Notionシステム研究所 > NotionとZoomを連携する方法|録画の文字起こしを会議ごとに取り込む
2026年10月22日
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Zoomの文字起こしをNotionへ保存する手順を解説。日本語の設定、VTTの取得、録画と文字起こしの完了イベントの違い、定例会議のUUID、元記録を追える議事録の作り方を整理します。
Zoomで会議を録画しているのに、議事録は毎回コピーして整理している。Notionとの連携で減らせるのは、こうした会議後の転記です。
まず決めたいのは、Zoomに残ったどの記録をNotionへ渡すかです。参加用URL、録画、文字起こし、AIが作った要約は、それぞれ別の情報です。ZoomのURLをNotionへ貼るだけで、会議内容の文字起こしが取り込まれるわけではありません。
この記事では、Zoomのクラウド録画に付く文字起こしを取得し、Notionへ保存する方法を説明します。Notion側で会議中の音声を直接記録する方法は、AIミーティングノートの使い方を参照してください。
会議中に字幕が表示されていても、会議後に取り出せる記録が残るとは限りません。Zoomは2026年5月の変更で、ライブ字幕と保存用のMeeting transcriptを分けています。古い「字幕を保存する」手順を、そのまま現在の設定へ当てはめないようにします。Zoom公式:字幕と文字起こしの変更
今回使うクラウド録画のオーディオ文字起こしには、対応するアカウント、クラウド録画、文字起こし設定が必要です。利用ガイドには日本語も対応言語として掲載され、元の言語を変更して再生成する手順が案内されています。自社の画面で日本語を選べるか、短い会議で確認してから連携へ進みます。Zoom公式:クラウド録画のオーディオ文字起こし
| 手元にあるもの | Notionへ渡す前の確認 |
|---|---|
| クラウド録画の文字起こし | VTT等の記録を取得できるか |
| Meeting transcript | 閲覧・ダウンロードが許可されているか |
| AI Companionの要約 | 全文ではなく要約であることを明記する |
| パソコンに保存した録画だけ | 別途文字起こしする経路が必要 |
日本語を選べない、文字起こしが生成されない場合は、録画の種類とホストの設定から確認します。連携側を変更しても、Zoom側で生成されていないテキストは取得できません。
自動化する前に、1回分の記録が正しく取り出せるか確かめます。
Zoomのクラウド録画の文字起こしはVTT形式で、発言の区間を表す時刻が含まれます。録画が見られるようになってから、文字起こしの処理が続く場合もあります。Zoom公式:文字起こしの表示・取得手順
Notionには、会議名、開催日時、記録元のURL、取得日を付けて1ページ作ります。VTTを文章へ整形するときも、すべての時刻を消さず、後から聞き直せる単位で残すと確認が楽になります。
毎週同じZoom URLを使う会議では、同じミーティングIDが繰り返し現れます。「月曜定例」というタイトルも毎回同じです。それだけでページを特定すると、先週の議事録を今週の記録で上書きする可能性があります。
APIで取り込む場合は、開催回を表す会議UUIDと、取得する記録ファイルIDを保存します。ZoomのAPIでは、会議の開催インスタンスごとにUUIDが生成されます。Zoom公式:Meetings API
| Notionに保存する項目 | 用途 |
|---|---|
| 会議名・開始日時 | 人が会議を探す |
| 会議UUID | 同じ定例の別開催回を区別する |
| 記録ファイルID | 同じ開催回の複数ファイルを区別する |
| 文字起こし取得日時 | どの時点の記録か分かるようにする |
| 元の録画・記録へのリンク | 聞き直し、権限確認に戻る |
| 記録の種類 | 全文、要約、手書きメモを区別する |
会議を途中で録画し直すなど、ファイルが複数になる場合は、1つの会議ページへ関連付けます。ファイル単位の取り込み結果と、会議単位の議事録を分けるのがポイントです。
Zoom MeetingsのWebhookには、録画の文字起こしが利用可能になったことを知らせる recording.transcript_completed があります。録画の完了だけを起点にすると、まだテキストが存在しない段階で取得に行くことがあります。Zoom公式:Meetings Webhooks
実装の流れは次のとおりです。
Zoomで文字起こしが完成
→ Webhookを受信・検証
→ 開催回UUIDと記録ファイルを確認
→ 認可された接続で文字起こしを取得
→ 同じファイルの取り込み済み記録を照合
→ Notionの会議ページへ保存
→ 記録元と取得結果を残す
APIを使うには、対象アカウント・ホストの録画を取得できるアプリ認可とスコープが必要です。Zoomの認可情報やダウンロード用トークンを、Notionの本文へ貼り付けないようにします。Notionへ置くのは、担当者が正規の権限で開ける元記録のリンクです。
自動化サービスを使う場合も、トリガーが「会議終了」「録画完成」「文字起こし完成」のどれかを確認します。Meeting transcriptやAI Companion要約まで、同じイベントで取れると考えてはいけません。
次は架空の会議から作った、確認用の抜き出し例です。
| 記録区間 | 抽出した内容 | 議事録での扱い |
|---|---|---|
| 00:12:40付近 | 「来週の水曜なら提出できそう」 | 日付と担当者を確認する候補 |
| 00:18:10付近 | 「その案で進めましょう」 | 直前に話した案を読み直す |
| 00:24:30付近 | 「費用は持ち帰って確認します」 | 承認済みにせず未決事項へ |
AIへ要約を依頼する場合は、「判断や対応事項ごとに該当する時刻を付け、推測で担当者や期限を埋めない」と指定します。時刻は録画のどのファイルに対応するかも併記してください。
すでに人が確認した議事録へ、再生成した文字起こしをそのまま上書きするのは避けます。再取得した原文を別の版として保存し、差分がある箇所だけ見直せるようにします。議事録から対応事項を整理する手順は、議事録の自動作成と確認で詳しく説明しています。
文字起こしがない場合はZoom側の生成設定、文字起こしはあるのに取れない場合はアプリの権限と対象ホスト、取得できたのにNotionに出ない場合はNotion側の書き込み結果を確認します。
「会議名が同じだから重複として除外された」「録画の完成時点では文字起こしがなかった」といった状態を記録に残すと、再実行すべき開催回を判断できます。まず1回分を手動で取り込み、次に同じ記録を再処理しても会議ページが増えないことを確かめてから、定例会議へ広げましょう。
千葉県出身。10歳の頃からプログラミングを始め、ゲーム、Webサイト、ロボット、スマホアプリなどを制作。大阪大学基礎工学部情報科学科で情報工学と統計学を学び、大学時代はAIを研究。大学在学中にWeb広告代理店でのインターンや人材系Webサービスの立ち上げを経験し、卒業後はフリーランスエンジニアとしてGISシステム、データ基盤構築、Webシステムの開発に従事。10年以上のWebアプリ開発・データ分析経験を基に、2023年9月に株式会社ビットライトを設立し、現場業務の仕組み化からデータ基盤構築、データ活用支援までを一気通貫で支援。