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Notionガントチャートの作り方|タイムラインビューを工程管理に使う実務設計

2026年6月5日

12分で読めます

Notionでガントチャートを作る方法を、タイムラインビューの設定だけでなく、WBS、工程DB、日付プロパティ、依存関係、マイルストーン、進捗レビューまで含めて解説します。

Notion
ガントチャート
タイムライン
工程管理
プロジェクト管理
業務DB
助手
助手

Notionでガントチャートを作りたいです。タイムラインビューを追加すれば完成ですか。

博士
博士

表示だけならそれで始められる。ただし、工程管理として使うなら、タイムラインを作る前にWBS、日付、マイルストーン、依存関係、レビュー会議を設計する必要がある。

Notionでガントチャートを作る場合、使う機能は基本的にタイムラインビューです。

Notion公式ヘルプでも、タイムラインビューはタスクやスケジュールを時系列で表示できるデータベースビューとして説明されています。日、週、月、年などの単位でプロジェクトを表示でき、既存データベースにも追加できます。

Notion公式ヘルプ:タイムラインビュー

ただし、実務で問題になるのは、タイムラインビューの作り方そのものではありません。

問題になるのは、次のような状態です。

  • 作業の分解が粗すぎて、どこが遅れているか分からない
  • 細かすぎるタスクまで並べて、ガントチャートが読めない
  • 開始日と終了日がなく、期限だけを横に並べている
  • マイルストーンと作業タスクが同じ扱いになっている
  • 依存関係を付けすぎて、線だらけになる
  • 進捗率は見えるが、確認待ちや保留が見えない
  • 週次会議で誰がどのビューを見るか決まっていない

Notionガントチャートは、タイムラインビューを作る作業ではなく、工程をどの粒度でDB化し、どの会議で遅延を直すかを決める設計作業 として考える方が安定します。

この記事では、Notionガントチャートの作り方を、単なる操作手順ではなく、チームの工程管理に使える業務DB設計として整理します。

Notionガントチャートを、WBS、工程DB、日付プロパティ、タイムラインビュー、依存関係、マイルストーン、進捗レビューへつなぐ構成図

先に結論:Notionではタイムラインビューで作る

Notionでガントチャートを作るなら、まず工程を管理するデータベースを作り、そこにタイムラインビューを追加します。

最小構成は次の通りです。

要素 Notionでの作り方 役割
工程DB データベース ガントチャートに出す作業の一覧
開始日・終了日 日付プロパティ タイムライン上の横棒にする
担当者 ユーザープロパティ 誰の作業か見る
状態 ステータスプロパティ 未着手、進行中、確認待ち、保留、完了を分ける
マイルストーン セレクト、チェックボックス、別DB 納品日、公開日、レビュー日などの節目を示す
関連プロジェクト リレーション どの案件の工程か紐づける

Notion公式ヘルプでは、タイムラインは日付範囲を含む日付プロパティがある場合に機能すると説明されています。また、複数の日付プロパティから、タイムラインに表示する日付を選べます。

Notion公式ヘルプ:タイムラインビュー

つまり、Notionでガントチャートを作るには、先に日付設計が必要です。

期限だけを持つタスクDBでは、工程表としては弱いです。開始日、終了日、レビュー日、納期を分けることで、作業期間と節目を読み分けられます。

作る前にWBSを決める

タイムラインビューを追加する前に、WBSを決めます。

WBSとは、プロジェクトを成果物や作業単位に分解する考え方です。Notionで厳密なWBS表を作る必要はありませんが、「何を1行の工程として扱うか」は先に決めるべきです。

たとえば、LP制作なら次のように分けます。

階層 Notionでの扱い
成果物 LPを公開する プロジェクトDB、または親工程
工程 構成、デザイン、実装、確認、公開 工程DBの行
作業 OGP確認、リンク確認、文章修正 チェックリスト、またはサブタスク
節目 顧客確認、公開日、納品日 マイルストーン

