Shopify運用設計研究所 > ShopifyとInstagram連携の運用設計|Metaカタログ・計測・在庫同期がズレない確認手順
2026年7月3日
•約24分で読めます
ShopifyとInstagramを連携するときに、Facebook and Instagram販売チャネル、Metaカタログ、Instagram Shopping、Facebook Shop、Meta広告、Metaピクセル/Conversions API、在庫・価格同期、CRM/会計連携までズレないように設計する確認手順を整理します。
ShopifyとInstagramを連携すれば、Instagram投稿に商品タグを付けて、そのまま販売できますよね?
連携自体はできます。ただし、実務で崩れやすいのは設定画面ではなく、商品マスタ、Metaカタログ、広告計測、在庫・価格同期、審査エラーの運用です。そこを決めないまま始めると、Instagram上の商品表示とShopifyの実態がズレます。
ShopifyとInstagramの連携は、検索すると設定手順の記事が多く出てきます。
たとえばShopify公式ブログでは、Instagramショッピングを使うための流れとして、利用要件の確認、Instagramアカウントのプロアカウント化、ShopifyへのFacebookチャネル追加、Instagramショッピング設定、ドメイン認証が説明されています。
Shopify公式ブログ: ShopifyとInstagramの連携方法を解説!
Shopify公式ヘルプでも、Facebook and Instagram by Metaの設定では、Facebookログイン、ビジネスポートフォリオ、Facebookページ、Instagramアカウント、広告アカウントなど、Meta側のアセットを接続することが前提になっています。
Shopifyヘルプセンター: Facebook and Instagram by Meta を設定する
また、トランスコスモスの記事のように、Shopify商品をInstagram投稿へタグ付けして商品ページへ誘導する手順は、入口として分かりやすいです。
トランスコスモス EC-X: インスタグラムでShopifyの商品を販売する方法
ただし、実務で必要なのは「連携できたか」だけではありません。
ここまで決めて初めて、ShopifyとInstagram連携は「販売チャネル」として使えます。
ShopifyとInstagram連携は、Instagramに商品タグを出す設定ではなく、Shopify商品マスタ、Metaカタログ、広告計測、在庫・価格同期の責任範囲を決める作業です。
ShopifyとInstagram連携では、商品データの流れを次のように分けると整理しやすくなります。
Shopify商品マスタ
↓ Facebook and Instagram by Meta
Metaカタログ
↓
Instagram Shopping / Facebook Shop / Meta広告
↓
Shopify商品ページ・チェックアウト
↓
受注・顧客・広告計測・CRM・会計
このとき、Metaカタログを商品マスタの正本にしない方が安全です。
商品名、商品画像、価格、在庫、公開可否の判断は、基本的にShopify側を起点にします。Metaカタログは、Instagram Shopping、Facebook Shop、Meta広告で商品を表示するための配信用データとして扱います。
Shopify公式ヘルプでは、Facebook and Instagram by Metaを設定するとShopifyの商品がFacebookへ同期され、Facebook ShopとInstagram Shoppingの両方を設定している場合、同じ商品カタログを共有すると説明されています。
Shopifyヘルプセンター: Facebook and Instagram by Meta
この「同じカタログを共有する」という点が重要です。
Instagramだけに出すつもりの商品でも、Facebook Shopや広告側の設定次第で、同じ商品データが別の面に出ます。逆に、広告用に見せたい商品がInstagramの商品タグで出てこない場合も、Shopify側の商品公開、Metaカタログの商品ステータス、審査状態を順番に見る必要があります。
| 領域 | 正本にしやすい場所 | 連携で決めること |
|---|---|---|
| 商品名・説明・画像 | Shopify | Instagram/Facebook/広告に出してよい表現か |
| SKU・JAN・バリエーション | Shopify、WMS、商品マスタ | Metaカタログ上の商品IDとズレないか |
| 価格 | Shopify | セール価格、税込表示、通貨、期間限定価格をどう反映するか |
| 在庫 | Shopify、WMS、基幹在庫 | 売り切れ商品を広告や投稿タグに残すか |
| 公開可否 | Shopifyの販売チャネル設定 | Instagram Shopping、Facebook Shop、広告で同じ商品を使うか |
