Notionシステム研究所 > Notionにスプレッドシートを埋め込む方法|Google SheetsとDBの使い分け
2026年6月7日
•約11分で読めます
NotionにGoogleスプレッドシートを埋め込む方法を、Google Drive連携、Sheetsのまま残す表、Notion DBへ移すべき表、権限、更新責任、外部共有の注意点まで解説します。
NotionにGoogleスプレッドシートを埋め込めますか。今ある管理表をNotionで見られるようにしたいです。
埋め込みはできる。ただし、Sheetsを見せればNotion化できたわけではない。集計表として残すものと、Notion DBへ移すものを分ける必要がある。
Notionには、Googleスプレッドシートを埋め込めます。
Notion公式ヘルプでは、Notion内からGoogle Driveを検索し、Google DocsやSheetsをNotionページへ埋め込めることが説明されています。
Notion公式ヘルプ:Embeds, bookmarks & link mentions
また、Notionの編集ヘルプでは、Google DriveやEmbedなどのブロックを使って外部コンテンツをページに置けることが説明されています。
Notion公式ヘルプ:Intro to writing & editing
ただし、会社で使う場合、問題は「埋め込めるかどうか」ではありません。
問題になるのは、次のような状態です。
Notionのスプレッドシート埋め込みは、SheetsをNotion化する機能ではなく、集計や原表はSheetsに残し、業務の状態管理はNotion DBへ分けるための接続点 として使います。
この記事では、Notionにスプレッドシートを埋め込む方法を、Google Drive連携の手順、Notion DBに移すべき表、Sheetsのまま残す表、権限と更新責任、外部共有時の注意、運用ルールまで整理します。
Notionスプレッドシート連携の使い分けはこちら
Notion埋め込みの使い方はこちら
NotionにGoogleスプレッドシートを埋め込むと、Notionページ上でSheetsを参照できます。
会議ページ、プロジェクトページ、ダッシュボード、資料ページの中に、Google Sheetsの表を置けます。
| 使い方 | 例 |
|---|---|
| 会議ページに集計表を表示 | 月次売上、問い合わせ件数、広告数値 |
| プロジェクトページに進捗表を表示 | 移行計画、テスト項目、課題一覧 |
| 資料ページに公開表を表示 | 料金表、イベント一覧、出席表 |
| ダッシュボードに分析表を表示 | KPI、工数、予算、在庫 |
| 顧客共有ページに表を表示 | 提案比較表、確認リスト |
Notionに埋め込むと、表の場所を案内しやすくなります。
ただし、Notionに表示されている表の実体は、Google Sheets側にあります。
| 管理する場所 | 役割 |
|---|---|
| Google Sheets | 表の中身、関数、集計、グラフ、共有権限 |
| Notionページ | 表の文脈、説明、関連タスク、確認事項 |
| Notion DB | 担当者、ステータス、期限、更新責任 |
NotionページにSheetsを貼るだけでは、業務DBにはなりません。
「表を見る場所」と「業務を更新する場所」を分けることが重要です。
GoogleスプレッドシートをNotionに埋め込む基本手順は、次の通りです。
| 手順 | 作業 | 確認すること |
|---|---|---|
| 1 | Notionで埋め込み先ページを作る | そのページが誰に共有されるか |
| 2 | Google Sheetsの共有設定を確認する | 閲覧者がGoogle側でも見られるか |
| 3 | Notionで /embed やGoogle Driveブロックを使う |
Sheets URLを貼る、またはDriveから選ぶ |
| 4 | 表示範囲を確認する | 必要なタブや範囲が見えるか |
| 5 | Notion本文に説明を書く | 何の表か、どこを見ればよいか |
| 6 | 更新責任者を置く | Sheets側とNotion側の担当を分ける |
| 7 | 棚卸し日を決める | 古い表や壊れたリンクを残さない |
公式ヘルプでは、Google DriveのファイルをNotion内で検索して埋め込めること、またURLを貼って埋め込めることが説明されています。
埋め込み後は、Notion側だけでなく、Google Sheets側の共有設定も見ます。
| 確認項目 | 見ること |
|---|---|
| Notionページの閲覧者 | 誰がNotionページを見られるか |
