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Notion売上管理の作り方|商談・請求前情報・実績を分けて管理する

2026年6月6日

11分で読めます

Notionで売上管理を作る方法を、顧客DB、商談DB、売上見込み、請求前チェック、確定実績、会計ソフトとの分界、月次レビューまで整理します。

Notion
売上管理
営業管理
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データベース
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助手
助手

Notionで売上管理をしたいです。売上金額と入金状況を表にすればよいですか。

博士
博士

売上見込みの管理ならNotionでもできる。ただし確定売上、請求、入金、会計処理までNotionを正式台帳にするのは危ない。Notionで見るものと、会計ソフトで管理するものを分けるべきじゃ。

Notionで売上管理を作ることはできます。

顧客別に商談を並べる。

見込み金額や確度を持たせる。

受注予定月で売上見込みを見る。

請求前に契約条件や金額を確認する。

月次レビューで、見込み、受注、失注、請求前確認を確認する。

こうした営業管理に近い売上管理なら、Notionは使いやすいです。

Notion公式の営業テンプレートカテゴリでも、リードや顧客関係、営業プロセスを管理する用途が紹介されています。

Notion公式:営業テンプレート

ただし、Notion売上管理で失敗するパターンもあります。

  • 商談見込み、請求前情報、確定売上、入金を同じDBに入れている
  • 見込み金額を正式な売上のように扱っている
  • 契約前の概算金額と請求金額が混ざっている
  • 受注済みなのに請求前チェックがない
  • 会計ソフトの売上実績とNotionの数字がずれている
  • 担当者が売上金額を手で上書きし、変更理由が残らない
  • 月次レビューで「見込み」と「実績」を同じ表で見ている

Notion売上管理は、会計の正式帳簿ではなく、商談見込み、請求前確認、営業レビューを管理する補助台帳 として作る方が安全です。

この記事では、Notionで売上管理を作る方法を、顧客DB、商談DB、売上見込み、請求前チェック、実績との違い、会計ソフトとの分界、月次レビューまで整理します。

顧客DB、商談DB、売上見込み、請求前確認、実績、会計ソフトを分けるNotion売上管理の構成図

先に結論:Notionは見込みと請求前確認に使う

Notionで売上管理をするなら、まず管理範囲を分けます。

管理対象 向いている場所 理由
顧客、担当者 Notion顧客DB 商談や対応履歴とつなぎやすい
商談見込み Notion商談DB 金額、確度、受注予定月、担当者を見られる
請求前確認 Notion確認DB、商談DB 金額、契約条件、請求月の確認に使える
確定売上 会計ソフト、販売管理 正式な売上実績として管理する
請求、入金 会計ソフト、請求管理 請求書、入金消込、税務が関係する
月次レビュー Notion、会計ソフトの出力 見込みと実績を分けて確認する

Notionで管理してよいのは、営業上の見込みと確認です。

正式な売上実績、請求、入金、税務処理は、会計ソフトや販売管理側に置きます。

NotionのDBは柔軟です。

Notion公式ヘルプでも、データベースはページの集合体で、プロパティやビューを使って整理できると説明されています。

Notion公式ヘルプ:データベースの基本

この柔軟さは、営業レビューには向いています。

一方で、正式な会計帳簿には向きません。

Notion顧客管理の作り方

Notionで管理する範囲

売上管理という言葉は広いです。

Notionで扱う前に、何を売上管理と呼ぶのかを分けます。

種類 内容 Notionでの扱い
売上見込み 受注しそうな商談金額 商談DBで管理する
受注予定 いつ受注しそうか 受注予定月、確度、担当者で見る
請求前情報 請求する前に確認する条件 請求前チェックDBや商談DBで確認する
確定売上 会計上の売上実績 会計ソフト側で管理する
入金状況 請求後の入金、未入金 会計ソフトや請求管理側で管理する
売上レビュー 見込みと実績の差分確認 Notionと会計ソフトの数字を分けて見る