| 審査・ポリシー | Meta | エラー時にShopify側で直す項目とMeta側で見る項目を分ける |
| 計測イベント | Metaピクセル、Conversions API、Shopify | 購入イベントを重複させず、広告・CRM・会計へ渡す粒度を決める |
Shopifyの商品をMeta側へ送れることと、Meta側で商品運用を完結できることは別です。
Facebook and Instagram by Metaを入れると、Shopifyの商品はMetaカタログへ同期されます。そこからInstagram Shopping、Facebook Shop、Meta広告で商品を利用できます。
ただし、同期されるからといって、運用判断まで自動化されるわけではありません。
| 項目 | 連携で扱えること | 別途決めるべきこと |
|---|---|---|
| 商品情報 | 商品名、説明、画像、価格などをMetaカタログへ渡す | Instagramで見せる表現として適切か、広告にも使うか |
| 商品公開 | 商品をFacebook and Instagram by Metaで利用可能にする | 全商品を出すか、対象商品を絞るか |
| 商品タグ | Instagram投稿やストーリーズで商品をタグ付けする | どの投稿へ、どの商品を、いつ付けるか |
| Facebook Shop | Facebookページ上で商品を表示する | InstagramだけでなくFacebookでも販売面を持つか |
| Meta広告 | カタログ広告やリターゲティングで商品を使う | 広告用商品セット、除外商品、予算管理をどうするか |
| 計測 | MetaピクセルやConversions APIでイベントを送る | 広告CV、CRM流入元、会計売上の見方を分ける |
| 在庫・価格 | Shopify上の変更をMeta側へ反映する | 反映遅延、在庫切れ、価格差異の確認手順を作る |
Shopify公式ヘルプの「商品の公開」ページでは、商品がFacebook and Instagram by Metaで利用可能になると、設定済みの機能で利用できるようになり、同じ商品カタログを共有すると説明されています。また、商品画像、タイトル、価格などをShopifyで編集するとFacebookに同期される、とされています。
Shopifyヘルプセンター: Facebook and Instagram by Meta での商品の公開
そのため、運用では次のように分けます。
| 判断 | Shopify側で見る | Meta側で見る |
|---|---|---|
| 商品を出すか | 販売チャネルに公開されているか | カタログの商品ステータス、審査状態 |
| 商品名・画像を直すか | 商品詳細、画像、バリエーション | Meta側でエラーになっている項目 |
| 価格が違う | Shopify価格、セール価格、通貨 | カタログ反映タイミング、広告表示 |
| 在庫切れなのに出る | Shopify在庫、販売可能数 | カタログのavailability、広告の商品セット |
| タグ付けできない | 商品公開、カテゴリ、画像、配送要件 | Instagram Shoppingの承認、アカウント状態 |
「Shopifyでは商品があるのに、Instagramで出ない」というときは、Instagramアプリだけを見ても原因は分かりません。Shopifyの商品公開、Metaカタログ、Instagram Shoppingの承認状態を順番に確認します。
Instagram連携で最初に決めるべきなのは、商品マスタの持ち方です。
MetaカタログはInstagramや広告で商品を表示するために必要ですが、実務上の商品マスタはShopify、WMS、基幹、PIMのどこかに置きます。
小規模なShopify運用であれば、Shopify商品を正本にして問題ありません。ただし、次の項目は同じ「商品情報」でも責任が違います。
| 商品項目 | Instagram連携で重要な理由 | 正本の置き方 |
|---|---|---|
| 商品名 | 投稿タグ、ショップ、広告にそのまま表示される | Shopifyで販売表現として管理する |
| 商品説明 | 審査、商品理解、広告品質に影響する | Shopifyの商品説明を起点に整える |
| 画像 | Meta側の商品要件や広告表示に影響する | Shopify画像を正とし、代替画像のルールを決める |
| SKU | 在庫、受注、広告商品ID、会計明細の接続点になる | Shopify/WMS/基幹で共通キーとして管理する |
| バリエーション | 色、サイズごとの在庫・価格・タグ表示に影響する | Shopifyのバリエーション単位を崩さない |
| Google商品カテゴリ | Meta側の商品要件や審査に関係する | 商品登録時の必須確認に入れる |
| 販売チャネル公開 | Instagram/Facebook/広告で使えるかを決める | 商品公開時のチェック項目にする |
