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Looker Studio広告レポート設計|商談まで可視化

2026年6月16日

8分で読めます

Looker Studio広告レポートの作り方を、Google広告、問い合わせ、商談、受注まで週次で見える化する設計として解説します。業界別の活用例も紹介します。

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マーケティングダッシュボード
商談管理
週次レポート
弟子
弟子

Looker Studioで広告レポートを作れば、マーケティングの成果は見えるようになりますか?

室長
室長

広告の数字は見えます。ただ、問い合わせや商談までつながらないと、経営や営業の判断にはまだ弱いです。

Looker Studio広告レポートは広告画面の転記ではない

Looker Studio広告レポートの検索結果では、Google広告との接続方法、無料テンプレート、グラフの作り方が多く紹介されています。

それ自体は便利です。ただ、中小企業の実務では「広告画面をきれいに見せる」だけでは足りません。

Looker Studio広告レポートは、広告費が問い合わせや商談につながったかを見るための仕組み と考えましょう。

広告運用者はクリック率やコンバージョンを見ます。一方で、経営者や営業担当が知りたいのは、次のようなことです。

  • 今週、問い合わせは増えたのか
  • 商談につながる問い合わせは増えたのか
  • どの媒体の問い合わせが質が高いのか
  • 予算を増やすべき広告はどれか
  • 次週、LP、フォーム、広告文のどこを直すのか

この問いに答えるには、Google広告だけでなく、フォーム、CRM、営業管理シートまでつなぐ必要があります。

週次で見る指標を決める

Looker Studio広告レポートは、最初から高度な分析を作らなくてよいです。

まずは週次で次の数字を見られるようにしましょう。

指標 意味
広告費 どれだけ投下したか
クリック数 集客量が増えているか
LP到達数 広告からページに来ているか
問い合わせ数 接点が増えているか
有効問い合わせ数 営業対象になる問い合わせか
商談数 実際に営業機会になったか
受注数 売上につながったか
CPA 問い合わせ1件あたりの費用
商談CPA 商談1件あたりの費用

広告のコンバージョンだけで止めると、営業現場の感覚とずれることがあります。資料請求は増えているのに商談が増えない、問い合わせは少ないが受注率が高い、といった違いが見えないからです。

広告CV、問い合わせ、有効問い合わせ、商談を同じ週で見る ことが大事です。

データソースは4つに分ける

Looker Studioでは、Google広告などのコネクタを使ってレポートを作れます。Google広告データソースからレポートを作ると、グラフ作成やデータ管理オプションの設定ができるようになります。

Looker StudioでGoogle広告に接続する

実務では、次の4つのデータソースに分けると整理しやすいです。

データ 置き場の例 見ること
広告データ Google広告、Meta広告、広告CSV 費用、クリック、広告CV
サイト行動 GA4 LP閲覧、CTA、フォーム到達
問い合わせ Googleスプレッドシート、フォームログ 問い合わせ内容、流入元
商談・受注 CRM、SFA、営業管理シート 商談化、受注、失注理由

最初からBigQueryや有料コネクタまで入れなくてもよいです。まずはGoogle広告と、問い合わせ管理用のGoogleスプレッドシートをLooker Studioにつなぐだけでも、週次会議で使えるレポートになります。

弟子
弟子

全部を自動連携しないと、ダッシュボードとして弱いですか?

室長
室長

最初は手入力の週次集計でも十分です。大事なのは、毎週同じ項目を同じ意味で見られることです。

週次集計シートを用意する

Looker Studio広告レポートを作る前に、週次集計シートを作ります。

たとえば、次のような列です。

媒体 キャンペーン 広告費 クリック 問い合わせ 有効問い合わせ 商談 受注 メモ
2026-06-01週 Google広告 指名検索 30000 420 6 5 3 1 商談化率が高い
2026-06-01週 Meta広告 事例訴求 45000 1300 9 3 1 0 問い合わせの質を確認

この形にしておくと、Looker Studioで媒体別、週別、キャンペーン別の比較が作りやすくなります。

ポイントは、広告データと営業データを同じ粒度にそろえることです。

ダッシュボードを作る前に、週、媒体、キャンペーン、ステータスの定義をそろえる 必要があります。

業界別のLooker Studio広告レポート活用例

Looker Studio広告レポートは、業界ごとに見るべき指標が変わります。

業界 重点指標 ダッシュボードで見ること
BtoB製造業 カタログDL、見積依頼、製品カテゴリ別商談 製品カテゴリごとの広告費、問い合わせ、見積化
工務店・リフォーム 施工エリア、現地調査、見積依頼 エリア別の広告費、現地調査数、受注率
士業・コンサル 相談テーマ、初回面談、契約 テーマ別の相談数、面談化率、顧問契約数
Web制作・広告支援会社 資料請求、協業相談、見積依頼 LP別問い合わせ、商談化、提案ステータス
クリニック・美容サロン 予約、来院、キャンセル メニュー別予約数、来院率、広告費
スクール・採用 説明会申込、面談、入会/採用 コース別の説明会申込、面談化、成約率