| Sheetsの閲覧者 | 同じ人がGoogle側でも見られるか |
| Sheetsの編集者 | 誰が表の中身を直せるか |
| 共有ドライブ | 個人アカウント依存になっていないか |
| タブ構成 | 社内向けタブが混ざっていないか |
| 外部共有 | 顧客や候補者に見せてよいか |
Notionページを共有しても、Sheets側の権限がなければ相手は表を見られません。
逆に、Notionページの共有を止めても、Sheets側が広く共有されていれば、表自体は見られる可能性があります。
すべてのスプレッドシートを埋め込む必要はありません。
中には、Notion DBへ移した方がよい表があります。
Notion公式ヘルプでは、Notionデータベースはページの集合であり、各行にプロパティを持たせ、ビュー、フィルター、ソートで情報を整理できると説明されています。
Notion公式ヘルプ:Intro to databases
Notion DBへ移すべき表は、業務の状態を管理する表です。
| SheetsからNotion DBへ移す候補 | 理由 |
|---|---|
| タスク一覧 | 担当者、期限、ステータスで見たい |
| 案件進捗 | 顧客、フェーズ、次回アクションを持ちたい |
| 問い合わせ管理 | 対応状態、分類、期限を管理したい |
| 採用候補者リスト | 選考状態、面談日、担当者を見たい |
| FAQ候補 | 質問、回答、公開状態、更新日を管理したい |
| マニュアル一覧 | 所有者、更新期限、公開範囲を持ちたい |
Notion DBにすると、表の各行がページになります。
そのため、単なるセルではなく、1件ごとに本文、コメント、関連ページを持てます。
| Notion DB化で増えること | 使い方 |
|---|---|
| ステータス | 未対応、対応中、完了 |
| 担当者 | 誰が進めるか |
| 期限 | いつまでに確認するか |
| 関連ページ | 顧客、案件、議事録、FAQへつなぐ |
| ビュー | 自分の担当、期限超過、会議用 |
| 通知 | 変更や期限をチームに知らせる |
行ごとの状態管理、責任者、期限、レビューを扱うなら、Notion DBの方が向いています。
一方で、Sheetsのまま残すべき表もあります。
Notionは表で見えますが、Google SheetsやExcelのような表計算ソフトではありません。
Sheetsに残すべきものは、セル計算、集計、分析、共有編集が中心の表です。
| Sheetsに残す表 | 理由 |
|---|---|
| 売上集計 | 関数、ピボット、グラフを使う |
| 予算シミュレーション | セル単位で前提を変える |
| 在庫や棚卸しの集計 | 大量行や数式が多い |
| 広告レポート | 外部CSV、計算、グラフが中心 |
| 会計前の集計表 | 正式値の前処理として使う |
| 複雑なスケジュール表 | セル結合や日付軸が多い |
| 一時的な集計作業 | 期間限定で計算したい |
Notionに埋め込むだけで十分な表もあります。
| 埋め込みでよい表 | 使い方 |
|---|---|
| 会議で見るKPI | Notion会議ページに表示 |
| 月次集計 | ダッシュボードに埋め込む |
| 計算済みの一覧 | Notionから参照する |
| 外部パートナーの表 | 表の管理は相手側に残す |
| 期間限定の確認表 | イベントやキャンペーン用 |
Sheetsは計算や分析に強いです。
Notionは状態管理、責任者、期限、関連情報に強いです。
この違いを無視してすべてNotion DB化すると、計算が苦しくなります。
逆に、すべてSheetsに残すと、担当者、期限、確認状況が見えにくくなります。
Sheets埋め込みで一番抜けやすいのが、権限と更新責任です。
Notionページに表を表示できても、Sheets側の所有者、編集権限、共有範囲は別管理です。
| 項目 | Notion側 | Google Sheets側 |
|---|---|---|
| 閲覧範囲 | ページ、子ページ、DB権限 | ファイル共有、リンク共有 |
| 編集権限 | ページ編集、DB更新 | セル編集、シート保護 |
| 所有者 | Notionページ責任者 | Driveファイル所有者 |
| 更新場所 | Notion本文、DBプロパティ | Sheetsのセル、関数、タブ |
| 棚卸し | ページ更新日、DBビュー | Drive権限、ファイル更新日 |
運用では、次のように責任を分けます。
| 役割 | 担当 |
|---|---|
| Sheetsの中身を更新する人 | 経理、営業企画、分析担当 |