| 原価・仕入先 | Instagramには出ないが会計・発注に必要 | Shopifyに持たせるか、会計・基幹を正本にする |
商品登録時にInstagram連携まで見るなら、次のようなチェック列を商品運用に入れます。
| チェック項目 | NG例 | 対応 |
|---|---|---|
| SKU | 空欄、色サイズで同じSKU | SKU命名ルールを作り、バリエーション単位で確認する |
| 商品画像 | プレースホルダー、文字だけの画像 | Metaカタログで使える主画像をShopifyに登録する |
| 商品タイトル | 記号だらけ、社内略称 | 投稿タグや広告で読める商品名にする |
| 商品説明 | 空欄、スペック不足 | Instagramで見た人が購入判断できる情報にする |
| 在庫追跡 | 在庫管理なしのまま広告に出す | 在庫管理対象と予約販売対象を分ける |
| 販売チャネル | Online Storeだけ公開 | Facebook and Instagram by Metaの公開可否を確認する |
| 商品カテゴリ | 未設定 | Google商品カテゴリを登録する |
在庫連携の設計は、別記事のShopify在庫連携の設計方法でも詳しく整理しています。
Instagram連携では、在庫の表示がSNS上の見え方に直結します。売り切れ商品の投稿タグや広告が残ると、クリック後に購入できず、広告費と顧客体験の両方を損ないます。
設定手順そのものは複雑ではありません。実務で詰まりやすいのは、Meta側のアセットと権限です。
Shopify公式ヘルプでは、Facebook and Instagram by Metaの設定時に、ShopifyがFacebookページやビジネスポートフォリオへアクセスする許可を付与すること、ページとビジネスポートフォリオにフルコントロールが必要なことが説明されています。
Shopifyヘルプセンター: Facebook and Instagram by Meta を設定する
設定前に、次の表を埋めておくと混乱が減ります。
| アセット | 確認すること | よくある詰まり |
|---|---|---|
| Shopifyストア | 対象ストア、独自ドメイン、税設定、販売チャネル | 別ストアをMetaに接続している |
| ビジネスポートフォリオ | FacebookページとInstagramアカウントの所有関係 | ページ所有者が別ビジネスになっている |
| Facebookページ | 管理権限、公開状態、ショップ表示 | 接続候補に出ない、権限不足になる |
| Instagramアカウント | プロアカウント、Facebookページとの接続 | プレゼンス不足、アカウント品質問題 |
| Metaカタログ | Shopify由来のカタログか、既存カタログか | 古いカタログと新しいカタログが混在する |
| 広告アカウント | 課金設定、権限、ピクセルとの関係 | 広告代理店側のアカウントと分断される |
| Metaピクセル | どのピクセルを使うか | 過去にテーマ直書きしたピクセルと重複する |
| ドメイン | 認証対象ドメイン、myshopify.comとの関係 |
旧ビジネスにドメインが紐づいている |
ここで曖昧にしてはいけないのは、誰のMetaアカウントで設定するかです。
個人のFacebookログインを使って接続する場合でも、ビジネスのページ、Instagram、広告アカウント、カタログへの権限は別です。退職者や広告代理店の個人アカウントに依存していると、後からショップやピクセルを変更できなくなります。
Instagram連携でよくある失敗は、「チャネル設定は完了したのに、商品が出ない」という状態です。
この場合、Instagramアプリで投稿を触る前に、ShopifyとMetaカタログの状態を確認します。
| 症状 | 先に見る場所 | 確認すること |
|---|---|---|
| 商品タグに商品が出ない | Shopify商品、販売チャネル | 商品がFacebook and Instagram by Metaで利用可能か |
| 商品が審査で落ちる | 商品詳細、Metaポリシー | 画像、タイトル、説明、カテゴリ、禁止商品に該当しないか |
| 一部バリエーションだけ出ない | Shopifyバリエーション | サイズ・色・価格・在庫・画像が揃っているか |
| 価格が違う | Shopify価格、Metaカタログ | セール価格、通貨、税表示、同期タイミング |
| 在庫切れなのに表示される | Shopify在庫、商品セット | 在庫正本、販売可能数、広告除外条件 |
| 商品公開エラーが消えない | Facebook and Instagram by Meta概要 | エラー一覧を見て、Shopifyの商品情報を修正する |
| アカウントが選べない | Metaアセット、権限 | ビジネスポートフォリオ、ページ、Instagramの管理権限 |