たとえば工務店なら、広告CVよりも「対応エリア内の見積依頼」「現地調査に進んだ数」が重要です。BtoB製造業なら、単なる資料請求数よりも「製品カテゴリ別の見積化」が重要です。

ダッシュボード構成は5ブロックで十分

最初のLooker Studio広告レポートは、5ブロックに絞りましょう。

  1. 今週のサマリー
  2. 媒体別の広告費と問い合わせ数
  3. 問い合わせから商談までのファネル
  4. キャンペーン別の有効問い合わせと商談CPA
  5. 次週の対応メモ

グラフを増やしすぎると、毎週の会議で何を見ればよいか分からなくなります。

特に重要なのは、最後の「次週の対応メモ」です。数字だけを見ても、次に何を変えるかが決まらなければ、レポートは報告資料で終わります。

弟子
弟子

メモまでダッシュボードに入れるんですか?

室長
室長

入れた方がいいです。先週なぜ広告文を変えたのか、なぜLPを直したのかが残ると、数字の見方がぶれにくくなります。

YouTubeやSNSの実務論点も反映する

Looker Studio関連のYouTube動画では、Googleスプレッドシートの実績をLooker Studioで可視化する流れや、広告レポートのテンプレート活用がよく扱われています。

一方で、SNSや広告運用コミュニティでは、テンプレートがそのまま使いにくい、複数アカウントで表示を切り替えたい、P-MAXや検索語句など一部データを思った通りに出せない、といった相談も見られます。

Google広告コネクタにも制限があります。たとえば、表示回数がゼロの広告グループやキャンペーンはGoogle広告データソースに表示されない、といった注意点があります。

Looker Studio広告レポートでは、出せるデータと出せないデータを分けて設計する ことが必要です。

見えないデータを無理に1画面へ詰め込むより、次のように分けると運用しやすいです。

  • 日常確認はLooker Studio
  • 詳細な検索語句や広告アセット確認はGoogle広告管理画面
  • 問い合わせ内容や営業メモはCRMまたはスプレッドシート
  • 施策メモは週次レポート内のコメント欄

週次会議で見る順番

Looker Studio広告レポートは、会議で使う順番まで決めると効果が出やすくなります。

おすすめは次の順番です。

  1. 今週の広告費と問い合わせ数を見る
  2. 有効問い合わせと商談数を見る
  3. 媒体別に商談CPAを見る
  4. 前週から悪化した指標だけ深掘りする
  5. 次週の1アクションを決める

毎週すべてを見直す必要はありません。悪化した数字、改善した数字、次に動く数字だけを見ます。

まとめ

Looker Studio広告レポートは、Google広告の数字を見やすくするだけではなく、問い合わせや商談まで含めて週次の判断を早くするための仕組みです。

次の順番で作ると、実務で使いやすくなります。

  1. 週次で見る指標を決める
  2. 広告、GA4、フォーム、CRMのデータソースを分ける
  3. 週次集計シートを作る
  4. 業界ごとの有効問い合わせ条件を決める
  5. ダッシュボードを5ブロックに絞る
  6. 次週の対応メモまで残す

Looker Studio広告レポートは、きれいなグラフではなく、次の改善を決めるための週次会議の道具 として作りましょう。

GA4 Google広告オーディエンス設計|業界別例

マーケデータ整備支援

Looker Studioで見える化する前のデータ整備から支援できます

広告費、問い合わせ、商談、営業メモをどうつなぐかを整理し、実装しやすいダッシュボード構成に落とし込みます。

著者
守高 成悟
守高 成悟

代表取締役 CEO

千葉県出身。10歳の頃からプログラミングを始め、ゲーム、Webサイト、ロボット、スマホアプリなどを制作。大阪大学基礎工学部情報科学科で情報工学と統計学を学び、大学時代はAIを研究。大学在学中にWeb広告代理店でのインターンや人材系Webサービスの立ち上げを経験し、卒業後はフリーランスエンジニアとしてGISシステム、データ基盤構築、Webシステムの開発に従事。10年以上のWebアプリ開発・データ分析経験を基に、2023年9月に株式会社ビットライトを設立し、現場業務の仕組み化からデータ基盤構築、データ活用支援までを一気通貫で支援。

運営会社
株式会社ビットライト
株式会社ビットライト

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