この分け方を決めずにタイムラインへ並べると、工程と作業とメモが混ざります。

1時間で終わる確認作業まで工程DBに入れると、ガントチャートは細かくなりすぎます。逆に「LP制作」とだけ置くと、どこで詰まっているか分かりません。

目安は、1行の工程を「担当者がいて、開始日と終了日があり、週次レビューで状態を確認する単位」にすることです。

Notionサブタスクの使い方

サブタスクやチェックリストで済むものまでガントチャートに載せない。この判断が、Notionの工程表を読みやすくします。

工程DBに必要なプロパティ

Notionガントチャートの中心は、工程DBです。

工程DBには、次のプロパティを置きます。

プロパティ 目的
工程名 タイトル ガントチャートに表示する作業名
関連プロジェクト リレーション 案件や施策に紐づける
担当者 ユーザー 実行する人を決める
確認者 ユーザー 完了判定する人を決める
開始日 日付 工程の着手日
終了日 日付 工程の完了予定日
レビュー日 日付 確認者が見る日
状態 ステータス 未着手、進行中、確認待ち、保留、完了
完了条件 テキスト 何をもって終わりかを書く
マイルストーン種別 セレクト 顧客確認、公開日、納品日、会議など
依存関係 依存関係 前工程、後続工程を表す
遅延理由 テキスト 遅れた理由を残す

通常のタスク管理とは違い、ガントチャートでは「期間」と「節目」を明確にします。

作業期間は開始日と終了日で表します。レビューや納品の節目は、マイルストーンとして分けます。

Notionタスク管理をガントチャート化する方法

前回の記事では、タスクDBをガントチャート化する考え方を整理しました。この記事では、より一般的に「工程表」として使うため、工程DBを中心に考えます。

タイムラインビューの設定

工程DBを作ったら、タイムラインビューを追加します。

基本手順は次の通りです。

  1. 工程DBを開く
  2. ビューを追加し、タイムラインを選ぶ
  3. 表示に使う日付として開始日・終了日を指定する
  4. カードに担当者、状態、関連プロジェクト、マイルストーン種別を表示する
  5. 完了済みを非表示にするビューを作る
  6. 案件別、担当者別、マイルストーン別にビューを分ける

Notion公式ヘルプでは、タイムラインビューの表示期間を調整したり、左側にテーブルを表示したり、プロパティの表示・非表示を切り替えたりできると説明されています。

Notion公式ヘルプ:タイムラインビュー

実務で使うなら、最初に次のビューを作ります。

ビュー 見る人 用途
全体工程 責任者、マネージャー プロジェクト全体の流れを見る
今週の工程 チーム 今週始まる、終わる工程を見る
担当者別工程 各担当者 自分の作業と重なりを見る
確認待ち工程 確認者 レビュー待ちで止まっている工程を見る
期限超過工程 マネージャー 遅れている工程だけ拾う
マイルストーン 責任者、顧客対応者 顧客確認、納品、公開日を見る

ビューを増やすこと自体が目的ではありません。

「誰が、どの会議で、何を判断するか」に合わせてビューを作ります。

色分け・ステータス・担当者表示

Notionのガントチャートを読みやすくするには、カードに表示するプロパティを絞ります。

最初に出すべきなのは、担当者、状態、関連プロジェクト、マイルストーン種別です。

表示する情報 理由
担当者 誰の作業かすぐ分かる
状態 未着手、進行中、確認待ち、保留、完了を見分ける
関連プロジェクト 複数案件の工程が混ざった時に分かる
マイルストーン種別 顧客確認、公開日、納品日を見落とさない
遅延理由 期限超過ビューで原因を見る

反対に、すべてのプロパティをカードに出すと読みにくくなります。

Notionのタイムラインビューは、見た目を整えるためのものではなく、工程の遅れや重なりを見つけるためのものです。

担当者別の見方が必要なら、担当者でグループ化するか、担当者ごとのビューを作ります。状態別に見たいなら、ボードビューも併用します。

ガントチャートですべてを見ようとせず、タイムライン、ボード、期限超過ビューを役割で分ける と運用しやすくなります。

依存関係とマイルストーン

Notionには、タスク同士を依存関係でつなぐ機能があります。

公式ヘルプでは、依存関係により、関連するタスク同士を直線的につなげられると説明されています。また、日付の自動シフトについても設定できます。

Notion公式ヘルプ:サブアイテムと依存関係

ただし、依存関係は増やしすぎない方がよいです。

工程表で依存関係にすべきなのは、遅れると後続工程や納期に影響するものだけです。

依存関係にする 依存関係にしない
原稿確定後にデザイン着手 同時に進められる社内確認
デザイン確定後に実装 1人が順番に処理できる細かい作業
顧客承認後に公開 メモ整理や軽微な修正
データ移行後に検証 納期に影響しない内部タスク

Notion依存関係の使い方

マイルストーンも、通常の作業タスクとは分けます。

マイルストーンは、作業そのものではなく節目です。顧客確認日、公開日、納品日、レビュー会議などが該当します。

種類 扱い
作業工程 デザイン作成、実装、検証 開始日と終了日を持つ
マイルストーン 顧客確認、公開日、納品日 1日または節目として表示
レビュー 社内確認、週次会議 レビュー日として持つ