Shopify公式ヘルプでは、商品要件として、Facebookで利用可能であること、配送が必要であること、返品ポリシーがあること、商品タイトル・説明・画像がMetaカタログ仕様を満たすこと、Google商品カテゴリが割り当てられていること、無料ではないことなどが挙げられています。
Shopifyヘルプセンター: Facebook and Instagram by Meta での商品の公開
さらに、オンボーディング時のエラーでは、Facebookアカウントの制限、Instagramアカウントのプレゼンス不足、ビジネスアカウントの管理者権限不足、販売者ポリシー不準拠、地域要件などが原因になり得ます。
エラー対応は、次の順番で切り分けます。
| 順番 | 見るもの | 判断 |
|---|---|---|
| 1 | Shopify商品 | 商品情報、画像、カテゴリ、在庫、公開チャネルに不備がないか |
| 2 | Facebook and Instagram by Meta概要 | 商品ステータス、公開エラー、同期状態を確認する |
| 3 | Metaカタログ | 商品がカタログに入り、承認またはエラーになっているか |
| 4 | Instagram Shopping | アカウント承認、商品タグ候補、ショップ表示を確認する |
| 5 | Metaアセット権限 | ページ、Instagram、ビジネスポートフォリオ、広告アカウントの権限を確認する |
| 6 | Metaサポート/ステータス | Shopify側で見えないMeta承認・障害を確認する |
Shopify側の商品情報を直せば解決するエラーと、Meta側のアカウント品質や承認が必要なエラーを混ぜないことが大切です。
ShopifyとInstagramを連携する目的が「Instagram投稿に商品タグを付ける」だけなら、商品同期と審査が中心です。
しかし、Meta広告を使うなら計測設計が必要です。
Shopify公式ヘルプでは、Facebook and Instagram by Metaのデータ共有設定により、MetaピクセルやFacebook Conversions APIを使って注文や他のイベントを追跡できると説明されています。また、データ共有レベルとしてStandard、Enhanced、Maximumがあり、EnhancedやMaximumではConversions APIも使われます。
Shopifyヘルプセンター: Facebook data sharing
Metaピクセルのヘルプでは、Facebook and Instagram by Metaでピクセルを設定した場合、過去にテーマコードへ直接追加したMetaピクセルコードは削除するよう説明されています。複数ピクセルになるとレポートが重複または不正確になるためです。
広告計測は「たくさん送る」ほど良いのではなく、同じ購入をShopify、Metaピクセル、Conversions API、外部タグ管理で二重計上しないことが重要です。
計測の責任範囲は、次のように分けます。
| 計測対象 | 主な用途 | 設計で決めること |
|---|---|---|
| PageView | サイト訪問、リターゲティング | ピクセルをどこから入れるか |
| ViewContent | 商品閲覧 | 商品IDとMetaカタログの商品IDを合わせる |
| AddToCart | カート投入 | Shopify標準イベントと外部タグの重複を避ける |
| InitiateCheckout | チェックアウト開始 | checkout拡張や外部計測との境界を確認する |
| Purchase | 購入完了 | 注文金額、税、送料、割引、通貨をどう送るか |
| Conversions API | サーバー側イベント送信 | ピクセルイベントとの重複排除、プライバシー方針 |
| CRM流入元 | 顧客分析、LTV分析 | UTM、広告ID、キャンペーン名をどこへ保存するか |
| 会計売上 | 売上、手数料、税、返金 | 広告CVではなく注文・入金・返金の実データを使う |
MetaのConversions APIでは、ブラウザ側のピクセルイベントとサーバー側イベントを併用する場合、イベントの重複排除が論点になります。Metaの開発者向けドキュメントでも、PixelとConversions APIの重複イベントを扱う説明があります。
Meta for Developers: Handling Duplicate Pixel and Conversions API Events
Shopify標準のFacebook and Instagram by Metaで足りるなら、まずはそこに寄せます。
一方で、Googleタグマネージャー、サーバーサイドGTM、広告代理店の独自タグ、CRMのコンバージョン連携を併用している場合は、購入イベントが二重に送られていないかを必ず確認します。
Instagram連携で運用上よく問題になるのが、在庫と価格です。
Shopifyでは売り切れになっているのにInstagramの商品タグからクリックできる、価格変更したのに広告表示が古い、セット商品や予約商品だけ表示が不自然になる、といった問題が起きます。
