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Power AutomateとNotionを連携する方法|コネクターの制約とHTTP更新

2026年10月22日

•約7分で読めます

Power AutomateのNotionコネクターの提供元、Premium区分、対応操作を確認。HTTPで既存ページを更新する設定例と、SharePoint申請を連携する際の項目対応・再実行・接続管理を解説します。

Notion
Power Automate
Microsoft 365
API連携

Microsoft 365の申請処理はPower Automateで動かし、案件の共有はNotionで行っている。両方を使うチームでは、申請結果だけをNotionへ反映できると、転記の手間を減らせます。

連携は可能ですが、最初にコネクターの提供元・利用条件・できる操作を確認してください。Notionという名前のアクションが見つかっても、Notion APIのすべての機能が画面から使えるわけではありません。

NotionコネクターはIndependent Publisherの製品

Microsoft Learnに掲載されている「Notion (Independent Publisher)」は、Power AutomateではPremium区分です。提供元はChandra Sekhar氏とHarshini Varma氏で、Notion社やMicrosoftが直接提供する専用コネクターと同じ扱いにはできません。Microsoft公式:Notionコネクター

掲載されている操作にはページ作成、DBの取得・検索、ブロック追加などがあります。一方、2026年10月22日の一覧には、DB行のプロパティを更新する「Update a page」はありません。「Update a block」を選んでも、同じ用途にはなりません。

また、掲載仕様には旧来のDatabase IDを使う操作が残っています。現行Notion APIのデータソースIDを、そのままこの入力欄へ入れる運用は避けましょう。

やりたいこと 最初に検討する方法
対応済みの操作で新しいページを作る コネクターで小さく接続確認
既存DB行のプロパティを更新する HTTPアクションまたはカスタムコネクター
現行APIのデータソースを明示して検索する APIバージョンを指定するHTTP処理
社内で同じ接続処理を繰り返し使う 管理されたカスタムコネクターの検討

Premium機能が必要なフローでは、Microsoft 365を契約しているだけで利用できると判断しないでください。実行方法と所有者を含め、自社のライセンスで使えるかを確認します。Microsoft公式:Power AutomateライセンスFAQ

まずはHTTPで検証用ページを1件更新する

ここでは、Notionの検証用DBにある「連携メモ」というテキスト列を書き換えます。HTTPアクションの利用が許可された環境を使い、Notionコネクションには対象ページの読み取り・更新に必要なアクセスを設定してください。

  1. 手動で起動するクラウドフローを作る。
  2. 対象ページをGETで取得するHTTPアクションを置く。
  3. 「連携メモ」列がテキスト型で存在することを確認する。
  4. 次のHTTPアクションで、その列だけをPATCH更新する。
  5. 再度GETし、書いた文字列を確認する。

PATCHアクションの設定は次のとおりです。ページIDとトークンは自分の検証環境の値に置き換えます。

設定 値
Method PATCH
URI https://api.notion.com/v1/pages/{ページID}
Authorizationヘッダー Bearer と、保管先から取得したトークン
Notion-Versionヘッダー 2026-03-11
Content-Typeヘッダー application/json

Bodyには次を設定します。

{
  "properties": {
    "連携メモ": {
      "rich_text": [
        {
          "type": "text",
          "text": { "content": "Power Automateから接続を確認しました" }
        }
      ]
    }
  }
}

GETのURIは同じで、Bodyは付けません。接続時に使うのはNotionのトークンです。「HTTP with Microsoft Entra ID」のMicrosoft向け認証を、そのままNotion APIの認証に使うものではありません。Notion API:ページの取得、ページの更新

トークンをフローの実行履歴へ残さない

上の設定例を使う際も、トークンを説明用の文字列としてフローへ直書きしないようにします。組織で管理しているシークレットの保管先や接続管理を利用し、HTTPアクションと認証情報を受け渡すアクションのSecure inputs/Secure outputsを設定します。

Microsoftのガイドでも、実行履歴から機密値が見えてしまうことに注意し、シークレットの保管と入力・出力の保護を案内しています。エラー記録には、トークンの代わりに実行ID、対象レコード、HTTPステータスを残します。Microsoft公式:クラウドフローの機密データ管理

SharePointの申請結果を送るなら、承認状態の意味を合わせる

接続を確認できたら、たとえばSharePointリストの申請とNotionの案件ページを結びます。以下は架空の備品申請を扱う設計例です。

SharePoint側 Notion側 更新方針
リストID+アイテムID 外部申請ID 申請を識別する
件名 申請名 元申請の内容を反映
承認結果 申請承認結果 承認・却下・保留を区別
更新日時 元申請更新日時 古い実行の上書きを防ぐ材料
アイテムのURL 申請元URL 根拠を確認する
連携しない 納品状況・担当メモ Notionで別途更新

「申請が承認された」と「備品を受け取った」は違います。承認済みをNotionの案件全体の「完了」へ対応付けると、後工程が見えなくなります。どの状態を転記するのかを列名で明確にします。

最初は既存ページへの更新だけに絞り、元申請に対応するNotionページIDを持たせる構成でも十分です。自動作成まで広げる場合は、外部申請IDで検索し、0件なら作成、1件なら更新、複数件なら保留という分岐を追加します。

再実行で二重登録を作らないために

フローの実行履歴から再実行すると、前回成功した操作も再び動く可能性があります。Notionの作成アクションが成功した後に、別の操作で失敗した場合は特に注意します。

作成結果のページIDを記録し、再実行時は外部申請IDと合わせて既存ページを確認します。作成リクエストの結果が不明な場合も、先に検索してください。複数実行が同じ申請を同時に作成しないよう、同時実行の設定や処理順も調整します。

更新フローでは、送信した元データの更新日時も記録します。古い実行を再送して、新しい承認結果を過去の状態へ戻さないためです。フローから元のSharePointリストへ記録を書き戻すなら、その変更が再びトリガーになる条件も確認します。

接続が止まる原因を、操作と認可に分ける

「コネクターに更新操作がない」「ページを取得できない」「実行者が変わると動かない」は、別々の問題です。

症状 確認する場所
必要な操作が選べない コネクターの対応操作とHTTP方式の要否
404になる ページID、Notionコネクションへの共有
列の値を更新できない 列名と型、ページ本文との取り違え
担当者の変更後に停止 接続の所有者、認可、利用ライセンス
同じ申請が何度も登録される 再実行、同時実行、トリガーの循環

Power Automateをすでに運用している組織なら、Notion連携もその監視・引き継ぎの仕組みに乗せられます。最初の1ページ更新を確認し、申請元とNotionのどちらが各項目を管理するのかを決めてから、対象を増やしていきましょう。

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著者・運営会社
著者
守高 成悟
守高 成悟

代表取締役 CEO

千葉県出身。10歳の頃からプログラミングを始め、ゲーム、Webサイト、ロボット、スマホアプリなどを制作。大阪大学基礎工学部情報科学科で情報工学と統計学を学び、大学時代はAIを研究。大学在学中にWeb広告代理店でのインターンや人材系Webサービスの立ち上げを経験し、卒業後はフリーランスエンジニアとしてGISシステム、データ基盤構築、Webシステムの開発に従事。10年以上のWebアプリ開発・データ分析経験を基に、2023年9月に株式会社ビットライトを設立し、現場業務の仕組み化からデータ基盤構築、データ活用支援までを一気通貫で支援。

運営会社
株式会社ビットライト
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