Notionに全部を入れると、一見便利です。

しかし、営業担当が手で更新する見込み金額と、会計ソフトで確定した売上実績は意味が違います。

同じ列に入れると、数字の信頼性が落ちます。

混ぜると危ないもの 理由
見込み金額と請求金額 概算と正式金額が混ざる
受注予定月と売上計上月 営業見込みと会計処理が違う
契約前メモと請求内容 確定条件が分からなくなる
入金状況と営業ステータス 営業管理と経理管理が混ざる
値引き交渉と確定売上 変更履歴が曖昧になる

Notionで作る売上管理は、営業の意思決定に必要な数字を扱う場所です。

正式な会計処理の代替ではありません。

顧客DBと商談DB

Notion売上管理の基本は、顧客DBと商談DBです。

顧客DBは、会社や顧客の情報を持ちます。

商談DBは、売上見込みの単位を持ちます。

DB 1行の意味 主なプロパティ
顧客DB 1社、1顧客 会社名、担当営業、契約状況、関連商談、最終接点日
担当者DB 1人 氏名、所属会社、役割、メール、関連商談
商談DB 1商談 商談名、顧客、金額、確度、フェーズ、受注予定月
請求前確認DB 1確認事項 商談、請求予定金額、条件、確認者、状態

商談DBの最小プロパティは次の通りです。

プロパティ 目的
商談名 タイトル 売上見込みの単位を識別する
顧客 リレーション 顧客DBとつなぐ
担当営業 ユーザー 責任者を決める
フェーズ ステータス リード、提案中、見積中、契約待ち、受注、失注
見込み金額 数値 営業上の見込み金額
確度 セレクト、数値 A、B、Cや%で見る
受注予定月 日付 月次見込みを見る
請求予定月 日付 請求前確認に使う
請求前確認 リレーション 確認DBとつなぐ
失注理由 セレクト、テキスト 振り返りに使う

Notion公式ヘルプでは、リレーションでデータベース同士の項目を関連付け、ロールアップで関連先のプロパティ情報を取得できると説明されています。

Notion公式ヘルプ:リレーションとロールアップ

売上管理では、顧客DBと商談DBをリレーションでつなぎます。

顧客DB側では、関連商談、見込み金額合計、直近商談、次回請求予定などをロールアップで見ることができます。

売上見込み

売上見込みは、商談DBで管理します。

重要なのは、見込みの数字に意味を持たせることです。

見込み項目 意味
見込み金額 受注した場合の概算または提案金額
確度 受注可能性の目安
確度込み見込み 見込み金額に確度を掛けた管理用数字
受注予定月 いつ決まる見込みか
請求予定月 いつ請求になる見込みか

たとえば、100万円の商談でも、確度が80%のものと20%のものでは扱いが違います。

Notionでは、次のようなビューを作ります。

ビュー 条件、表示
今月の受注見込み 受注予定月 が今月、フェーズ が受注前
確度A商談 確度 = A または高確度
契約待ち フェーズ = 契約待ち
担当者別見込み 担当営業 でグループ化
失注一覧 フェーズ = 失注、失注理由を表示

見込み金額を売上実績として扱わないことが重要です。

見込みは意思決定のための数字です。

正式な売上ではありません。

請求前チェック

受注したら、すぐに売上実績として扱うのではなく、請求前チェックを入れます。

Notionでは、商談DBに確認プロパティを持たせるか、請求前確認DBを分けます。

小規模なら商談DBにチェック項目を持たせてもよいです。

プロパティ 目的
請求前状態 ステータス 未確認、確認中、確認済み、請求依頼済み
請求予定金額 数値 請求前の確認金額
契約条件 テキスト、URL 契約書や発注書へのリンク
請求月 日付 請求する月
確認者 ユーザー 誰が確認するか
確認日 日付 いつ確認したか
会計連携メモ テキスト freeeなどへ渡す注意点

確認が多い場合は、請求前確認DBを分けます。

DB 分ける理由
商談DB 営業の見込みと受注状態を見る
請求前確認DB 請求金額、契約条件、確認者、会計連携を確認する
会計ソフト 請求書、売上、入金を正式に管理する

請求前チェックで見るのは、次のような項目です。

確認項目 見る理由
金額 見積、契約、請求予定金額が合っているか
請求月 いつ請求するか
契約条件 着手金、分割請求、成果物条件など
顧客情報 請求先、担当者、宛名が合っているか
社内確認 営業、納品担当、経理が確認したか