| Notionページを更新する人 | プロジェクト責任者、ナレッジ担当 |
| DB化を判断する人 | 業務責任者、管理者 |
| 権限を確認する人 | 情シス、管理者、ページ責任者 |
| 外部共有を承認する人 | 顧客担当、広報、法務 |
Notion側だけを直しても、Sheetsが古ければ意味がありません。
Sheets側だけを直しても、Notionページの説明や関連タスクが古ければ、チームは迷います。
埋め込み表には、最低限、次の情報を置きます。
| Notionに置く情報 | 例 |
|---|---|
| 表の目的 | 月次KPI確認、案件進捗、広告集計 |
| 更新者 | 営業企画、経理、担当者 |
| 更新頻度 | 毎週、月次、随時 |
| 最新確認日 | 最後にNotion側で確認した日 |
| 入力ルール | Sheetsに入力、Notion DBに入力、どちらか |
| 権限メモ | 社内限定、顧客共有可、Web公開不可 |
Notionページを顧客や外部パートナーに共有する場合、Sheets埋め込みは特に注意が必要です。
見せたいタブだけでなく、同じスプレッドシート内の別タブ、コメント、履歴、共有設定も確認します。
| 確認項目 | 見ること |
|---|---|
| Notionページの共有先 | 顧客、パートナー、候補者、Web閲覧者 |
| Sheetsファイルの共有先 | 同じ相手にだけ見えているか |
| タブ | 社内用タブや原価タブが混ざっていないか |
| コメント | 社内向けコメントが残っていないか |
| 保護範囲 | 外部の人が編集できないか |
| 関連リンク | 別資料や社内Driveへ飛べないか |
| 個人情報 | 氏名、メール、顧客情報が不要に出ていないか |
顧客共有では、顧客別にSheetsを分ける方が安全です。
1つのスプレッドシートに複数顧客の情報をタブで分けると、共有ミスの影響が大きくなります。
外部公開ページでは、Sheetsをそのまま埋め込むより、公開用に整えた表やPDF、Webページへ分ける方が安全な場合もあります。
Notionに見えているかではなく、外部に見せてよい表かで判断します。
最後に、NotionとSheetsの運用ルールを決めます。
最低限、次を決めます。
| ルール | 内容 |
|---|---|
| 入力場所 | Sheetsに入力するのか、Notion DBに入力するのか |
| 正式な値 | 集計値、会計値、在庫値の正式管理先 |
| 更新責任者 | Sheets側とNotion側の担当 |
| 更新頻度 | 毎週、月次、案件終了時など |
| 権限確認 | NotionページとSheetsの両方を見る |
| DB化基準 | ステータス、担当、期限を持つ表はDB化を検討 |
| 廃止基準 | 使わなくなった表、古いリンクを消す |
管理表が増えるなら、「埋め込み管理DB」を作ります。
| プロパティ | 型 | 目的 |
|---|---|---|
| 表名 | タイトル | 埋め込み表の名前 |
| Sheets URL | URL | 元のスプレッドシート |
| 用途 | セレクト | 集計、進捗、分析、外部共有 |
| Notion DB化 | セレクト | 不要、検討中、移行済み |
| 公開範囲 | セレクト | 社内、顧客共有、Web公開不可 |
| Sheets責任者 | ユーザー、またはテキスト | 元表の管理者 |
| Notion責任者 | ユーザー | ページ側の管理者 |
| 最終確認日 | 日付 | 表示と権限を確認した日 |
| 次回確認日 | 日付 | 棚卸し予定 |
| 状態 | ステータス | 有効、要確認、廃止 |
Notionにスプレッドシートを埋め込むこと自体は簡単です。
しかし、業務で大事なのは、Sheetsを見せることではありません。
集計はSheets、進捗や担当管理はNotion DB、正式値は会計や販売管理などの専用システムへ分けることです。
この分担が決まっていれば、Notion埋め込みは便利な入口になります。
分担がないまま埋め込むと、ただ見えるだけの二重管理になります。
千葉県出身。10歳の頃からプログラミングを始め、ゲーム、Webサイト、ロボット、スマホアプリなどを制作。大阪大学基礎工学部情報科学科で情報工学と統計学を学び、大学時代はAIを研究。大学在学中にWeb広告代理店でのインターンや人材系Webサービスの立ち上げを経験し、卒業後はフリーランスエンジニアとしてGISシステム、データ基盤構築、Webシステムの開発に従事。10年以上のWebアプリ開発・データ分析経験を基に、2023年9月に株式会社ビットライトを設立し、現場業務の仕組み化からデータ基盤構築、データ活用支援までを一気通貫で支援。