確認順は次です。
| 順番 | 確認場所 | 見ること |
|---|---|---|
| 1 | Shopify商品 | 現在価格、比較価格、在庫追跡、販売可能数、販売チャネル公開 |
| 2 | Shopifyバリエーション | 色・サイズ単位の価格、在庫、画像、SKU |
| 3 | 在庫正本 | Shopify、WMS、基幹のどこが在庫を更新しているか |
| 4 | Facebook and Instagram by Meta | 商品ステータス、同期エラー、公開エラー |
| 5 | Metaカタログ | availability、price、sale_price、item_group_idなどの表示 |
| 6 | Instagram Shopping | 商品タグ候補、ショップ上の商品表示 |
| 7 | Meta広告 | 商品セット、除外条件、広告審査、配信中クリエイティブ |
在庫をShopifyで管理しているなら、Shopifyの商品・バリエーションを直すのが先です。
WMSや基幹在庫が正本なら、Shopifyは在庫表示の受け皿になります。この場合、WMSからShopifyへの在庫反映が遅れると、Metaカタログも遅れます。Instagramだけを直しても根本原因は解消しません。
| 運用パターン | 向いているケース | 注意点 |
|---|---|---|
| Shopify在庫を正本にする | 小規模EC、倉庫が少ない、Shopify中心で販売 | 複数倉庫や外部モールが増えると手動調整が重くなる |
| WMSを正本にする | 出荷・返品・棚卸しが倉庫中心 | Shopify側で手動在庫調整しないルールが必要 |
| 基幹在庫を正本にする | EC、卸、店舗、モールを横断する | ShopifyとMetaは販売チャネルとして扱う |
| 予約・受注生産を分ける | 入荷前販売、限定販売 | 通常在庫と同じ広告商品セットに入れると誤解を生む |
在庫連携は、単体で考えない方がよい領域です。
受注、在庫、出荷、会計までつなぐ場合は、Shopify API連携の設計方法で整理しているように、データの正本と同期イベントを先に決めます。
Instagram連携は、商品が表示されたら終わりではありません。
その後に、投稿、広告、受注、CRM、会計へデータが流れます。
| 後続領域 | 必要なデータ | 設計で決めること |
|---|---|---|
| 投稿運用 | 投稿ID、商品タグ、商品ID、公開日 | どの商品をどの投稿で訴求したか記録するか |
| 広告運用 | キャンペーン、広告セット、広告、商品セット | カタログ広告と通常投稿の成果を分けるか |
| Shopify受注 | 注文番号、商品、顧客、流入元、UTM | Instagram/Meta経由の注文をどう判定するか |
| CRM | 顧客ID、購入履歴、初回接触、興味商品 | Instagramで反応した商品と購入履歴をつなぐか |
| メール/LINE | セグメント、購入商品、閲覧商品 | 配信同意とMeta側の広告オーディエンスを混ぜない |
| 会計 | 売上、送料、税、手数料、返金、入金 | 広告CVではなく注文・入金・返金を正にする |
| レポート | 商品別売上、広告費、粗利、在庫 | 広告ROASだけでなく在庫消化・粗利まで見るか |
広告管理画面のコンバージョンは、広告改善には必要です。
しかし、会計や経営管理の売上正本にはしません。注文、支払、返金、入金、手数料、税を扱うには、Shopifyと会計ソフト側のデータが必要です。
CRM側では、次のような情報を残せると運用しやすくなります。
| CRMに残す候補 | 使い道 |
|---|---|
| 初回流入チャネル | Instagram起点の新規顧客かを見る |
| 直近購入商品のカテゴリ | 次回提案、メール、LINE配信に使う |
| 広告キャンペーン名 | どの訴求で顧客化したかを見る |
| クーポンコード | インフルエンサー投稿、広告、キャンペーンの切り分け |
| 商品タグ経由の購入候補 | 投稿と商品訴求の相性を見る |
| 返金・返品履歴 | 広告で増えた購入の質を確認する |
ここまで設計しないと、Instagram連携の成果が「Meta広告管理画面では良さそう」「Shopify売上は増えた気がする」「でも在庫と利益は分からない」で止まります。
Facebook and Instagram by Metaは強い入口です。
ただし、アプリを入れたことと、運用体制ができたことは別です。
最低限、次の担当と確認頻度を決めます。
| 領域 | 主担当 | 確認頻度 | 見るもの |
|---|---|---|---|
| 商品公開 | EC担当 | 商品追加時、週次 | 商品ステータス、公開エラー、カテゴリ |
| 在庫・価格 | EC担当、倉庫 | 日次、キャンペーン前 | 在庫差異、価格差異、売り切れ広告 |
