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ShopifyのSNS連携を運用設計する方法|複数チャネルの選び方・商品データ・計測まで

2026年7月3日

22分で読めます

ShopifyとInstagram、Facebook、LINE、TikTok、PinterestなどのSNSを連携するときに、チャネル選定、商品カタログ同期、UTM、広告計測、同意、問い合わせ、権限棚卸しまで横断で設計する方法を整理します。

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助手
助手

ShopifyとSNSを連携したいです。Instagram、Facebook、LINE、TikTok、Pinterestのアプリを入れておけば、販売導線はひと通り作れますよね?

博士
博士

入口としては作れます。ただし実務で崩れるのは、アプリの追加ではなく、Shopifyの商品・在庫・顧客を正本にしたまま、各SNSの商品表示、投稿URL、広告計測、同意、問い合わせ、権限をどう揃えるかです。

ShopifyのSNS連携を調べると、Instagramに商品タグを出す、Facebook Shopを作る、LINEでカゴ落ち配信をする、TikTok広告を出す、といった個別手順が多く見つかります。

それぞれは重要です。Shopify公式ブログでも、Facebook、Instagram、TikTok、YouTube、PinterestなどはShopifyと連携でき、オンラインストアとSNSをつなぐことで販売に必要な情報を同期しながらマルチチャネルで販売できると説明されています。

Shopify公式ブログ: SNSをショップとして販売を始める方法

また、Shopifyのソーシャルセリング向けアプリ紹介では、Facebook & Instagram、Pinterest、Google & YouTube、TikTok、Instafeed、CRM PLUS on LINEなどが挙げられています。

Shopify公式ブログ: ソーシャルセリングプラットフォーム一覧とツール

ただし、複数SNSを同時に使い始めると、問題は「どのアプリを入れるか」から「どのデータをどこで正しく運用するか」に変わります。

  • Instagramの商品タグには出るが、Facebook Shopには出ない
  • LINEで購入済み顧客に初回クーポンを送ってしまう
  • TikTok広告の売上とShopifyの注文売上が合わない
  • Pinterest経由の注文なのか、Meta広告経由なのか判断できない
  • SNS投稿のリンクにUTMがなく、キャンペーン別の成果が見えない
  • 退職者や代理店のアカウントにMetaカタログや広告アカウントが残っている
  • DMやコメントで問い合わせが来ても、Shopifyの注文履歴と紐づかない

これらは、SNS連携アプリの機能不足だけではありません。Shopifyを商品・在庫・顧客の正本として扱い、SNSを販売面、接客面、広告面としてどう接続するかを設計していないことが原因です。

ShopifyのSNS連携は、アプリを増やす作業ではなく、Shopifyの商品・在庫・顧客を正本にして、SNSごとの表示、投稿、広告、問い合わせ、同意を横断管理する作業です。

先に結論:SNS連携はチャネル追加ではなく横断運用の設計

ShopifyのSNS連携では、最初に次の全体像を描きます。

Shopify商品マスタ・在庫・顧客
  ↓
商品カタログ / 販売チャネル / 連携アプリ
  ↓
Instagram / Facebook / LINE / TikTok / Pinterest
  ↓
投稿・商品タグ・広告・配信・コメント・DM
  ↓
UTM / 注文 / 顧客タグ / 問い合わせ / 広告イベント
  ↓
Shopify / CRM / CS / 広告管理画面 / 分析レポート

この流れで見ると、SNS連携には大きく5つの設計対象があります。

設計対象 決めること 決めないと起きること
チャネル選定 どのSNSを、認知、販売、CRM、CSのどの目的で使うか すべてのSNSを中途半端に始め、投稿も計測も続かない
商品カタログ Shopify商品をどのSNSへ同期し、どの商品を出すか 価格、在庫、公開可否、商品IDがチャネルごとにズレる
投稿・URL 投稿、広告、LINE配信、プロフィール導線のURL命名 流入元、キャンペーン、投稿別の売上が追えない
顧客・同意 LINE ID、メール同意、広告オーディエンス、顧客タグ 送ってはいけない人へ配信し、問い合わせ文脈も失う
運用体制 担当、承認、エラー対応、権限棚卸し、月次レビュー 連携が壊れても気づかず、退職者や代理店依存になる

