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Googleスプレッドシートの生成AI-Geminiでできることを徹底解説!

2025年6月14日

7分で読めます

Googleスプレッドシートで生成AI『Gemini』を活用する方法やできること・できないこと、活用例を詳しく解説します。業務効率化やデータ整理に役立つ最新AIの使い方を徹底紹介。

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はじめに

近年、AI 技術の進化は目覚ましく、私たちの仕事や日常生活に大きな変化をもたらしています。特に Google が開発した生成 AI「Gemini」は、Google スプレッドシートをはじめとするさまざまな Google 製品と連携し、これまで手間のかかっていた作業を劇的に効率化してくれます。本記事では、Google スプレッドシートで Gemini を活用する方法や、実際にどんなことができるのか、具体的な事例を交えて詳しく解説します。

Gemini とは?Google が生み出した次世代 AI

まずは「Gemini」について詳しく見ていきましょう。

Gemini は Google が開発した最新の生成 AI(ジェネレーティブ AI)です。従来の AI と比べて、より自然な言語理解と生成能力を持ち、Google ドキュメントや Google スライド、そして Google スプレッドシートなど、Google の主要なサービスとシームレスに連携できるのが大きな特徴です。

例えば、これまでスプレッドシートで複雑な関数を調べたり、グラフを作成したりするのに時間がかかっていた方も多いのではないでしょうか。Gemini を使えば、そうした作業が驚くほど簡単に、しかも直感的に行えるようになります。

また、Gemini は Google アカウントと連携しているため、Google Drive 上のファイルやデータともスムーズにやり取りが可能です。これにより、業務の効率化やデータ管理の一元化が実現し、日々の作業が格段に楽になります。

スプレッドシートで Gemini を使う方法を徹底解説

それでは、実際に Google スプレッドシートで Gemini を使う手順を詳しくご紹介します。

1. Gemini の起動方法

Google スプレッドシートを開くと、画面右上に星型のアイコンが表示されています。これが Gemini の起動ボタンです。クリックすると、Gemini のプロンプト入力画面が現れます。

2. プロンプト(指示文)の入力

Gemini は自然な日本語で指示を出すことができます。たとえば「この表の売上データをグラフにして」「A 列と B 列の合計を計算する関数を教えて」など、普段話すような言葉で OK です。難しい専門用語やコマンドを覚える必要はありません。

3. Gemini の提案を活用

指示を入力すると、Gemini が最適なグラフや関数、データ整理方法などを提案してくれます。提案内容はそのままスプレッドシートに反映できるので、作業効率が大幅にアップします。

注意点

  • Gemini を利用するには Google アカウントへのログインが必要です。
  • 一部の機能は最新バージョンの Google スプレッドシートでのみ利用可能な場合があります。
  • セキュリティやプライバシーに配慮し、個人情報や機密データの取り扱いには注意しましょう。

Gemini でできることを徹底解説

Gemini を使うことで、Google スプレッドシートの活用方法が大きく広がります。ここでは主な機能と、その活用シーンを詳しくご紹介します。

1. グラフの自動生成

表データを用意して「グラフを作って」と指示するだけで、Gemini が最適なグラフを自動で作成してくれます。棒グラフや円グラフ、折れ線グラフなど、データの内容に応じて最適な種類を選んでくれるので、グラフ作成の手間が大幅に減ります。

活用例:

  • 営業成績の推移を一目で把握したいとき
  • アンケート結果を分かりやすく可視化したいとき
  • 月ごとの売上やコストの比較をしたいとき

2. 数式・関数の自動生成

「あの関数なんだっけ?」と悩む必要はもうありません。「この列とこの列を合計したい」「平均値を出したい」など、自然な日本語で指示するだけで、Gemini が必要な数式や関数を自動で作成してくれます。提案された数式はコピペするだけで OK です。

活用例:

  • 売上データの合計や平均をすぐに計算したいとき
  • 複雑な条件付き集計を簡単に実現したいとき
  • IF 関数や VLOOKUP 関数など、使い方が難しい関数も自動で生成

3. Google Drive のデータと連携

Gemini は Google Drive 上の他のファイルやデータとも連携できます。たとえば、Drive 内の別のスプレッドシートやドキュメントから必要な情報を自動で取り込むことが可能です。これにより、データの一元管理や集計がより簡単になります。

活用例:

  • 複数の部署から集めたデータを 1 つのシートにまとめたいとき
  • 他の Google ドキュメントの内容をスプレッドシートに反映したいとき

4. データの整理・加工

大量のデータも Gemini に任せれば、分類や並べ替え、重複の削除など、面倒な整理作業を自動で行ってくれます。データのクリーニングや整形も一瞬で完了します。

活用例:

  • 顧客リストの重複を自動で削除
  • 日付順や金額順にデータを並べ替え
  • 特定の条件でデータをフィルタリング

5. その他の便利な使い方

  • レポートや資料作成の下書きを自動生成
  • 定型業務の自動化(例:毎月の集計レポート作成)
  • チームメンバーとの共同作業もスムーズに

Gemini でできないこと・注意点

一方で、現時点では Gemini にも苦手なことや制限があります。ここでは主な注意点をまとめます。

1. 複雑なシートやテンプレートの自動作成は苦手

たとえば「ガントチャートのテンプレートを作って」とお願いしても、うまく作成できない場合があります。何度か依頼すればそれらしい表を作ってくれることもありますが、まだ本格的なガントチャートや複雑なマクロには対応しきれていません。

2. セキュリティとプライバシーの配慮

Gemini は Google アカウントと連携しているため、個人情報や機密データの取り扱いには注意が必要です。

3. 最新バージョンの利用

一部の機能は最新バージョンの Google スプレッドシートでのみ利用可能な場合があります。

4. データの一元管理

Gemini は Google Drive 上の他のファイルやデータと連携できるため、データの一元管理が容易になりますが、データのセキュリティとプライバシーには注意が必要です。

実際にスプレッドシートで Gemini を使ってみた!

グラフの自動生成

ここに適当に作成した営業データを使って、Gemini にグラフを作成してもらいましょう
サンプルの営業データ
「各営業担当の成績が一目でわかるグラフを作成して」と指示をしました
営業データのグラフ作成指示
すると自動で営業担当ごとの売り上げの棒グラフを作成してくれました
Geminiが作成したグラフ

まとめ

Google スプレッドシートの Gemini を活用すれば、これまで手間のかかっていた作業が驚くほど簡単になります。グラフや関数の自動生成、データ整理など、業務効率化に大きく貢献してくれるはずです。一方で、複雑なテンプレート作成などはまだ発展途上ですが、今後のアップデートに期待しましょう。

ぜひ一度、Gemini を使って新しいスプレッドシート体験をしてみてください!

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著者
守高 成悟
守高 成悟

代表取締役 CEO

大阪大学基礎工学部情報科学科卒業。大学時代はAIについて研究。10年以上のWebアプリ開発・データ分析経験を持つ。株式会社ビットライト代表として、生成AI・RPA・Excelなどを活用した業務効率化の専門コンサルティングを提供。

著者
守高 成悟
守高 成悟

代表取締役 CEO

大阪大学基礎工学部情報科学科卒業。大学時代はAIについて研究。10年以上のWebアプリ開発・データ分析経験を持つ。株式会社ビットライト代表として、生成AI・RPA・Excelなどを活用した業務効率化の専門コンサルティングを提供。