作業工程とマイルストーンを混ぜると、遅延理由が読みにくくなります。

「作業が遅れている」のか、「顧客確認日が迫っている」のか、「納品日が動かせない」のかを分けるために、マイルストーン種別を持たせます。

進捗レビューの運用

Notionでガントチャートを作っても、見なければ意味がありません。

週次レビューで見る項目を決めます。

レビュー項目 見るビュー 判断すること
今週始まる工程 今週の工程 着手できる状態か
今週終わる工程 今週の工程 完了条件を満たせるか
期限超過 期限超過工程 担当者、遅延理由、再計画日
確認待ち 確認待ち工程 確認者が止めていないか
依存関係 全体工程 前工程の遅れが後続に影響していないか
マイルストーン マイルストーン 顧客確認、納品、公開日が守れるか

進捗レビューでやることは、進捗率を見ることではありません。

遅れている工程を見つけ、日付を直し、担当者を変え、必要ならスコープを削ることです。

Notion Projectsの製品ページでも、タスク、ステータス、担当者、期限、データベースビュー、依存関係、進捗バーなど、プロジェクト管理に関わる機能が案内されています。

Notion Projects

ただし、機能があることと、レビュー会議が回ることは別です。

Notionガントチャートは、進捗を眺める画面ではなく、遅延を再計画する会議資料 として使うのが実務的です。

Notionで足りないケース

Notionのタイムラインビューは、軽い工程管理には向いています。

特に、社内施策、制作進行、資料作成、採用プロジェクト、業務改善プロジェクトのように、文書、議事録、タスク、工程を近い場所に置きたい場合は相性がよいです。

一方で、次の状態ならNotionだけで粘らない方がよいです。

状態 検討先
チケット、PR、リリースと連動する Jira、Backlog、GitHub Issues
工数見積、クリティカルパス、詳細な依存関係が必要 専用工程管理ツール、Backlog、Asana
顧客や外部パートナーが頻繁に更新する 外部共有しやすいPMツール
承認、監査、請求、契約と連動する kintone、Salesforce、freee、専用DB
大量タスクでタイムラインが重い 専用ツール、またはDB分割

Notionは、工程表を早く作り、チームで見直すには強いです。

しかし、工程管理そのものが契約や納品責任に直結する場合は、専用ツールを使った方がよい場面があります。

Notionで始め、限界が見えたら移す。

この判断を最初から入れておく方が、無理にNotionへ寄せ続けるより安全です。

まとめ

Notionでガントチャートを作るなら、タイムラインビューを使います。

ただし、タイムラインビューを追加する前に、WBSを決め、工程DBを作り、開始日・終了日・レビュー日・納期を分けます。

工程は、担当者がいて、期間があり、週次レビューで状態を確認する単位にします。マイルストーンは作業ではなく節目として分けます。依存関係は、遅れると後続工程に影響するものだけに絞ります。

Notionガントチャートで大事なのは、きれいな横棒を作ることではありません。

遅れ、確認待ち、保留、マイルストーンのずれを見つけ、会議で再計画できる状態にすることです。

Notionを工程管理の最終形にする必要はありません。小さく始め、業務の構造を見える化し、必要になったらBacklog、Jira、Asana、kintoneへ切り出す。これが、Notionガントチャートを実務で使う現実的な作り方です。

Notionシステム設計支援

Notionを小さなプロジェクト管理システムとして設計します

タイムラインビューの作成で終わらせず、Notionで管理する工程と専用ツールへ移す工程を一緒に切り分けます。

著者
守高 成悟
守高 成悟

代表取締役 CEO

千葉県出身。10歳の頃からプログラミングを始め、ゲーム、Webサイト、ロボット、スマホアプリなどを制作。大阪大学基礎工学部情報科学科で情報工学と統計学を学び、大学時代はAIを研究。大学在学中にWeb広告代理店でのインターンや人材系Webサービスの立ち上げを経験し、卒業後はフリーランスエンジニアとしてGISシステム、データ基盤構築、Webシステムの開発に従事。10年以上のWebアプリ開発・データ分析経験を基に、2023年9月に株式会社ビットライトを設立し、現場業務の仕組み化からデータ基盤構築、データ活用支援までを一気通貫で支援。

運営会社
株式会社ビットライト
株式会社ビットライト

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現場業務の仕組み化からデータ基盤構築、データ活用支援までを一気通貫で支援しています。

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