個別の設定手順は、後から確認できます。先に決めるべきなのは、Shopifyを中心にどのSNSへ何を流し、何をShopifyやCRMへ戻すかです。

Instagram・Facebook・LINE・TikTok・Pinterestをどう使い分けるか

SNSはすべて同じ販売チャネルではありません。InstagramとFacebookはMetaカタログを共有しやすく、商品タグ、ショップ、広告の一体運用に向いています。LINEは販売面というより、既存顧客への通知、配信、問い合わせ対応に強いチャネルです。TikTokは短尺動画と広告で新規接点を作りやすい一方、商品理解や在庫切れ時の広告停止ルールが必要です。Pinterestは検索・発見寄りの導線として、商品画像、カテゴリ、季節性の整理が効きます。

チャネル 主な役割 Shopify連携で見ること KPIの例
Instagram 商品発見、投稿タグ、リール、ブランド接点 Metaカタログ、商品タグ、在庫・価格同期、投稿別UTM 商品タグクリック、商品ページ閲覧、購入、保存
Facebook Facebook Shop、ページ導線、Meta広告 Facebookページ、Metaビジネス資産、カタログ、ピクセル/CAPI Shop閲覧、広告CV、問い合わせ、購入
LINE 既存顧客CRM、購入・発送通知、CS入口 LINE ID連携、顧客タグ、配信同意、ブロック状態 ID連携率、配信クリック、リピート購入、未対応問い合わせ
TikTok 新規認知、動画広告、ライブ・短尺訴求 TikTok連携アプリ、商品フィード、広告イベント、動画別URL 視聴、クリック、初回購入、広告CPA
Pinterest 商品探索、季節需要、画像起点の流入 商品カタログ、画像品質、カテゴリ、検索意図別URL 保存、商品クリック、自然流入、季節商品売上

この表で重要なのは、すべてのSNSに同じKPIを置かないことです。

InstagramとFacebookは、別記事のShopifyとInstagram連携の運用設計ShopifyとFacebook連携の実務ガイドで整理しているように、Metaカタログ、Facebookページ、Instagramアカウント、広告アカウント、ピクセル/CAPIの所有者を揃える必要があります。

LINEは、別記事のShopify LINE連携の運用設計で扱っているように、配信よりも顧客の紐づけ、同意、問い合わせ対応が重要です。

複数SNSを始めるときは、次のように役割を分けると設計しやすくなります。

目的 優先しやすいSNS 最初に決めること
商品発見を増やす Instagram、TikTok、Pinterest どの商品カテゴリを、どの画像・動画で見せるか
ショップ機能を使う Instagram、Facebook Shopify商品とMetaカタログの同期範囲
既存顧客へ再購入を促す LINE、メール、Instagram広告 顧客タグ、同意、配信頻度、除外条件
広告で獲得する Meta広告、TikTok広告、Pinterest広告 UTM、イベント、商品ID、予算、除外商品
問い合わせを受ける LINE、Instagram DM、Facebook Messenger CS担当、注文照会、返信テンプレート、未対応管理

Shopifyの商品データをSNSカタログへ同期する設計

SNS連携で最も崩れやすいのは、商品カタログです。

Shopifyの商品名、画像、価格、在庫、SKU、バリエーション、販売チャネル公開が、そのままSNS上の商品表示や広告配信に影響します。商品登録が曖昧なままSNSへ広げると、各チャネルでエラーが出ます。

商品項目 Shopifyでの役割 SNS側での影響 運用ルール
商品名 商品ページと注文明細の表示 商品タグ、ショップ、広告の商品名 社内略称ではなく顧客が理解できる名称にする
商品画像 商品ページ、バリエーション表示 Instagram、Facebook、Pinterest、広告の主画像 SNSに出してよい主画像を商品登録時に確認する
SKU 在庫、受注、会計、広告商品IDの接続点 カタログ商品ID、広告イベント、レポートの紐づけ バリエーション単位で一意にし、後から変えない
価格 Shopifyチェックアウトの販売価格 SNS上の表示価格、広告の動的商品表示 セール期間、税込表示、比較価格のルールを決める
在庫 販売可能数、売り切れ制御 売り切れ商品の表示、広告配信の停止判断 在庫正本と反映遅延時の確認先を決める
公開チャネル どの販売面で商品を使うか Instagram/Facebook/Pinterest等への露出 全商品公開ではなく、チャネル別対象商品を決める

