Notionシステム研究所 > Notionタイムラインの使い方|プロジェクト期間と遅延を見える化する方法
2026年6月5日
•約10分で読めます
Notionタイムラインビューの使い方を、日付プロパティ、プロジェクト期間、タスク期間、マイルストーン、依存関係、Notionカレンダー連携、週次レビューまで解説します。
Notionのタイムラインビューを使えば、ガントチャートのように工程管理できますか。
できる部分は多い。ただし、日付プロパティを1つ入れただけでは工程管理にはならない。プロジェクト期間、タスク期間、レビュー日を分けておかないと、遅れの原因が見えない。
Notionのタイムラインビューは、プロジェクトやタスクを時系列で見たいときに便利です。
開始日と終了日を持つデータベースを、日、週、月、年の単位で並べられます。工程表、公開予定、採用計画、制作スケジュール、施策ロードマップなどに使えます。
ただし、実務でタイムラインが崩れる理由は、表示設定が難しいからではありません。
崩れる理由は、何の日付をタイムラインに出しているのかが曖昧なことです。
Notionタイムラインは、日付付きカードを横に並べる画面ではなく、プロジェクト期間、タスク期間、マイルストーン、レビュー日を分けて、遅延と再計画を見える化する工程管理ビューとして設計する のが実務向けです。
この記事では、Notionタイムラインビューの前提、日付プロパティの設計、プロジェクト期間とタスク期間の分け方、表示単位、依存関係、Notionカレンダーとの接続、週次レビュー、重くなるケースを整理します。
Notion公式ヘルプでは、タイムラインビューはタスクとスケジュールを時系列で表示できるデータベースビューとして説明されています。時間、日、週、月、年などの単位で表示でき、データベース内に日付範囲を含む日付プロパティがある場合に機能します。
つまり、タイムラインは日付のないDBでは機能しません。
最低限、日付プロパティが必要です。
ただし、実務では日付プロパティを1つだけにしない方がよいです。
| 日付プロパティ | 用途 |
|---|---|
| 開始日 | 作業や案件を開始する日 |
| 終了日 | 作業や案件を終える予定日 |
| 期限 | 最終的に守るべき日 |
| レビュー日 | 進捗を確認する日 |
| 公開日 | 外部に出す日 |
| 次回確認日 | 保留や確認待ちを見直す日 |
全部を1つの日付に押し込むと、何を表している日付か分からなくなります。
タイムラインに出す日付と、会議で確認する日付は分けます。
タイムラインを作る前に、日付の意味を決めます。
特に、開始日、終了日、期限を分けるかどうかが重要です。
| 設計 | 向いている場面 | 注意点 |
|---|---|---|
| 日付範囲1つ | 小さなタスク、簡単な予定 | 期限と作業期間が混ざりやすい |
| 開始日と終了日を分ける | 工程管理、制作、開発 | 入力項目が増える |
| 期限を別で持つ | 顧客提出日、公開日が重要 | 作業終了日との違いを説明する |
| レビュー日を別で持つ | 確認待ちが発生する業務 | 会議運用とセットで決める |
たとえば、記事制作なら次のように分けます。
| 日付 | 例 |
|---|---|
| 作業開始日 | 6月3日 |
| 初稿期限 | 6月5日 |
| レビュー日 | 6月6日 |
| 公開日 | 6月8日 |
タイムラインに出すのは、作業開始日から公開日まででもよいです。
ただし、レビュー日を別に持たせておくと、確認待ちの遅れを見つけやすくなります。
Notionタイムラインでは、日付を増やすことよりも、日付の意味を分けることが重要 です。
プロジェクト管理では、プロジェクトDBとタスクDBを分けます。
タイムラインでも同じです。
| DB | タイムラインで見るもの |
|---|---|
| プロジェクトDB | 案件や施策全体の期間 |
| タスクDB | 個別作業の期間 |
| マイルストーンDB | 重要な節目、公開、納品、判断日 |
| 会議DB | レビュー会議、顧客定例、社内確認日 |
1つのDBに全部を入れると、案件全体と細かい作業が同じ粒度で並びます。
結果として、タイムラインが読みにくくなります。
おすすめは、プロジェクトDBで全体期間を見て、タスクDBで作業期間を見ることです。
| 見たいもの | 使うDB |
|---|---|
| 案件全体の納期 | プロジェクトDB |
| 今週の作業 | タスクDB |
| 公開や納品の節目 | マイルストーン |
| 会議で確認する日 | 会議DB、またはレビュー日 |
この分け方にすると、週次会議で「案件全体はまだ間に合うか」と「どのタスクが遅れているか」を切り替えられます。
Notionのタイムラインでは、時間、日、週、月、年など表示単位を切り替えられます。
公式ヘルプでも、表示単位の調整、タイムライン左側のテーブル表示、プロパティ表示、読み込み制限などが説明されています。
表示単位は、業務の粒度に合わせます。
| 表示単位 | 向いている業務 |
|---|---|
| 日 | 短期の制作、イベント準備、公開作業 |
| 週 | 一般的なプロジェクト管理、改善施策 |
| 月 | 採用計画、キャンペーン、四半期施策 |
| 年 | 年間計画、ロードマップ、定例業務 |
短期タスクを年表示にすると、細かい遅れが見えません。
年間計画を日表示にすると、情報が細かすぎます。
