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Notion文字起こしの使い方|AIミーティングノートを業務記録に残す方法

2026年6月5日

17分で読めます

Notionで会議音声を文字起こしする方法を、AIミーティングノートの開始手順、録音同意、文字起こし全文の保存、要約、議事録DB、削除ルール、外部ツールとの使い分けまで含めて解説します。

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文字起こし
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会議
業務DB
助手
助手

Notionだけで会議の文字起こしを残せますか。外部の文字起こしツールは不要になりますか。

博士
博士

会議メモ用途なら、Notion AIミーティングノートでかなり足りる。しかし、文字起こし全文は正式な記録ではなく素材じゃ。何を残し、誰が確認し、いつ削除するかを決めなければ、あとで扱いに困る。

NotionのAIミーティングノートを使うと、会議音声の文字起こし、要約、対応事項の整理をNotion内で進められます。

Notion公式ヘルプでは、ページ上で /meet を入力してAIミーティングノートを始める方法、録音と文字起こしへの同意、話者ラベル、要約、共有、デフォルトデータベースなどが説明されています。

Notion公式ヘルプ:AI ミーティングノート

Notion公式ページでも、会議内容を記録し、アクションにつながる要約を作る機能として紹介されています。

Notion公式:AI ミーティングノート

ただし、実務で重要なのは「文字起こしできるか」だけではありません。

重要なのは、文字起こし全文、AI要約、確定した議事録、決定事項、タスクを分けて扱えるかです。

よくある失敗は、次のような状態です。

  • 文字起こし全文をそのまま正式な議事録として扱う
  • AI要約を確認せず、顧客や社内に共有する
  • 録音同意の記録が残っていない
  • 文字起こし全文の保存期間を決めていない
  • 採用面談、顧客会議、社内定例を同じDBに入れる
  • 対応事項が本文に埋まり、担当者や期限が追えない
  • 外部文字起こしツールが必要な場面までNotionだけで済ませようとする

Notion文字起こしは、会議内容を丸ごと保存する機能ではなく、確認済みの議事録、決定事項、タスクへ変換するための入力として扱う のが実務向けです。

この記事では、Notionで文字起こしを始める手順だけでなく、保存場所、削除ルール、議事録DBへの入れ方、外部文字起こしツールとの使い分けまで整理します。

Notion AI議事録の全体設計はこちらで整理しています

Notion文字起こしを、録音同意、AIミーティングノート、文字起こし全文、要約、議事録DB、タスク化、削除ルールへつなぐ構成図

先に結論:文字起こし全文はそのまま業務記録にしない

Notionで会議を文字起こしできるようになると、すべてを残したくなります。

しかし、文字起こし全文は情報量が多い一方で、そのままでは業務記録として扱いにくいです。

話し言葉には、言い間違い、仮説、未確定の発言、雑談、個人情報、機密情報が混ざります。話者ラベルが完全でない場面もあります。AIが聞き取った内容にも誤りが残る可能性があります。

そのため、実務では次のように分けます。

残すもの 置き場所 扱い
文字起こし全文 文字起こしDB、または議事録ページ内の非公開ブロック 確認用の素材
AI要約 議事録ページ 下書き
確認済み議事録 議事録DB 正式な会議記録
決定事項 決定事項DB 後から参照する合意
対応事項 タスクDB 実行管理する仕事
顧客への共有文 外部共有用ページ、メール、CRM 社外に出せる表現

ポイントは、AIが作ったものを「確定版」と呼ばないことです。

文字起こし全文とAI要約は、どちらも素材です。正式な議事録にするには、担当者が内容を確認し、余計な情報を削り、決定事項とタスクを分ける必要があります。

Notionで文字起こしできる範囲

Notion AIミーティングノートでは、会議中の音声を取り込み、文字起こしと要約に使えます。

Notion公式ヘルプでは、Notionアプリとブラウザで利用できる一方、ブラウザではマイク入力のみが対象になり、ビデオ通話ツールの音声を安定して拾うにはデスクトップアプリが向いていると説明されています。

実務では、次のように考えると分かりやすいです。

利用場面 Notionでの扱い 注意点
Zoom、Google Meet、Teamsなどのオンライン会議 デスクトップアプリで使う システム音声とマイクの権限を確認する
対面会議 ブラウザやアプリで使える マイク位置、周囲の音、複数話者に注意する
1on1 比較的使いやすい 話者ラベルが分かりやすい
グループ会議 使えるが確認が必要 複数話者、同時発話、マイク共有で精度が落ちる
採用面談、評価面談 慎重に使う 個人情報、評価情報、同意記録を分ける
契約、法務、医療、労務の重要記録 Notionだけにしない 正確性、保存証跡、監査要件を確認する