Shopify公式ヘルプでは、Facebook and Instagram by Metaの設定時にFacebookアセットを接続し、機能設定後は接続したMetaビジネスアセットを追加機能にも使えると説明されています。また、スタッフが利用する場合は各自のFacebookアカウントで接続し、ビジネスポートフォリオとFacebookページのフルコントロールが必要です。

Shopifyヘルプセンター: Facebook and Instagram by Meta を設定する

この説明から分かるのは、商品カタログ同期は商品データだけの話ではなく、Metaビジネス資産と権限の話でもあるということです。

商品カタログは、次の順番で確認します。

順番 確認するもの 見ること
1 Shopify商品 商品名、画像、SKU、価格、在庫、バリエーション、販売チャネル公開
2 在庫正本 Shopify、WMS、基幹、外部モールのどこが在庫を更新するか
3 SNSカタログ Meta、TikTok、Pinterestなどで商品が同期・承認されているか
4 投稿・広告 商品タグ、商品セット、広告クリエイティブで対象商品を使えるか
5 注文・分析 SNS経由注文がShopify注文、CRM、広告レポートへ戻るか

受注、在庫、顧客、会計まで含めたデータ連携は、別記事のShopify API連携の設計方法でも整理しています。SNS連携も基本は同じで、どのデータを正本にし、どのイベントでどこへ渡すかを先に決めます。

投稿・キャンペーンURL・UTMのルールを統一する

SNS連携でよく抜けるのが、URLとUTMのルールです。

商品タグやショップ機能だけを見ていると、Instagram投稿、LINE配信、TikTok動画、Pinterestピン、広告、インフルエンサー投稿がそれぞれ別々のURL運用になります。その結果、Shopifyの注文一覧を見ても、どのSNSのどの投稿が売上につながったのか分かりません。

最低限、次の命名ルールを決めます。

項目 決める理由
utm_source instagram, facebook, line, tiktok, pinterest 流入元SNSを揃える
utm_medium social, paid_social, line_message, influencer 自然投稿、広告、配信、外部投稿を分ける
utm_campaign 202607_summer_sale, 202607_new_arrival キャンペーン単位で成果を見る
utm_content reel_01, story_a, line_segment_vip 投稿・広告・配信パターンを分ける
クーポンコード IG202607, LINEVIP0703 UTMが落ちた場合の補助指標にする

UTMは細かくしすぎると続きません。逆に、まったく決めないと月次レビューで使えません。最初は、流入元、広告/自然/配信、キャンペーン、投稿パターンの4つだけでも十分です。

導線 URL設計 注意点
Instagramプロフィール 代表LPまたはキャンペーンLPにUTMを付ける プロフィールURL変更時に過去投稿との整合を確認する
Instagram投稿・ストーリーズ 商品タグとUTM付きリンクを使い分ける 商品タグ経由はMeta側、リンク経由はWeb分析側で見る
LINE配信 セグメント別にUTMまたはクーポンを分ける 配信同意なし、ブロック中、問い合わせ中を除外する
TikTok動画 動画別・広告別にUTMを分ける 動画名とキャンペーン名を後で照合できるようにする
Pinterest 商品カテゴリや季節テーマごとにURLを分ける 画像検索・長期流入を前提に、終了キャンペーンURLを避ける

ここで大切なのは、広告管理画面のCVだけを正にしないことです。広告画面は広告最適化のための指標です。Shopifyの注文、返金、税、送料、粗利、在庫消化とは見ている単位が違います。

SNS売上を見るときは、広告管理画面のCV、Shopify注文、CRMの顧客、会計上の売上を同じ数字として扱わないことが重要です。

顧客タグ・配信同意・オーディエンス連携の注意点

SNS連携は、商品を出すだけでは終わりません。購入者や見込み顧客を次の接点へつなぐとき、顧客タグ、配信同意、広告オーディエンス、LINE ID、問い合わせ履歴が関係します。

特にLINEと広告オーディエンスは混ぜると危険です。LINEで友だちになっていること、Shopify顧客であること、マーケティング配信に同意していること、広告のカスタムオーディエンスに使ってよいことは、それぞれ別の状態です。

