Notionシステム研究所 > HubSpotとNotionの連携|受注後の引き継ぎを必須項目と変更管理から設計する
2026年10月21日
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HubSpotの受注をNotionの制作・開発案件へ引き継ぐ連携を解説。既存アプリ・APIの比較、成果物・対象外・納期の必須項目、制作受入、契約変更、AIの引き継ぎ案まで整理します。
HubSpotで受注したら、制作チームのNotionに案件ページを作りたいです。商談名と金額を渡せば始められますか。
ページは作れても、制作を始められるとは限らない。成果物、納期の前提、対象外の作業まで渡そう。「ページを作る」と「引き継ぎが完了する」を分けるのが要点じゃ。
HubSpotとNotionの連携では、営業が受注した情報を、制作・開発のプロジェクトへ引き継ぐ使い方ができます。既存アプリや自動化サービスでページ作成を行い、要件が複雑ならAPIを使って補う構成です。
この記事では、受注時の自動作成に加え、制作側が受け入れられる情報を揃えることを中心に説明します。CRMを丸ごと複製するのではなく、契約条件と進行管理の役割を分ける設計例です。
| 情報 | 主な管理先の例 | 連携の方針 |
|---|---|---|
| 顧客・商談・受注金額・営業担当 | HubSpot | 確定した項目を参照する |
| 契約範囲・成果物・除外事項 | 契約書等の正本と受注情報 | 原本へのリンクと確認済みの要点を渡す |
| 制作タスク・議事録・進行メモ | Notion | 制作側で更新する |
| 引き継ぎ状態・差戻し理由 | Notion等の引き継ぎ台帳 | 営業と制作が次の担当を確認する |
| 案件ページURL・プロジェクトID | 双方に参照情報として保存 | 元の商談と案件を辿れるようにする |
HubSpotとNotionの両方から受注金額を自由に直せる運用にすると、どちらが正しいか判断しづらくなります。同期する項目ごとに、どちらの担当者が変更してよいかを決めましょう。
HubSpotのマーケットプレイスには、NotionのページやDBとつなぐアプリが掲載されています。たとえばStartLinkの「Sync for Notion」は、HubSpot画面からのNotion操作に加え、ワークフローでのページ作成・更新等を案内しています。
HubSpot Marketplace:Sync for Notion
つまり、受注に応じたページ作成をすべて自作する必要があるとは限りません。比較するときは次の条件を確認します。
| 選択肢 | 比較したい条件 |
|---|---|
| 既存の連携アプリ | 取引・会社・コンタクト等の対応、ページ作成、項目設定 |
| 自動化サービス | ステージ変更の検知、条件分岐、既存ページの検索・更新 |
| APIによる個別実装 | 複数契約・複数プロジェクト、独自の受入条件、実行記録 |
HubSpotのワークフローや連携アプリには、契約する製品・プランごとの条件があります。アプリが使えることと、必要な自動処理を今の契約で組めることは別に確認しましょう。
制作・開発担当者に「この案件を進められるか」を判断してもらうため、項目を次のように分けます。
| 項目 | 記録例・確認すること |
|---|---|
| 商談ID | HubSpotの対象レコードを一意に識別 |
| 成果物 | 何をどこまで納品するか |
| 対象外 | 運用代行、追加ページ、データ整備など含まない範囲 |
| 納期と前提 | 顧客から素材や認可が揃う日を含む |
| 検収・完了条件 | 誰が何を確認すると完了か |
| 顧客側の担当・決裁者 | 確認依頼を出す相手 |
| 原本 | 見積・契約・合意メールへのリンク |
| 未決事項 | 未確定の項目と、営業が確認する期限 |
| 引き継ぎ版・受入担当 | どの内容を誰が確認したか |