Notion公式ヘルプでは、話者が変わったことを検出すると新しい行で文字起こしを開始することや、デスクトップアプリでは話者ラベルが使える場面があることも説明されています。

ただし、グループ会議や対面会議では話者ラベルが制限される場合があります。

Notionの文字起こしは、会議の概要把握と業務整理には強いが、発言者と発言内容を厳密に証明する仕組みとしては扱わない 方が安全です。

AIミーティングノートの開始手順

Notionで文字起こしを始める基本の流れは、次の通りです。

手順 やること 実務上の注意
1 会議ページを作る 会議名、参加者、目的を先に入れる
2 /meet でAIミーティングノートを挿入する 予定済み会議ならNotionカレンダー連携も使う
3 録音・文字起こしの同意を取る 口頭、チャット、同意メッセージで記録する
4 文字起こしを開始する 音声権限、マイク、システム音声を確認する
5 会議後に停止する AI要約が生成される
6 文字起こし全文と要約を確認する 誤認識、話者、機密情報を見直す
7 議事録DB、決定事項DB、タスクDBへ分ける 正式記録と下書きを分ける

会議前に議題や背景をNotionページへ書いておくと、会議後の要約を確認しやすくなります。

会議ページに何も書かずに文字起こしだけ始めると、AI要約は作れても、会議の目的、前提、判断基準が欠けます。

おすすめは、会議前テンプレートに次の項目を入れることです。

## 会議の目的

## 今日決めたいこと

## 前提・関連資料

## 参加者

## AI文字起こしの同意
- 同意状態:
- 同意取得方法:
- 文字起こし全文の保存方針:

この中で重要なのは、最後の同意と保存方針です。

「録ります」と言うだけでは足りません。何のために文字起こしし、誰に共有し、いつ消すのかまで明確にするほど、会議後のトラブルを減らせます。

文字起こしと要約の保存場所

Notion文字起こしを業務で使うなら、保存場所を最初に決めます。

特に分けたいのは、文字起こし全文と確認済み議事録です。

情報 保存先 理由
会議前メモ 議事録ページ 目的と議題を残す
文字起こし全文 文字起こしブロック、または別DB 誤認識確認用。公開範囲を絞る
AI要約 議事録ページ 確認前の下書き
確定要約 議事録DB本文 後から読める正式記録
決定事項 決定事項DB 合意と判断根拠を検索する
対応事項 タスクDB 担当者、期限、完了条件を追う
外部共有用メモ 社外共有ページ、メール、CRM 顧客や候補者に見せる範囲を制御する

小規模な社内会議なら、文字起こし全文を議事録ページ内に置いても始められます。

ただし、顧客情報、採用情報、経営情報を扱うなら、全文を同じ議事録DBに置かない方がよいです。

全文は検索に便利ですが、権限と保存期間の管理が難しくなります。あとから「この発言は残してよいのか」「このページを外部共有してよいのか」を判断する負担が増えます。

実務では、次のどちらかを選びます。

方針 向いている組織 注意点
議事録ページ内に全文を残す 少人数、社内会議中心 外部共有時に全文が見えないようにする
文字起こし全文を別DBに分ける 顧客会議、採用、機密会議が多い 保存期間、閲覧権限、削除担当を決める

文字起こし全文を別DBに分ける場合は、議事録DBとリレーションでつなぎます。

これにより、通常の閲覧者は確認済み議事録だけを読み、必要な担当者だけが全文を確認できます。

議事録DBへの入れ方

Notionで文字起こしを使うなら、議事録DBには「AIを使ったか」「確認済みか」「全文を残すか」をプロパティとして持たせます。

おすすめのプロパティは次の通りです。

プロパティ 用途
会議名 タイトル 会議を識別する
開催日 日付 会議日で並べる
会議種別 セレクト 定例、商談、採用、1on1、経営など
主催者 ユーザー 記録責任者
参加者 ユーザー、テキスト 社内外の参加者
AI文字起こし チェックボックス AIミーティングノートを使ったか
同意状態 ステータス 未確認、同意済み、使用不可
同意取得方法 セレクト 口頭、チャット、音声メッセージ、契約条項など
文字起こし全文 リレーション、またはURL 全文DBや保存場所とつなぐ
全文保存方針 セレクト 保存しない、一定期間保存、長期保存
保存期限 日付 削除や棚卸しの期限
要約確認状態 ステータス AI下書き、確認待ち、確定、差し戻し
確認者 ユーザー 正式記録にする人
公開範囲 セレクト 社内、部門内、外部共有可、機密
関連タスク リレーション 会議後の対応事項
関連決定事項 リレーション 決定事項DBと接続する