状態 意味 使い方 混ぜると起きること
Shopify顧客 注文や会員登録で作られた顧客 注文履歴、購入回数、顧客タグ SNS上の接触者全員を顧客扱いしてしまう
メール同意 メールマーケティングを送ってよい メール配信、キャンペーン案内 LINEや広告同意と同じ扱いにしてしまう
LINE ID連携 LINE user IDとShopify顧客が紐づく 購入通知、カゴ落ち、リピート配信 友だち追加だけで個別配信してしまう
LINEブロック LINEで配信できない状態 配信除外、CS画面表示 配信失敗を未対応のまま放置する
広告オーディエンス 広告配信や除外に使う対象 リターゲティング、類似、除外 配信同意やプライバシー方針とズレる
CS対応中 問い合わせやクレーム対応中 販促抑制、担当者確認 問い合わせ中に販促を送って不信感を生む

顧客タグは便利ですが、タグだけにすべてを詰め込むと読めなくなります。タグで持つべきものは、運用判断に使う短い状態です。LINE user ID、配信ログ、広告イベント、問い合わせ本文、同意取得日時は、アプリ、CRM、CSツール、外部DB側で持つ方が安全です。

コメント・DM・問い合わせをCSへ振り分ける

SNS連携を販売導線として使うと、問い合わせもSNSに散らばります。

Instagramのコメント、DM、Facebook Messenger、LINEトーク、TikTokコメント、Pinterestからの質問が、それぞれ別の画面に残ると、CS担当は注文履歴を確認できず、EC担当は未対応状況を把握できません。

問い合わせ元 よくある内容 Shopifyと紐づける情報 運用担当
Instagramコメント 商品仕様、サイズ、再入荷、価格 商品URL、SKU、投稿ID SNS担当が一次返信、必要時CSへ
Instagram DM 注文状況、返品、個別相談 注文番号、メール、顧客ID CS担当
Facebook Messenger Shop表示、広告経由の質問 Facebookページ、商品ID、広告名 CS担当、広告担当
LINEトーク 配送状況、クーポン、会員情報 LINE user ID、Shopify顧客、注文番号 CS担当
TikTokコメント 商品の使い方、在庫、キャンペーン 動画ID、商品URL、UTM SNS担当、EC担当
Pinterest 商品詳細、コーディネート、在庫 ピンURL、商品カテゴリ、商品URL EC担当

CS設計では、次のルールを決めます。

ルール 決める内容
本人確認 注文番号、メール、電話、LINE連携済み顧客のどれで確認するか
一次返信 SNS担当が返してよい範囲と、CSへ渡す条件
注文照会 Shopify管理画面、CSツール、CRMのどこを見るか
ステータス管理 未対応、対応中、保留、完了をどこで管理するか
販促抑制 問い合わせ中・クレーム中の顧客を配信対象から外すか
ナレッジ化 よくある質問を商品ページ、LINEリッチメニュー、FAQへ戻すか

「SNS担当が気づいたら返す」状態では、売上が増えるほど対応漏れが増えます。SNS連携を運用設計するなら、販売導線だけでなく問い合わせ導線も設計対象に入れます。

広告・自然流入・SNS売上の見方

複数SNSを使うと、レポートも分裂します。

Meta広告、TikTok広告、Pinterest広告、Shopifyストア分析、GA4、LINE配信レポート、CRM、会計ソフトがそれぞれ別の数字を持ちます。ここで「どれが正しいか」を1つに決めようとすると、だいたい揉めます。

見るべきなのは、数字の役割です。

レポート 見る目的 正にしない方がよいこと
Shopify注文 実際の注文、商品、顧客、返金 広告貢献度を単独で判断する
広告管理画面 広告最適化、クリエイティブ比較、配信効率 会計上の売上や粗利と同一視する
UTM/GA4 流入元、キャンペーン、LP別の比較 アプリ内ブラウザや計測欠損を無視する
LINE配信レポート 配信クリック、ブロック、セグメント反応 購入後の粗利や返品を見たことにする
CRM 顧客単位のLTV、初回接点、再購入 注文単位の在庫・会計を代替する
会計 売上、手数料、返金、税、入金 SNS投稿別の訴求効果を見る