架空の例として「Webサイト一式」という商談があっても、フォーム実装、原稿作成、既存記事の移行が含まれるかは分かりません。受注金額だけで制作タスクを確定すると、営業の想定と制作の理解がずれたまま進みます。
必須項目が空なら、空のタスクを大量に作るより「引き継ぎ情報待ち」として営業へ戻します。ページ自体を先に作る場合も、制作開始済みと区別できる状態にしましょう。
「受注」「引き継ぎ作成」「制作受入」「着手」は別々の状態です。状態を細かくする目的は管理項目を増やすことではなく、次に営業と制作のどちらが動くかを明確にすることです。
既存アプリでページ作成とリンク保存まで行える場合は、その機能を使い、受入判断をNotionの確認ビューで行うだけでも始められます。
最初から全タスクを自動で作るより、不足している情報を見つける方が大事なんですね。
自動作成されたタスクも、範囲が曖昧なら使えない。まず着手できる条件を揃えよう。作業の標準パターンが決まってから、タスクの自動作成を広げればよい。
制作開始後に、納期や成果物が変わることがあります。このときHubSpotの項目をNotionへ上書きするだけでは、既に組んだタスクや担当者の合意が取り残されます。
| 変更の例 | 対応の考え方 |
|---|---|
| 納期を前倒し | 制作側が対応可否と影響を確認して再合意 |
| 成果物を追加 | 追加契約・費用の確認とタスクの追加を分ける |
| 受注を取り消し | 取消状態を残し、進行中作業を止める担当を決める |
| 商談のステージが再び受注へ戻る | 同じ商談IDの既存案件を確認し、別案件を増やさない |
| 1商談から複数案件を作る | 商談IDに加え、案件の枝番・区分を管理する |
引き継ぎ時の内容を記録し、更新後との差を確認できると、何を再確認すべきか分かります。同期処理だけで、契約変更の承認まで完了した扱いにしないようにしましょう。
AIに営業メモや議事録を渡す場合は、成果物・対象外・未決事項を分けた引き継ぎ案を作らせます。原文にない納期や合意事項は補わず、「未確認」とする指示を入れます。
たとえば次のような出力を求めます。
合意が確認できる内容、提案段階の内容、記載がなく確認が必要な内容を分けてください。各項目に元資料を付け、契約上の確定判断はしないでください。
その案を営業と制作が確認してから、正式な引き継ぎへ反映します。顧客の機密情報を外部AIへ送ってよいかも、利用サービスの条件と社内ルールで確認します。
| ケース | 期待する結果 |
|---|---|
| 必須項目が揃った受注 | 正しい商談にひも付いた引き継ぎを作る |
| 不足した受注 | 制作開始に進めず、営業への確認事項を出す |
| 同じイベントを再処理 | 既存の案件を参照し、重複を増やさない |
| 制作側が受け入れていない | 受入待ちの担当者と期限が分かる |
| 受入後の変更 | 差分と再確認の必要性が分かる |
| 連携が途中で失敗 | ページ作成とリンク返却のどちらが済んだか追える |
最初は一つの営業パイプライン、一つの制作種別で始めます。引き継ぎまでの日数や確認の往復数を測ると、単なる転記時間の短縮以外の効果も見えます。
ビットライトでは、受注から制作までの項目・担当・受入条件を整理し、既存アプリで足りる範囲と追加開発を比較できます。今の受注票や引き継ぎメモをもとにご相談ください。
仕様確認:2026年10月21日。掲載した引き継ぎフローは設計例で、連携アプリの全機能を保証するものではありません。契約プラン・項目・操作の対応は導入時に確認してください。
千葉県出身。10歳の頃からプログラミングを始め、ゲーム、Webサイト、ロボット、スマホアプリなどを制作。大阪大学基礎工学部情報科学科で情報工学と統計学を学び、大学時代はAIを研究。大学在学中にWeb広告代理店でのインターンや人材系Webサービスの立ち上げを経験し、卒業後はフリーランスエンジニアとしてGISシステム、データ基盤構築、Webシステムの開発に従事。10年以上のWebアプリ開発・データ分析経験を基に、2023年9月に株式会社ビットライトを設立し、現場業務の仕組み化からデータ基盤構築、データ活用支援までを一気通貫で支援。