ここで特に重要なのは、同意状態、要約確認状態、全文保存方針です。

この3つがないと、AI文字起こしの扱いが曖昧になります。

助手
助手

文字起こし全文は、全部残しておけば検索できて便利ではないですか。

博士
博士

便利さだけで判断すると危ない。全文には不要な個人情報や未確定の発言も混ざる。検索したい情報は、確認済みの要約、決定事項、タスクとして残す方がよい。

決定事項とタスクに分ける

文字起こしから一番取り出すべきものは、きれいな議事録本文ではありません。

会議後に動く仕事です。

AI要約で対応事項が出たら、本文に置いたままにせず、タスクDBへ切り出します。

AI出力 切り出し先 人が確認すること
対応事項 タスクDB 担当者、期限、完了条件
決定事項 決定事項DB 決定者、影響範囲、判断根拠
未決事項 課題DB、次回議題 次に誰が確認するか
顧客要望 顧客DB、案件DB 要望なのか約束なのか
仕様変更 プロジェクトDB、Backlog、Jiraなど 影響範囲、優先度、リリース時期

タスクDBに入れるときは、AIが出した文面をそのまま使わない方がよいです。

たとえば「資料を共有する」という対応事項は曖昧です。

正式なタスクにするなら、次のように直します。

AIが出した候補 正式タスク
資料を共有する 6月10日までにA案/B案の比較資料をPDFで山田さんへ送付する
次回確認する 次回定例で見積条件の未決3項目を確認する
仕様を調整する 予約画面の必須項目変更案を開発チームへ提出する

タスク化で必要なのは、担当者、期限、完了条件です。

この3つがない対応事項は、会議メモとしては残せますが、正式な仕事としては未完成です。

録音同意と削除ルール

Notion公式ヘルプでは、AIミーティングノートを使う前に参加者へ開示し、同意を得ることが求められる点が説明されています。

実務では、録音同意を「会議中の一言」で終わらせない方がよいです。

議事録DBに、同意取得方法と保存方針を残します。

論点 決める内容
どの会議で使うか 社内定例、商談、採用面談、経営会議など
誰が説明するか 主催者、ファシリテーター、面談担当など
どう同意を取るか 口頭、チャット、音声メッセージ、事前案内
何を残すか 音声、文字起こし全文、要約、確定議事録
誰が見られるか 主催者、参加者、管理者、関連チーム
いつ削除するか 会議後7日、30日、案件終了後、長期保存など
誰が削除するか 主催者、管理者、情報管理担当

削除ルールは、会議種別ごとに分けます。

会議種別 文字起こし全文の扱い
社内定例 確認後に削除、または短期保存
プロジェクト会議 仕様確認のため一定期間保存
商談 顧客同意がある場合のみ保存。外部共有用文面とは分ける
採用面談 原則として通常議事録DBに混ぜない
評価面談、労務相談 Notionだけで扱わず、社内規程と専用管理を確認する

Notion公式ページでは、エンタープライズプラン限定の保持期間設定や音声データの保存に関する管理項目も紹介されています。

会社として使う場合は、個人ごとの判断に任せず、ワークスペース単位で同意メッセージ、自動共有、保存先DB、保持期間の方針をそろえる必要があります。

外部文字起こしツールとの違い

Notion文字起こしは、会議後にNotion内で要約、議事録、タスク、ナレッジへつなげたい場合に強いです。

一方で、文字起こしそのものを主目的にするなら、外部ツールの方が合う場面もあります。

比較軸 Notion AIミーティングノート 外部文字起こしツール
主目的 会議メモ、要約、タスク化 文字起こし精度、音声管理、字幕、編集
保存先 Notionワークスペース 専用ツール、クラウド、動画編集環境
強い場面 社内会議、プロジェクト会議、Notion運用 インタビュー、ウェビナー、動画字幕、厳密なログ
タスク化 Notion DBとつなぎやすい 別途Notionや管理ツールへ移す
権限管理 Notionの権限に依存 ツールごとの管理
使い分け 業務フローの中で記録する 文字起こし成果物を作る

Notionだけでよい場面は、次のような会議です。

  • 社内定例の要点整理
  • プロジェクト会議の決定事項整理
  • 会議後のタスク抽出
  • 過去会議をNotion内で検索したい場合
  • 議事録DB、タスクDB、案件DBへつなげたい場合