月次レビューでは、次のように分けると現実的です。

観点 見る指標 判断
チャネル継続 投稿数、クリック、商品閲覧、購入 続けるSNS、止めるSNS、役割を変えるSNSを決める
商品別成果 商品別売上、在庫消化、返品率 SNSで推す商品と推さない商品を分ける
広告効率 CPA、ROAS、商品セット別CV 広告予算とクリエイティブ改善を決める
顧客品質 初回購入、リピート、LTV、問い合わせ率 安い獲得だけでなく継続購入を評価する
運用負荷 投稿工数、CS件数、エラー対応 伸びているが運用できないチャネルを見直す

SNS連携は、広告ROASだけで判断しない方がよいです。新規顧客は増えたが返品率が高い、LINE経由の購入は少ないが問い合わせ削減に効いている、Pinterestは短期CVは弱いが季節商品への自然流入が続く、といった判断が必要です。

権限・承認・棚卸しで連携を壊さない

SNS連携は、設定した直後よりも半年後に崩れます。

担当者が退職する、広告代理店が変わる、Metaビジネスポートフォリオが複数できる、TikTok広告アカウントを別会社が作る、LINE公式アカウントの管理者が1人だけになる、といったことが起きるからです。

資産 所有者として確認すること 棚卸し頻度
Shopifyストア オーナー、スタッフ権限、販売チャネル権限 月次、担当変更時
Metaビジネスポートフォリオ Facebookページ、Instagram、カタログ、ピクセル、広告アカウント 月次、代理店変更時
LINE公式アカウント 管理者、Messaging API、LINEログイン、連携アプリ 月次、配信担当変更時
TikTok広告/Shop 広告アカウント、ピクセル、商品連携、請求 月次、広告開始前
Pinterest/Google等 カタログ、タグ、広告アカウント、管理者 四半期、キャンペーン前
分析・タグ管理 GA4、GTM、サーバーサイド計測、UTM管理表 月次、サイト改修時

承認フローも必要です。商品公開、広告出稿、LINE配信、インフルエンサー投稿、キャンペーンLP公開は、影響範囲が違います。

作業 承認者 承認前に見ること
新商品をSNSへ公開 EC責任者 商品名、画像、価格、在庫、公開チャネル
広告キャンペーン開始 広告担当、EC責任者 UTM、商品セット、予算、在庫、LP
LINE配信 CRM/CS担当、EC責任者 同意、除外条件、クーポン、問い合わせ中顧客
インフルエンサー投稿 SNS担当、法務/ブランド担当 表現、URL、クーポン、権利、投稿期限
権限追加 管理者 付与範囲、期限、退職・契約終了時の削除方法

権限棚卸しは地味ですが、SNS連携の保守ではかなり重要です。商品カタログや広告計測が壊れたとき、正しい権限を持つ人がいなければ復旧できません。

失敗時の切り分け表を先に作る

SNS連携は、壊れたときに原因が見えにくいです。だからこそ、平常時に切り分け表を作っておきます。

症状 先に見る場所 切り分け
商品がInstagram/Facebookに出ない Shopify商品、Metaカタログ 販売チャネル公開、画像、カテゴリ、在庫、審査状態
商品タグに候補が出ない Metaカタログ、Instagram Shopping アカウント承認、商品ステータス、カタログ選択
価格や在庫が古い Shopify商品、在庫正本、SNSカタログ Shopify側更新、WMS同期、カタログ反映遅延
広告CVが二重に見える Shopify連携、GTM、広告タグ ピクセル、CAPI、外部タグ、重複排除ID
LINE配信が届かない LINE連携アプリ、友だち状態、ブロック ID連携、配信同意、ブロック、配信上限
UTMが取れていない 投稿URL、短縮URL、LP URL作成ルール、アプリ内ブラウザ、リダイレクト
問い合わせが漏れる SNS受信箱、CSツール、担当表 未対応管理、担当割当、注文照会
権限で設定できない Meta/LINE/TikTok/Shopify管理者 所有者、管理者権限、代理店権限、退職者アカウント

この表があると、SNS担当、EC担当、広告担当、CS担当、開発担当の会話が速くなります。「Instagramがおかしい」ではなく、「Shopify商品は公開済み、Metaカタログで審査中、Instagram Shopping側で候補に出ない」という粒度で話せるからです。

