 小規模な受託業務や制作業務で、書類と案件管理を一体化したい
  • Excelの見積一覧から、販売管理へ進みたい

見積書の作成だけでなく、案件管理や請求管理まで一緒に整えたい場合に検討しやすいツールです。

2. freee販売

freee販売

freee販売は、見積書、請求書、発注書などの帳票発行や送付、電子管理、案件別の収支管理などに対応する販売管理システムです。

向いているのは、次のようなケースです。

  • 見積から受注、請求までを一気通貫で管理したい
  • 案件別の売上や収支も見たい
  • freee会計など、会計まわりとの連携も考えたい
  • 取引先や商品、帳票をクラウド上で管理したい

見積管理が経理や販売管理に近づいている場合に検討しやすい選択肢です。

3. マネーフォワード クラウド請求書

マネーフォワード クラウド請求書

マネーフォワード クラウド請求書は、見積書、納品書、請求書の作成、送付、保管をクラウド上で管理できるサービスです。

向いているのは、次のようなケースです。

  • 見積書から納品書、請求書へ変換したい
  • 請求書の送付や保管まで一緒に整えたい
  • 会計ソフトとの連携も見据えたい
  • 帳票作成の手間や法制度対応の負担を減らしたい

見積管理よりも、帳票発行と請求業務の効率化を重視する場合に検討しやすいツールです。

ツールだけでは対応しきれないケース

見積管理ツールや請求書作成ツールを入れても、次のような要件があると、そのままでは合わないことがあります。

ケース なぜ難しいか
業種独自の見積項目が多い 標準の明細項目では足りない
値引きや承認条件が細かい 承認ルートや権限を個別に設計する必要がある
見積から受注、発注、製造、請求までつなげたい 複数システムとの連携が必要になる
既存の基幹システムに見積データを渡したい APIやCSV連携、データ変換が必要になる
見積書PDFのレイアウトに強い制約がある 標準帳票では再現できない場合がある
顧客別の契約単価や特別単価が多い 単価マスタや履歴管理を別途設計する必要がある

こうした場合は、単にツールを選ぶだけでなく、見積管理の流れを整理してから設計する必要があります。

たとえば、見積Noの採番、改訂版の扱い、承認条件、顧客別単価、受注後のデータ連携を先に決めます。そのうえで、既製ツールで足りる部分と、kintoneや個別システムで作る部分を切り分けると失敗しにくくなります。

まとめ

見積管理表は、見積件数が少なく、承認ルートが単純なうちはExcelでも始められます。

ただし、複数人で見積を作る、改訂版が増える、受注後に発注や請求とつながる、承認や値引き条件が複雑になると、Excelだけでは限界が出ます。

まずはテンプレートで、見積No、顧客ID、商品/作業ID、ステータス、失注理由をそろえてみてください。そのうえで、どこまでExcelで残し、どこからシステム化するかを判断しましょう。

ビットライトでは、Excelで動いている見積管理を、どこまでExcelで残し、どこからシステム化するかの整理から相談できます。

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脱Excelはツール選定だけでは決まりません。どの業務を残し、どこから移すかを整理できると、失敗しにくくなります。

著者
守高 成悟
守高 成悟

代表取締役 CEO

千葉県出身。10歳の頃からプログラミングを始め、ゲーム、Webサイト、ロボット、スマホアプリなどを制作。大阪大学基礎工学部情報科学科で情報工学と統計学を学び、大学時代はAIを研究。大学在学中にWeb広告代理店でのインターンや人材系Webサービスの立ち上げを経験し、卒業後はフリーランスエンジニアとしてGISシステム、データ基盤構築、Webシステムの開発に従事。10年以上のWebアプリ開発・データ分析経験を基に、2023年9月に株式会社ビットライトを設立し、現場業務の仕組み化からデータ基盤構築、データ活用支援までを一気通貫で支援。

運営会社
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