外部文字起こしツールを使った方がよい場面は、次の通りです。

  • インタビュー全文を高い精度で編集したい
  • 動画字幕や記事化の素材として使う
  • 発言者ごとの厳密なログが必要
  • 長時間音声を大量に処理する
  • 法務、医療、人事、監査などの保存要件がある
  • Notion外のCRM、SFA、動画編集、コールセンター基盤と連携したい

Notionは「会議後の仕事をNotionで進める」用途に強く、外部ツールは「文字起こし自体を成果物にする」用途に強い と分けると判断しやすいです。

業務利用で避けるべきケース

Notion文字起こしは便利ですが、すべての会議に入れるべきではありません。

次のケースでは、Notionだけで運用しない方がよいです。

避けるべきケース 理由
同意を取れない会議 録音・文字起こしの前提がない
高度な機密会議 権限、保存、監査の設計が必要
採用評価や人事評価 個人情報と評価情報を通常DBに混ぜやすい
契約交渉、法務相談 正式記録としての扱いを別途確認する
医療、労務、金融など規制業務 法令、社内規程、監査要件が重い
正確な逐語録が必要な場面 AI文字起こしの誤認識がリスクになる

このような会議では、Notionを完全に使わないというより、役割を限定します。

たとえば、正式な録音や逐語録は専用ツールや社内規程に沿った場所で管理し、Notionには確認済みの要約、決定事項、タスクだけを残す、という分け方です。

Notionは、日常業務のスピードを上げる場所としては優秀です。

一方で、証跡、監査、厳密な発言記録を担う場所として使うには、権限、保存、削除、外部共有の設計が必要です。

最初に作るビュー

Notionで文字起こしを運用するなら、議事録DBに次のビューを作ります。

ビュー 見る人 目的
今日の会議 全員 当日の会議ページを開く
AI下書き 主催者 文字起こし後の要約を確認する
確認待ち 確認者 正式議事録にする前にレビューする
全文保存あり 管理者 保存期限や削除対象を確認する
外部共有予定 主催者、営業、採用担当 社外に出す文面を確認する
未完了タスク チーム 文字起こしから発生した仕事を追う

特に必要なのは、AI下書き、確認待ち、全文保存ありです。

AI下書きビューには、文字起こしが終わったが人が確認していない会議を出します。

確認待ちビューには、議事録として確定する前の会議を出します。

全文保存ありビューには、文字起こし全文を残している会議だけを出します。

このビューがないと、文字起こし全文が残り続けます。AI要約は便利ですが、放置された全文は情報管理上の負債になります。

まとめ

Notion AIミーティングノートを使うと、会議の文字起こし、要約、対応事項の整理をNotion内で進められます。

ただし、文字起こし全文をそのまま正式な業務記録にするのは危険です。

実務では、次のように設計します。

  • 文字起こし全文は確認用の素材として扱う
  • AI要約は下書きとして扱う
  • 確認済み議事録だけを正式記録にする
  • 決定事項は決定事項DBへ分ける
  • 対応事項はタスクDBへ分ける
  • 同意状態、確認状態、全文保存方針をプロパティにする
  • 顧客、採用、経営、法務系の会議は通常DBに混ぜない
  • 厳密な逐語録や字幕、監査証跡が必要なら外部ツールを使う

Notion文字起こしは、単なる録音メモではありません。

会議の発言を、確認済みの議事録、決定事項、タスク、ナレッジへ変換するための入口です。

最初から完璧な仕組みにする必要はありません。

まずは、同意状態、要約確認状態、全文保存方針、関連タスクの4つを議事録DBに追加します。

そのうえで、AI下書きビューと全文保存ありビューを作ります。

これだけでも、Notionの文字起こしは「便利なメモ」から「会議後の仕事が残る業務システム」に近づきます。

Notionシステム設計支援

Notion文字起こしを業務システムとして設計します

AIミーティングノートを導入するだけでなく、誰が確認し、何を残し、どこから外部ツールに分けるかまで整理します。

著者
守高 成悟
守高 成悟

代表取締役 CEO

千葉県出身。10歳の頃からプログラミングを始め、ゲーム、Webサイト、ロボット、スマホアプリなどを制作。大阪大学基礎工学部情報科学科で情報工学と統計学を学び、大学時代はAIを研究。大学在学中にWeb広告代理店でのインターンや人材系Webサービスの立ち上げを経験し、卒業後はフリーランスエンジニアとしてGISシステム、データ基盤構築、Webシステムの開発に従事。10年以上のWebアプリ開発・データ分析経験を基に、2023年9月に株式会社ビットライトを設立し、現場業務の仕組み化からデータ基盤構築、データ活用支援までを一気通貫で支援。

運営会社
株式会社ビットライト
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