| Metaアセット | 管理者、広告担当 | 月次、担当変更時 | 権限、ページ、Instagram、広告アカウント |
| 計測 | 広告担当、開発担当 | キャンペーン前後 | ピクセル、CAPI、購入イベント、重複 |
| CRM | CRM/CS担当 | 週次、月次 | 流入元、購入履歴、配信同意、顧客タグ |
| 会計 | 経理 | 月次 | 売上、手数料、返金、税、入金 |
| エラー対応 | EC担当、開発担当 | 発生時 | 再同期、手動補正、サポート問い合わせ |
アプリで足りる範囲と、別設計にすべき範囲も分けます。
| 選択肢 | 向いている範囲 | 別設計が必要な範囲 |
|---|---|---|
| Facebook and Instagram by Meta | 商品同期、Instagram Shopping、Facebook Shop、基本的なMeta計測 | 独自の在庫正本、複雑な広告商品セット、CRM/会計連携 |
| Shopify標準の設定 | 商品公開、価格、在庫、販売チャネル管理 | WMS、基幹、複数モールとの厳密な同期 |
| Meta広告管理画面 | 広告配信、カタログ広告、イベント確認 | 粗利、入金、返品、会計上の売上管理 |
| iPaaS | CRM、スプレッドシート、通知への軽い連携 | 大量データ、再実行、重複排除、監査ログ |
| カスタムAPI/中間DB | 在庫、受注、CRM、会計をまたぐ連携 | 保守担当や運用ルールがない状態での導入 |
最初からすべてをカスタム開発にする必要はありません。
一方で、Instagram連携が売上チャネルとして重要になるなら、商品公開エラー、広告計測、在庫差異、CRM/会計連携をアプリ任せにしない方がよいです。
実務で確認するなら、次の順番で進めます。
| ステップ | 確認すること | 完了条件 |
|---|---|---|
| 1 | Shopify商品マスタ | 商品名、画像、SKU、価格、在庫、カテゴリ、公開チャネルが揃っている |
| 2 | Metaアセット | ビジネスポートフォリオ、Facebookページ、Instagram、広告アカウント、ピクセルの権限がある |
| 3 | 販売チャネル設定 | Facebook and Instagram by Metaが正しいストア・アセットに接続されている |
| 4 | Metaカタログ | 対象商品が同期され、公開エラーがない |
| 5 | Instagram Shopping | 商品タグ候補に商品が出て、ショップ表示が確認できる |
| 6 | Facebook Shop | Facebook側でも出してよい商品だけ表示されている |
| 7 | Meta広告 | 商品セット、除外条件、広告アカウント、請求、審査を確認する |
| 8 | 計測 | Metaピクセル、Conversions API、Purchaseイベント、重複を確認する |
| 9 | 在庫・価格 | 変更時の反映順、遅延時の確認先、広告停止条件を決める |
| 10 | CRM/会計 | Instagram/広告経由の注文、顧客、売上、返金を後続システムへ渡す |
この順番で見ると、「Instagramの設定が悪い」のか「Shopify商品が足りない」のか「Metaアセットの権限がない」のか「計測タグが重複している」のかを切り分けやすくなります。
ShopifyとInstagram連携を設計するときは、次の点を先に決めます。
ShopifyとInstagram連携は、SNS販売の入口としては始めやすいです。
ただし、売上チャネルとして使うなら、商品カタログ、広告計測、在庫同期、CRM/会計まで含めた運用設計が必要です。
Instagram連携は、設定が終わったら完了ではなく、商品・広告・在庫・計測をつなぐ運用なんですね。
その通りです。Instagramに商品タグを出すだけなら設定手順で足ります。販売チャネルとして使うなら、Shopify商品マスタ、Metaカタログ、広告計測、在庫、CRM、会計まで一つの流れとして設計する必要があります。
Bitlightでは、Shopifyストア構築だけでなく、商品マスタ、在庫、受注、広告計測、CRM、会計、外部システム連携まで含めた運用設計を支援しています。
Instagram連携を「商品タグの設定」で終わらせず、売上と運用がズレないEC基盤として整理したい場合は、Shopifyの現在の設定、Metaアセット、商品カタログ、広告計測、後続業務を一緒に棚卸しできます。
千葉県出身。10歳の頃からプログラミングを始め、ゲーム、Webサイト、ロボット、スマホアプリなどを制作。大阪大学基礎工学部情報科学科で情報工学と統計学を学び、大学時代はAIを研究。大学在学中にWeb広告代理店でのインターンや人材系Webサービスの立ち上げを経験し、卒業後はフリーランスエンジニアとしてGISシステム、データ基盤構築、Webシステムの開発に従事。10年以上のWebアプリ開発・データ分析経験を基に、2023年9月に株式会社ビットライトを設立し、現場業務の仕組み化からデータ基盤構築、データ活用支援までを一気通貫で支援。