小さく始めるSNS連携ロードマップ

最初から全SNSを同時に本格運用する必要はありません。むしろ、商品データ、計測、問い合わせ、権限の設計がないまま広げる方が危険です。

フェーズ やること 完了条件
1 Shopify商品マスタを整える SKU、画像、価格、在庫、販売チャネル公開のルールがある
2 Instagram/FacebookまたはLINEのどちらかを優先する 商品販売重視ならMeta、CRM重視ならLINEを選ぶ
3 UTMとキャンペーンURLを統一する 投稿、広告、配信で同じ命名ルールを使う
4 月次レビュー表を作る SNS別、商品別、広告別、顧客別に見る指標が決まる
5 問い合わせと権限を棚卸しする CS担当、管理者、代理店権限、退職者アカウントを確認する
6 TikTok、Pinterestなどへ広げる 商品カテゴリ、クリエイティブ、計測、担当が揃っている

小さく始める場合でも、最初から「あとで広げられる形」にしておくことが大切です。たとえばInstagramだけを始めるとしても、商品ID、UTM、Metaカタログ、ピクセル、問い合わせ対応を揃えておけば、Facebook広告やLINE配信へ広げるときにやり直しが減ります。

まとめ

ShopifyのSNS連携は、Instagram、Facebook、LINE、TikTok、Pinterestのアプリを追加すれば終わるものではありません。

重要なのは、Shopifyを商品・在庫・顧客の正本として扱い、SNSごとの役割、商品カタログ、投稿URL、広告計測、配信同意、問い合わせ、権限棚卸しを横断で設計することです。

特に次の点を先に決めると、運用が崩れにくくなります。

決めること 具体例
SNSの役割 Instagramは商品発見、LINEはCRM、TikTokは新規認知など
商品データ SKU、画像、価格、在庫、公開チャネルをShopify中心に揃える
計測 UTM、広告イベント、Shopify注文、CRM、会計を分けて見る
顧客接点 LINE ID、同意、広告オーディエンス、問い合わせ状態を混ぜない
運用体制 担当、承認、CS振り分け、権限棚卸し、失敗時の切り分けを決める

SNS連携は、売上導線を増やす施策であると同時に、商品データ、顧客データ、問い合わせ、広告費を外へ広げる施策です。

だからこそ、最初に運用設計を作っておく価値があります。

助手
助手

ShopifyのSNS連携を始めるなら、まず何から見ればいいですか?

博士
博士

最初はアプリ一覧ではなく、商品マスタ、在庫正本、顧客同意、UTM、問い合わせ担当、権限の棚卸しです。ここが揃うと、Instagram、Facebook、LINE、TikTok、Pinterestを増やしても、運用の判断軸が残ります。

Bitlightでは、Shopifyを単なるECサイトではなく、商品、在庫、顧客、SNS販売、広告計測、問い合わせ対応をつなぐ実務システムとして設計します。

「SNS連携アプリは入れたが、商品表示、計測、LINE配信、問い合わせ、権限がバラバラになっている」という場合は、まず現在のShopify商品マスタ、SNSカタログ、UTM、広告イベント、顧客タグ、CS導線を一緒に棚卸しできます。そこから、今すぐ直すべき連携、止めるべき導線、追加する価値があるチャネルを切り分けていきます。

Shopify運用設計支援

ShopifyをSNS横断のEC運用基盤として設計します

Shopify、Metaカタログ、LINE配信、広告計測、CRM、CS、権限管理まで、販売チャネルが増えても崩れにくい運用設計を支援します。

著者
守高 成悟
守高 成悟

代表取締役 CEO

千葉県出身。10歳の頃からプログラミングを始め、ゲーム、Webサイト、ロボット、スマホアプリなどを制作。大阪大学基礎工学部情報科学科で情報工学と統計学を学び、大学時代はAIを研究。大学在学中にWeb広告代理店でのインターンや人材系Webサービスの立ち上げを経験し、卒業後はフリーランスエンジニアとしてGISシステム、データ基盤構築、Webシステムの開発に従事。10年以上のWebアプリ開発・データ分析経験を基に、2023年9月に株式会社ビットライトを設立し、現場業務の仕組み化からデータ基盤構築、データ活用支援までを一気通貫で支援。

運営会社
株式会社ビットライト
株式会社ビットライト

顧客が本当に必要だった価値を、実装する。

現場業務の仕組み化からデータ基盤構築、データ活用支援までを一気通貫で支援しています。

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