また、タイムライン左側のテーブル表示は有効です。
| テーブルに出す項目 | 理由 |
|---|---|
| ステータス | 進行中、確認待ち、完了が分かる |
| 担当者 | 誰が動かすか分かる |
| 期限 | 作業期間と納期の違いが分かる |
| 優先度 | 先に見るべきものが分かる |
| 関連プロジェクト | どの案件の作業か分かる |
タイムラインだけを見ると、横の長さに意識が寄ります。
テーブルとセットで見ると、状態や責任者も確認できます。
タイムラインでは、依存関係とマイルストーンを分けて考えます。
依存関係とは、ある作業が終わらないと次の作業に進めない関係です。
マイルストーンは、節目となる日です。
| 種類 | 例 |
|---|---|
| 依存関係 | デザイン確定後に実装開始、顧客確認後に公開 |
| マイルストーン | 初稿提出、検収、公開、納品、定例会議 |
Notionでは、依存関係や関連タスクをプロパティで持たせられます。
ただし、複雑な依存関係を厳密に管理するなら、Backlog、Jira、専用PMツールの方が向く場合があります。
Notionで扱うなら、まずは重要な依存関係だけに絞ります。
| プロパティ | 用途 |
|---|---|
| 前提タスク | 先に終わるべきタスク |
| 後続タスク | 次に動くタスク |
| マイルストーン | 納品、公開、レビューなど |
| 遅延影響 | 期限に影響するか |
依存関係をすべて線で結ぶことより、遅れると困る関係を明示する方が実務では効きます。
Notion公式ヘルプでは、NotionデータベースをNotionカレンダーに接続すると、日付が設定された項目をカレンダー上に表示でき、カレンダーからデータベースの日付を更新できると説明されています。
タイムラインとカレンダーは、役割が違います。
| 表示 | 向いているもの |
|---|---|
| タイムライン | 期間、工程、重なり、遅延 |
| カレンダー | 具体的な日付、会議、締切、今週の予定 |
タイムラインは、全体の流れを見る画面です。
カレンダーは、日々の予定に落とす画面です。
たとえば、プロジェクト全体はタイムラインで見ます。
今週のレビュー会議や公開予定はカレンダーで見ます。
この2つを分けると、工程表と予定表が混ざりにくくなります。
タイムラインは、作って終わりではありません。
週次レビューで見ます。
見る順番は、次の通りです。
| 順番 | 見るもの | 決めること |
|---|---|---|
| 1 | 今週期限 | 予定どおり終わるか |
| 2 | 期限超過 | 期限変更、担当変更、スコープ調整 |
| 3 | 確認待ち | 誰がいつ確認するか |
| 4 | 保留 | 解除条件と次回確認日 |
| 5 | 来週開始 | 先に準備するものはないか |
| 6 | マイルストーン | 納品、公開、判断日に影響がないか |
会議で見るべきなのは、きれいな工程表ではありません。
遅れている箇所と、次に遅れそうな箇所です。
会議中に、期限、担当者、レビュー日、遅延理由を更新します。
更新されないタイムラインは、すぐに信用されなくなります。
Notionタイムラインは便利ですが、重くなるケースがあります。
| 状態 | 対応 |
|---|---|
| 表示件数が多すぎる | プロジェクト別、期間別にビューを分ける |
| 細かいタスクまで全部出す | マイルストーンや重要タスクに絞る |
| 日付プロパティが多すぎる | 表示する日付をビューごとに分ける |
| 依存関係が複雑 | 専用PMツールを検討する |
| 外部関係者が頻繁に更新する | 共有しやすいツールやポータルを検討する |
Notionで全工程を完璧に管理しようとすると、ビューが重くなります。
Notionには、プロジェクト概要、主要タスク、マイルストーン、週次レビューを置く。
厳密なチケット管理やリリース管理は、Backlog、Jira、GitHub Issuesに分ける。
この判断も重要です。
Notionタイムラインは、日付範囲を持つDBを時系列で見るためのビューです。
ただし、日付を1つ入れるだけでは工程管理になりません。
開始日、終了日、期限、レビュー日、公開日、次回確認日など、日付の意味を分けます。
プロジェクトDBでは全体期間を見て、タスクDBでは作業期間を見ます。
マイルストーンや依存関係は、重要なものだけを明示します。
Notionカレンダーとは役割を分け、タイムラインで全体の流れを見て、カレンダーで日々の予定を確認します。
週次レビューでは、期限超過、確認待ち、保留、来週開始、マイルストーンへの影響を確認します。
Notionタイムラインの目的は、横長の工程表を作ることではありません。
プロジェクト期間とタスク期間を分け、遅延と再計画を早く見つけることです。
千葉県出身。10歳の頃からプログラミングを始め、ゲーム、Webサイト、ロボット、スマホアプリなどを制作。大阪大学基礎工学部情報科学科で情報工学と統計学を学び、大学時代はAIを研究。大学在学中にWeb広告代理店でのインターンや人材系Webサービスの立ち上げを経験し、卒業後はフリーランスエンジニアとしてGISシステム、データ基盤構築、Webシステムの開発に従事。10年以上のWebアプリ開発・データ分析経験を基に、2023年9月に株式会社ビットライトを設立し、現場業務の仕組み化からデータ基盤構築、データ活用支援までを一気通貫で支援。