Notionは、この確認リストを見える化するのに向いています。

ただし、請求書そのものや入金消込は会計ソフト側で扱います。

実績との違い

Notionで売上管理を作るときに一番危ないのは、見込みと実績の混同です。

種類 意味 管理場所
見込み 受注するかもしれない金額 Notion商談DB
受注 顧客が発注、契約した状態 Notion商談DB、必要に応じて契約管理
請求予定 請求前に確認している金額 Notion請求前確認DB
確定売上 会計上の売上実績 会計ソフト
入金 請求後に入金された状態 会計ソフト、請求管理

Notionに実績を表示する場合は、会計ソフト側の数字を手入力で転記するのではなく、出典を明確にします。

Notionに表示する場合 必要な注意
月次売上実績 会計ソフトの出力日を残す
顧客別実績 元データの範囲を明記する
担当者別実績 集計ルールを固定する
見込みとの差分 見込みの基準日を残す

見込み数字は変わります。

実績数字は正式処理に基づきます。

この2つを同じ列で管理しない方がよいです。

会計ソフトとの分界

Notionと会計ソフトの分担は、最初に決めます。

Notionに置く 会計ソフトに置く
商談見込み 請求書
受注予定月 売上実績
請求前チェック 入金消込
営業メモ 税区分
顧客との提案文脈 証憑、仕訳
月次レビューのコメント 会計帳簿

Notion側には、会計ソフトへ渡す前の確認状態を残します。

会計ソフト側には、正式な売上、請求、入金、税務処理を残します。

Notionに会計データを全部コピーすると、二重管理になります。

二重管理になると、どちらが正しいか分からなくなります。

Notionは、営業側の見込みと確認。

会計ソフトは、正式な請求と実績。

この分界を守る方が安全です。

月次レビュー

Notion売上管理を作るなら、月次レビューのビューを用意します。

ビュー 目的
今月の受注見込み 今月決まりそうな商談を見る
来月の売上見込み 次月の見込みを確認する
請求前確認待ち 受注済みだが請求前確認が残っている商談を見る
失注一覧 失注理由を振り返る
担当者別見込み 営業担当ごとの状況を見る
会計実績との差分 Notion見込みと会計実績の差を見る

月次レビューでは、次の順番で見ます。

  1. 今月の見込み商談
  2. 受注済みで請求前確認が残っている商談
  3. 失注理由
  4. 来月以降の見込み
  5. 会計ソフト側の確定実績との差分

ここで重要なのは、Notionの数字をそのまま売上実績として扱わないことです。

Notionは営業レビューの場です。

会計ソフトは正式実績の場です。

見込みと実績を分けて見るからこそ、営業改善にも経理確認にも使いやすくなります。

Notion売上管理は、売上表を作ることではありません。

顧客、商談、請求前確認、会計実績の役割を分けることです。

この分界を決めておけば、Notionは営業チームが毎週、毎月見る補助台帳として十分に機能します。

Notionシステム設計支援

Notion売上管理を営業レビューに使える形へ整えます

見込み、請求前確認、確定実績、会計ソフトとの分界を決め、Notionを営業管理の補助台帳として使える形に落とし込みます。

著者
守高 成悟
守高 成悟

代表取締役 CEO

千葉県出身。10歳の頃からプログラミングを始め、ゲーム、Webサイト、ロボット、スマホアプリなどを制作。大阪大学基礎工学部情報科学科で情報工学と統計学を学び、大学時代はAIを研究。大学在学中にWeb広告代理店でのインターンや人材系Webサービスの立ち上げを経験し、卒業後はフリーランスエンジニアとしてGISシステム、データ基盤構築、Webシステムの開発に従事。10年以上のWebアプリ開発・データ分析経験を基に、2023年9月に株式会社ビットライトを設立し、現場業務の仕組み化からデータ基盤構築、データ活用支援までを一気通貫で支援。

運営会社
株式会社ビットライト
株式会社ビットライト

顧客が本当に必要だった価値を、実装する。

現場業務の仕組み化からデータ基盤構築、データ活用支援までを一気通貫で支援しています。

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